ブルマ下ろし一度目

 小学6年生ともなると、男子はエッチなことに興味を持ち始めるようになり、私たち女子は、体育の時に男子の視線がとても気になるようになった。
 担任の先生が厳しくて、女子は冬でも体操服にブルマ姿なんだけれど、このブルマというのが恥ずかしくて堪らない。太ももは剥き出しだし、お尻のラインも丸見えで、はっきり言って、下着とそれほど変わらないと思う。ブルマが恥ずかしくない女子なんてそうはいないだろう。
 とはいえ、それでも、やっぱり下着よりも遙かにマシであることは確かだ。男子の間でブルマ下ろしが流行るようになって、私たち女子はそれを痛感することになった。
 ブルマ下ろしとは、女子の後ろに忍び寄って突然ブルマを下ろしパンツ丸出しの状態にさせるエッチな悪戯のことを言う。
 悪戯ってレベルではないような気はするが、先生の居る時に実行されることはないので、なかなか表沙汰にはならなかった。先生に告げ口しそうな女子はほとんど被害に遭わなかったし。
 たぶん、男子は、そういうのを考慮して、大人しそうな女子を狙っていたんだろう。小学生でもそのくらいの頭はある。

 大人しめのカテゴリーに入ってしまう私も、ブルマ下ろしをされたことが、2回ある。
 一回目は、渡り廊下で友達を待っていた時のことだった。私は、手すりに肘を乗せて、グラウンドを見下ろしていた。つまり、お尻を通路側に晒していた状態だった。男子からすれば、格好の獲物だったろう。
 渡り廊下には、私と、あとは犯人の男子だけしかおらず、したがってパンツを見られたのはそのひとりだけだった。前から見られることはなく、横から見られることもなく、パンツに包まれたお尻だけを見られただけで済んだのは、まあ、良かったと言えなくもない。他の男子が何人もいる状況でブルマを下ろされた子も、中にはいるのだ。
 少し肌寒い季節だったので、ブルマを下ろされた瞬間、股間が冷たい外気に晒されるのを感じた。下着と変わらないような形状をしたブルマであっても、それがあるのとないのとでは、股間部分の体感温度が段違いだった。
 だから、ブルマを下ろされたことは、目で見て確認するまでもなく、すぐに分かった。
 私は、すぐさまブルマを引き上げた。可愛らしい悲鳴を上げる余裕なんて全くなく、すべては反射的に行われた。薄青色のパンツが丸見え状態だったのは、ほんの1秒かそこらだったと思う。
 ブルマを元に戻してから私は振り返った。
 男子は、面白い冗談でも飛ばしたかのように、得意げな笑みを浮かべていた。
 彼の表情に私は怒りを覚えたが、正面から文句を言う勇気はなく、黙って俯いた。
 それを見た男子は、何か調子の良いことを言って、どこかへ行ってしまった。
 これが、私の経験した一度目のブルマ下ろしだ。後から振り返ると、二度目のブルマ下ろしに比べれば、ほんの軽い出来事だった、と思う。

category:学校であった羞恥体験談 
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