集団ぎょう虫検査の思い出

 私たち6年3組の女子17人は、体操服に着替え、保健室に入ると、床に体育座りをした。保健室の先生に名前を呼ばれた順に、四方をカーテンで仕切られた奥へ、ひとりずつ入っていく。
 カーテンの向こうでは、ブルマとパンツを膝まで下げて、ベッドに手を着いてお尻を突き出さなければならない。そして、保健の先生に、ぎょう虫検査用のシールをお尻の穴に貼られるのだ。

 保健の先生は女性だけれど、そんなのは当たり前のことで、慰みにはならない。恥ずかしくて屈辱的なことに何ら変わりはない。
 そもそも、本来なら、こんなのは各自が家でやってくればいいだけのことだ。去年までは実際にそうだった。
 去年の検査の時に、同学年の男子が家でお尻に貼ってくるのを忘れ、学校で腕にちょっと貼っただけで提出してしまった。それが後でバレて問題になり、激怒した保健室の先生は、私たちの学年だけ保健室で検査することにした。男子も女子もだ。
 本当なら女子には関係のないことであり、全くもって迷惑な話だが、しかし保健室の先生は怒ると恐いので、誰も文句は言えなかった。
 私が自分の順番を待っている間も、カーテンの向こうからは、「早く脱ぎなさい!」とか、「もっとお尻を突き出して!」とか、大きな声が聞こえてくる。たまに、肌を打つ音がまで聞こえてきた。ビンタをしているか、お尻を平手打ちしているか、どっちかだろう。
 こんな恐い先生に対して「こんなのおかしいと思います」なんて言えるわけがない。だから私たちは大人しく順番を待つしかない。

 先に終えた男子たちは、女の先生にお尻を見せることに抵抗感があったらしく、無駄に時間が掛かってしまい、後の私たち女子が時間内に全員済ませられるかどうかは微妙な感じだった。
 保健室の先生も、それは気になっていたらしく、女子が半分くらい終わったところで、私たちに向かって言った。
「このままじゃ間に合わないから、残りは一気にやるからね。全員、ブルマとパンツを脱いで、中腰になりなさい」
 終わった子は教室に帰っているから、保健室にいる女子は7人しかいなかった。この7人に私自身が含まれたしまったのは不運としか言い様がない。出席番号が後ろの方だったからという理由しかないのだから。あとふたりで私もここから抜けられたのだけど……。
 何人かの女子がさすがに「えー」と不満げな声を上げたが、保健室の先生は「早くしなさい!」と怒鳴り付けて、抗議を一蹴した。

 恐い先生に怒鳴られては逆らえない。私たちは渋々と立ち上がり、先生に背中を向けた。さっきまで縦一列に並んで座っていたのだが、今度は、横一列に立って並んだ格好になる。
 私たちはブルマに手を掛け、他の子の様子を窺った。
 先生にだけお尻を晒す覚悟はすでに固めていたけれど、みんなで一斉に脱ぐなんて、まだ心の準備ができていなかった。小学生とはいえ、すでに羞恥心はある。男子にはもちろん、同じ女子であっても、恥ずかしい姿を見られたくはない。
 しかし先生に「早く!」と怒鳴られ、ひとりまたひとりと脱いでいった。私もブルマとパンツを膝まで下ろし、膝に手を置いて中腰の姿勢を取った。
 先生はさらに「もっと足を開く!」とか、「背中を前に倒す!」とか、色々と注文してきた。
 私たちは顔を真っ赤にしながら従った。
 あとは先生が片手でお尻を割り開き、もう片方の手で検査シールを貼るだろう、と思っていた。すでに終わった子たちは、ベッドの上に手を着くように指示されていたので、そうやって検査をしてきたはずだ。
 なのに、先生は、「手を後ろに回してお尻を開きなさい!」と言った。どうやら、私たち自身にお尻の穴を露出させるつもりらしい。
 とてもではないができない、と私は思った。他の子も同様のようで、誰も膝から手を離そうとはしなかった。
 すると、すぐ近くで大きな音が鳴った。さっきカーテンの向こうから聞こえてきたのと同じ種類の音だった。肌を打つ音だ。
 隣の子を見ると、顔を歪めて、体勢を崩し掛けていた。なんとか中腰の姿勢は保ったものの、涙目になっている。お尻を叩かれたのは明らかだった。
 直後、私のお尻に鋭い痛みが走った。同時に、大きな音が耳に届く。私も叩かれたようだった。
 次に、反対側の子も叩かれ、その隣の子も叩かれていく。
 先生は、7人の女子全員のお尻を平手打ちした後、「さっさと言う通りにする!」と大きな声で言った。

 私たちは観念し、誰からともなく手を後ろに回した。
 お尻を割り開くと、空気と肛門が触れるのを感じた。
 ほんのわずかだけれど、どこからともなくウンチの臭いがしてきた。誰か分からないけどちゃんと拭いてよね、と言いたいところだが、ひょっとしたら原因は私かもしれない。いや、たぶん違うだろうとは思うが、絶対にそうかと聞かれたら、ちょっとだけ答えに窮してしまう。トイレに行った時にちゃんと拭いてはいるけれど、念入りに拭いているわけではない。きっとそれは女子全員が似たようなものだと思う。まあ、中には潔癖症みたいな子もいるから、しっかり拭いている子もいるのだろうけど。
集団肛門検査
 私たちが肛門を露出させたのを確認した先生は、ギョウ虫検査シールを順々に貼っていった。その手付きは無造作で、適当と言ってもいいくらいだった。時間が押していて苛付いているいるのが伝わってくる。
 貼られた瞬間は、シール越しに先生の指の感触がしたので、声を上げそうになってしまった。直接ではないにしろ、お尻の穴に触れられるのは、なんだかとても恥ずかしかった。指先でお尻の穴をぐりぐり押されたし……。肛門の皺の形がシールに浮き出ているんじゃないかと思うくらいに強く押されたと思う。そこまでする必要があるのだろうか。
 蟯虫検査用のシール自体は、熱くも冷たくもなく、しかも凄く薄いので、先生の指が離れると、意識しなければ貼ってあるのかどうかも分からなくなる程度の感触しかなかった。
 全員に貼ると、先生は、また最初の子の所に戻って、素早くシールを引き剥がした。そして、何かごそごそとやっている。私は、中腰でお尻を割り開いている姿勢を維持していなければならないので、目で見て確認することはできなかったが、たぶん先生は、出席番号と名前が書かれている袋にシールを入れ、封をしていたのだろう。
 10秒かそこらで、私のお尻からもシールが一気に剥がされた。少しだけ痛かったけれど、我慢できないほどでは全くない。
 貼っていった時と同じように、先生は、次々とシールを剥がしていった。
 シールを剥がされた子は、すぐにお尻から手を離し、膝に止まっていたパンツとブルマを同時に引き上げた。

 ぎょう虫検査が終わり、保健室から解放されて、教室に帰る途中、私たちは誰も口を開かなかった。
 教室に戻っても、お尻の穴を並べて晒したことについては、暗黙の了解で他のクラスメイトには誰も言わなかった。

中学校の恥ずかしい身体検査

便秘で肛門科の診察を受けた女子高生

category:学校であった羞恥体験談 
コメント
1. Posted by ほーちゃん   2013年12月30日 18:32
5 学園モノの官能小説いいですね

俺は男子校だったから

共学だったら楽しかっただろうなあと思いながら

楽しく読ませていただきます
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