行ってきました、社会的企業家育成セミナー五日目!
昨日でセミナーの全日程を消化したわけですが、
行く前に想像していたものよりもはるかに
熱かったし、ものすごく為にもなりました。

社会企業家入門の田辺さんも打ち上げに駆け付けてくれました。
今回のセミナーでは講師を勤めてくださったのに、
打ち上げでは自ら進んで写真係になっている田辺さん
皆の話にすぐに感動してしまう田辺さん
僕如きと話せた事を心から喜んでくださる田辺さん
本当に素敵でした。
これからもよろしくお願いしますm(_ _)m

少し話は脱線しましたが、
最終日は各班が考えてきたビジネスプランの発表をしました。
どこの班も「本当に一日ちょっとで考えたのか!?」と、
思うようなものばかりだったので驚きました。
「三人寄らば文殊の知恵」どころの話ではなかったです。
社会的企業家育成セミナーと言う実験室で、
すごい化学反応が起きていました。

以下、最終日の日程です。

10:00〜15:00
●事業計画(ビジネスプラン)の発表
中小企業診断士 山北 浩史氏・榎本 博之氏
グループ別の発表と講評

15:00〜16:30
●交流会
受講生による交流会
【第一班-ローカルファーム】
■背景
日本の食料自給率が40%まで低下している

■目的
食料自給率改善の最初のきっかけを作る

■事業内容
都心の空き地や郊外の休耕地を使って
コミュニティファームを作り、
従来の農業の概念を覆す
楽しい農業=FARMING
を身近に気軽に触れられる場を提供
→農業の面白さや食物の尊さを体感してもらい、
 食料自給率の問題に関心を持ってもらう。


【第2班-待機児童の解消に向けて】
■背景
待機児童数が全国で15000人存在する。
都市エリアでの待機児童数が一番多い。
保育施設数は増加しているが、
待機児童数も増えてしまっている。

■目的
待機児童の解消を目指す

■事業内容
質の高い保育サービスを提供し
一人でも多くの児童を受け入れ
待機児童を解消していく


【第3班-ヒーリングBONSAI】
■背景
1.多摩丘陵の里山が開発計画の対象になっている
2.都会人達は癒しを求めている

■目的
1.里山を保全し、なおかつ都会人に癒しを提供する
2.盆栽に触れ環境保護を考えてもらう

■事業内容
都会人の癒しのツールとしての盆栽を提案
1.里山の資源を使った盆栽教室
2.盆栽の材料の元となる里山へのツアー
盆栽のアート化で差別化を行っていく


【第4班-高島平の分譲団地の有効活用事業について】
■背景
高島平から活気が失われている
-原因
 1.高度経済成長に作られた高島平の団地が
  子世代の独立によって住民の高齢化が加速
 2.空き室・空き店舗の増加

■目的
社会起業をテーマに高島平の再活性化を行う
→高島平のモデルを全国の街に広める

■事業内容
活用されていない高島平の空き室を利用
1.低価格での住居提供
 若者や社会起業家に安価で住居を提供する代わりに
 高島平でのコミュニティの活動に携わってもらう
2.高島平ツアー
 高島平の住民が東京に旅行に来た若者に宿を提供
 →住民にとっては交流の場がもてる
  若者にとっては安価な宿に泊まれるというメリット


【第5班-多様性の種 seeds of diversity】
■背景
日本では多様性を受け容れる人が少ない

■目的
子供の頃から多様性に触れてもらい、
多様性を受け容れる素地を作る

■事業内容
小中学生向けのキャンプツアーを企画
-在日外国人(留学生等)に講師になってもらい
彼らからキャンプのやり方などを小中学生が学ぶ
外国人と触れ合う事によって多様性を知る事が出来る
-外国人が講師になれる仕組み作りが大事



【感想】
僕の覚えている範囲で書いているので
全て正確とはいえませんが
大体の内容は上に書いたとおりだと思います。

1日ちょっとしか皆で練る時間が無かったので
当然詰め切れない部分がたくさんありますが、
実際に計画を立ててみる事が大事だったのだと思います。

もう一つこの授業の重要なテーマだったのは、
「化学反応」だったと思います。

周りの人をどう巻き込んでいくか
周りの人の知恵やスキルをどう借りるか
そして周りの人の力を借りた時に
どういう「化学反応」が起きるか
実はここが最も重要なポイントだったのかなと。

「何でも一人で出来なきゃいけない」
起業を考える時にこの思い込みは誰しもあると思います。
だけど、そもそも社会って皆で作っていくものであって、
社会を変える社会起業を全部一人で抱え込むなんて
きっと本質を見失ってしまいます。
力を借りて「化学反応」を起こす事の大切さを学ぶ
それが今回のテーマだったのかなと思います。

そして誰かの力を借りる際に最も必要なもの、
それが「ストーリー」です。
社会起業と言う言葉を知らない人達も
いずれは巻き込んでいかないといけません。
その時に彼らが分かる様に伝えてあげるのは
社会起業家側の責任です。

もし、相手に伝わっていないようなら
それは完全に社会起業家側の責任だと僕は思います。
人の心を掴む事が出来なければ
まだまだ社会起業のレベルではないのでしょう。

あとは出来ることをまずやると言う事ですね。
「動いている人に人が集まる」
と榎本さんも仰っていたのが凄い心に残りました。

他にも田辺さんが仰っていた
「イノベーションは前触れ無くやってくる」
「突破口を開くのがリーダー」
という言葉には実際に活動をしてきた重みを感じました。

本当に本当にこれだけは全然書き足りないのですが、
収拾がつかなくなるのでこの辺で筆を置きます。



最後に、
セミナーが終わった後の挨拶で皆が異口同音に
「これからもよろしくお願いします」
と言っていたのがとても印象的でした。

それぞれがやりたい中身は全然違うけど
同じ志の人間と繋がっているというのは
何よりも力強いです。

セミナーに参加された皆さん
そしてこれから僕と繋がるであろう皆さん
「これからもよろしくお願いします」