仕事がくる履歴書

ルイはフリーランス翻訳者として独立する際、ベテラン翻訳者の方の履歴書を見せていただいたことがあります。

それまで自分で用意していた履歴書は、名前、住所、学歴、職歴などを書いたごく一般的なものでした。

ベテラン翻訳者の履歴書には、プラスαの情報が書かれていました。

●所有している辞書類
●パソコン環境
(使用可能なソフト、コピーの有無、スキャナの有無まで含む)
●これまでの仕事

「所有している辞書類」を書くことにより、自分が翻訳できる分野をアピールできます。

例えば、法律用語集を持っていれば「法律の翻訳もできる」ということになりますし、自動車用語集を持っていれば「自動車関連の翻訳もできる」ということになります。

「パソコン環境」では、Powerpointの有無などが重要です。ソフトがないと、翻訳依頼があっても引き受けることができません。

コピーの有無なども、翻訳作業の効率化という点で、アピールする材料になります。

「これまでの仕事」は、自分の実力を証明するものです。

この際注意が必要なのは、仕事内容の詳細(社名、人名、会議名など)が分からないようにすることです。

翻訳の仕事は機密性が高いものばかりです。

自分が引き受けた仕事を人に教えるようでは、翻訳者としての適正が問われます。

たとえば「一部上場電気メーカーの決算資料」、「化学兵器に関する国際会議の議事録」というふうに、ぼかして書かなければなりません。







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 このブログを立ち上げてほぼ10日が経ちました。 最初は、自分自身のメモ書き程度のつもりで作り始めました。 しかし、ここ数日では1日50人くらいの方にこのブログを読んでいただいています。 感謝以外言葉に示しようがありません。  自分でブログを作り始めて大い.
視点を変える3【バイオ研究者の週末起業日記】at 2005年05月19日 00:53