2020年11月08日 15:23

7月下旬奄美採集記 2日目

2日目
早速若干の寝坊をかましつつ(体力なさ・・・)、車に乗り込むとLuciora氏は朝一にホテルの周りを回って外壁で小型のアマノコ♂を発見していました。

二日目の朝ごはんはモスバーガーだった気がします。
市街地のモスバーガーの駐車場でも蝶が飛んでるほど、この季節の奄美はとにかくチョウが多いです。
車で市街地や大きめの道を移動してるだけでもナガサキアゲハやアマミカラスアゲハが飛んでいるのが車中から見えるほど。
ロードキルされている蝶もちょいちょい見受けられます。

流石に都心ほどではないですが、大きい島なのもあって市街地であれば食事の確保には困らないです。

といいつつ採集を最優先としたため、先に言ってしまうとほぼ全ての日で
朝:コンビニ飯食べながら移動
昼:鶏飯
夜:コンビニ飯食べながら移動

といった感じでした。 

さて、二日目も東部に向かうところからスタート 

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向かって移動してるだけで島の空気を感じられて気持ちいいです。
今日も天気に恵まれていて素晴らしい気持ちです。


まずは東部の先、観光公園の展望台まで来ました。
 
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眺めの良さ半端ないです。
改めて島にいるんだな、なんて思いました。めちゃくちゃ気持ちがいい!
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iPhoneのパノラマ撮影機能を使ってみました。
ここの開放感は素晴らしいのでぜひ、天気の良い日に訪れて欲しいです。

また、ここにくるまでの道は細く車ですれ違うのは結構きつい場所もあるので朝にくるとか、あんまり人がいない時の方が良いかもしれません。
途中の道も、また駐車場や降りてから展望台までの道も蝶が多いので
人がいなければ蝶採集が行えます。
ここでも何匹かアゲハを摘みました。
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この展望台までの道、とにかく馬鹿でかい大女郎蜘蛛が多い!

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この写真の空の部分を拡大してよくみて貰えば分かるとおり、順番待ちのようにデカイ蜘蛛の巣が列をなしていました。
蝶からは蜘蛛の巣が見えているのか?ほとんどの蝶がうまく蜘蛛の巣を避けて飛んでいるのが観察できて面白かったです。

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デカすぎる・・・かなり凶暴なようですし、蜘蛛が苦手な私にとっては恐怖です。
奄美ではかなりの数の大女郎蜘蛛が至るところで見られるので、蜘蛛が苦手な人は覚悟が必要です。


この日も地図を頼りにあちこちを彷徨う中、ついに当たりのポイントと御神木に出逢いました。

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写真ではみたことある光景ですが、実際に見れると興奮!

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御神木以外にも周辺の木でも成果があり、このポイントには最後までお世話になりました。

中でも凄かったのはこの個体
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(後ほどホテルで撮影)
スジブトヒラタ(Dorcus metacostatus) 
野外採集の60upです。
titanusではない日本の誇る素敵ヒラタ。独特な見た目は根強いファンも多い本種ですが、野外では小型が多くどちらかというと可愛い子が多いのですが、大きくなると迫力が一気に出て魅力的ですね〜。 
結局この木は一本で6匹のヒラタが見つかり、この後も来るたびにヒラタが入っている御神木でした。
やっと現地の木でヒラタに出会うことができ、またそれなりに今後も会えそうな場所を見つけられたことに一安心。
この木と周辺にバナナトラップを設置したのち、一旦戦果の整理と休憩でホテルに撤収


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ちょうど移動中に短い雨に降られました。
南国のスコールのような短期間、局所的な大雨でした。
この辺の気候もやはり南西諸島って感じがしましたね。
幸いなことに移動中と夜しか雨に合わず、全編通してかなり天気には恵まれました。

休憩を挟んだのち、南部に観光に向かいます。

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マングローブの森ツアーなんかをやってる辺りを上から眺めてみたり
(ここから下を眺めるとすごい量のナガサキアゲハが!)
 
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 タンギョの滝の手前まで行ってみたり
(視認はしましたが滝のそばまでは遠いのでいきませんでした。写真はこれしなかった)

また、この川の周辺もナガサキアゲハが多かったのでちょっと捕獲しました
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ナガサキアゲハ Papilio memunon thunbergi
世界的にも広く分布している蝶です。
主に南方の虫で日本では長崎が北限だったのですが
温暖化などに乗って北上を続け、今では関東でも見ることができます。
日本では東京でもみれる虫になってしまいましたが、広く分布していることから地域変異がとても豊富で、日本の個体は本土と比べて南西諸島の方が白くなる傾向が知られています。
奄美大島は綺麗な個体が多く得られる島の一つで、稀に有尾も見つかるとか?
実際、適当に捕まえてみても本土では絶対に見られない白い個体が多くて素晴らしいです。

さらに移動してこちら
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アランガチの滝

太い道から案内も出ているし車で近くまで行けるし南部にきたついでにフラッと立ち寄れる観光スポットです。
なかなか良き雰囲気!

さらにこの近くで
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美しいナガサキアゲハをゲット!
奄美らしい濃厚な白が美しい今回でも指折りの嬉しい成果となりました。
とにかく南部はナガサキアゲハが多い印象で、南部と水をキーワードにすればいくらでも集まる場所が見つかると思います。
今回はナガサキに関しては完全におまけで、たまたま出会ったらとる形でしたが、しっかりやればかなりの数が捕獲できて厳選できるかと思います。
また、飼育でさらに白い個体を目指してみるのも面白いですし、数飼育すると有尾が出ることもあるようですね。
次行く機会があればその時は母蝶を残そうかなと思います。
 
また、この滝の周辺ではキツツキがガンガン木を削っている光景を間近で見ることもできました。
結構大きな音がするんですねえ。。。初めてみました。

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そうこうしているうちに日が暮れてきました。
夕焼け空も南国感があります。
夏の奄美はとにかく日が長く、18時でも全然明るく、19時になってようやく一気に日が沈んで急に暗くなる印象です。

南部から一路東に戻り、夜の部のスタートです。



 


この日の夜の成果の写真がいまいちないのですが、夜の散策中にあたりの外灯を見つけました。
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初めて行った時はすごい数死体が転がっていたのですが、その後いくたびいくたび何か拾える神スポットに(ご神灯?)
まず夜の一発目に寄ってからその先のポイントへ行き、戻りにまた外灯で拾ってから別のポイントに行き、最後に終わる前にもう一回見て帰る、ぐらい通いました。
特にメスは効率よく集まりましたが、ここで大型のオスには会えませんでした。
でかい体と頭は転がってたので時期と運によっては出会う可能性も十分にあると思います。
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ついでに周辺の自販機にも来ていたので、周辺もくまなく探索すると追加が得られる可能性があります。

夜間ルッキング では
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超ミニサイズのスジブトくんに出会ったりしつつ見て周り、昼に発見したご神木スポットへ!

ここでついに会いたかった子に会うことができました。
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その場では余裕なさすぎて現地写真がなく、いきなりのノギス写真になりますが、アマミノコギリの70upをget!
うーん、黒いボディと発達した顎、存在感がたまらないです。
国産ノコギリ最高峰と信じてやまない、最高ののこぎりです。
余談ですが、私が行ったのは7月下旬、ノコギリのシーズンには少し遅く、スジブトとアマミヒラタの切り替わりの端境期でした。
ノコギリは居残りの小型が多く、大型のオスにはそんなに会えませんでしたが、そんな中でも十分かっこいいのに出会えてとても満足。
かっこいいアマノコとスジブトに会い、綺麗なナガサキも得られたのであとは奄美カラスのメスだけだな、とこの時点でだいぶ気が楽になりました。

他にも外灯スポットも見つけ、だいたいまわりたいコースは見えてきた感じになりました。

この日は御神木、御神灯の発見とスジブト、アマノコと大収穫の1日となりました。


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ぷろふぃーる

RUI

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横浜市在住。


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