さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かすさあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす
著者:マーカス バッキンガム
販売元:日本経済新聞出版社
発売日:2001-12-01
おすすめ度:4.0
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この本の一番の魅力は、付録。
"ストレングスファインダー"という
自分の強みが分かるツールです。

本書のカバー裏に印字されているIDを使って、
ネット上でログインして数十問質問に答えると、
自分独自の強みが何か教えてくれるのです。
しかし、このIDは一冊に付き一つしかないので、
中古本で済ませると"ストレングスファインダー"
ログイン出来ないという悲しい結末になる恐れが・・・。
何年経っても新書を買わせる戦略としては、
非常に有効なものですね〜。


これまでもたくさんのブロガーさん達が、
ストレングスファインダーで自分の強みを調べています。
マインドマップ的読書感想文
フォトリーディング@Luckyになる読書道
joshiben(女子勉)
悩める25歳平凡会社員の「多読」成功術
404 Blog Not Found

彼らに触発されて僕も自分の強みが気になって気になって、
新書を買ってストレングスファインダーをやってしまいました(汗)

第I部 強みを解剖する
 第1章 強固な人生を築く
 第2章 強みを築く
第II部 強みの源泉を探る
 第3章 強みを見つける
 第4章 34の強み
第III部 強みをビジネスに活かす
 第5章 疑問を解く
 第6章 強みを活用する
 第7章 強みを土台にした企業を築く
【分析結果】
YUTAの持つ強み上位5つ
1. 学習欲
2. 目標志向
3. アレンジ
4. 個別化
5. 責任感

以下、それぞれの資質についての解説です。

■学習欲
あなたは学ぶことが大好きです。あなたが最も関心を持つテーマは、あなたの他の資質や経験によって決まりますが、それが何であれ、あなたはいつも学ぶ「プロセス」に心を惹かれます。
〜中略〜
この「学習欲」という資質は、必ずしもあなたがその分野の専門家になろうとしているとか、専門的あるいは学術的な資格に伴う尊敬の念を求めていることを意味するわけではありません。学習の成果は、「学習のプロセス」ほど重要ではないのです。

■目標志向
「私はどこに向かっているのか?」とあなたは自問します。毎日、この質問を繰り返します。目標志向という資質のために、あなたは明確な行き先を必要とします。行き先がないと、あなたの生活や仕事はたちまち苛立たしいものになる可能性があります。
〜中略〜
当然ながらこの裏返しとして、あなたは遅れや障害や、例えそれがどんなに興味深く見えようとも本筋から外れることにいらいらするようになります。このことは、あなたを集団の一員として非常に貴重な存在にしています。他の人が脇道にそれ始めると、あなたは彼らを本筋へ連れ戻します。
〜後略〜

■アレンジ
あなたは指揮者です。たくさんの要素を含む複雑な状況に直面すると、最も生産性の高い組み合わせにそれらをアレンジしたと確信するまで、何度も並び替えを繰り返し、全ての要素を自分で管理することを楽しみます。あなたは、自分の行為を特別ではないと考えています。あなたは、物事を行うのに最良の方法を見つけ出そうとしているに過ぎません。
〜中略〜
予期せぬ事態に直面すると、苦心して立てた計画を変えることはできないと文句を言う人もいれば、現行の規則や手続きを盾にして逃げる人もいます。あなたは、そのどちらでもありません。それどころか、あなたは混乱の中に飛び込み、新しい選択肢を工夫し、抵抗が最も少ない新たな道を探し求め、新しい協調関係を見つけ出します。結局のところ、もっと良い方法があるかもしれないと思うので、そうするのです。

■個別化
あなたは個別化という資質により、一人ひとりが持つユニークな個性に興味をひかれます。あなたは一人ひとりの何が特別でどこが個性的なのかを覆い隠したくないので、人を一般化したり、あるいは類型化することに我慢できません。むしろ、個人個人の違いに注目します。
〜中略〜
この個別化という資質は、あなたが生産性の高いチームを作ることにも役立ちます。完璧なチームを作りに当たり、チームの「組織構造」や「作業手順」に着目する人もいますが、あなたは優秀なチーム作りの秘訣は、各自が得意なことを充分にできるような、強みに基づく配役である、ということを本能的に知っています。

■責任感
あなたは責任感という資質により、自分がやると言ったことに対しては何でもやり遂げようという強い気持ちを持ちます。それが大きかろうと小さかろうと、あなたは完了するまでそれをやり遂げることに心理的に拘束されます。
〜中略〜
人々があなたに助けを求めてくるとき――すぐにそうなるでしょうが――あなたは選ぶ目を持たなければなりません。進んで事に当たろうとするあまり、できる範囲以上に仕事を引受けてしまう場合もあるからです。


【感想】
一問一答式の質問に答える事で結果が導き出されるので、
就職サイトの適職診断を思い出しましたw
"旅行代理店"とか"クリエイター"とかが適職に選ばれると、
「本当に当たってるのかこれ」と疑う事も多かったです(笑)

でもストレングスファインダーに関しては、
「結構当たっているかも」と言うのが正直な感想です。
学習欲の解説部の文章で
学習の成果は、「学習のプロセス」ほど重要ではないのです。
という部分がありましたが、正にそうです。
出来るようになる、上手くなっていく過程が楽しいのです。

傑作だったのはアレンジの解説部。
それどころか、あなたは混乱の中に飛び込み・・・
"トラブル大好き!"みたいで感じ悪いですけど、
実際は・・・・そうだと思いますw
きちんとルールや仕組みが整理された組織よりも、
混沌としていて何が起こるかわからない組織の方に
僕はより魅力を感じます。
言い換えると"山師"とか"ギャンブラー"とか
博打大好きな感じになってしまうのが残念です(笑)

本書の中では強みが34種類に分類されています。
アレンジ Arranger
運命志向 Connectedness
回復志向 Restorative
学習欲 Learner
活発性 Activator
共感性 Empathy
競争性 Competition
規律性 Discipline
原点思考 Context
公平性 Fairness
個別化 Individualization
コミュニケーション Communication
最上志向 Maximizer
自我 Significance
自己確信 Self-assurance
社交性 Woo
収集心 Input
指令性 Command
慎重さ Deliberative
信念 Belief
親密性 Relator
成長促進 Developer
責任感 Responsibility
戦略性 Strategic
達成欲 Achiever
着想 Ideation
調和性 Harmony
適応性 Adaptability
内省 Intellection
分析思考 Analytical
包含 Inclusiveness
ポジティブ Positivity
未来志向 Futuristic
目標志向 Focus
強みがどういう組み合わせになるかは、
個々人によって変わってきます。
まだ本書を手に取った事のない皆さんも、
自分の強みが何か知りたくないですか??
自分の弱みって客観的に見られるケースが多いけど、
強みって"自分にとって当たり前"だから、
きちんと認識していないケースが多いそうです。

才能とは、無意識に繰り返される思考、感情、行動のパターンである。才能となる様々な資質。それは<ストレングスファインダー>で見つけて欲しい。
知識とは、学習と経験によって知り得た真理と教訓である。
技術とは、行動のための手段である。

才能、知識、技術。この三つが組み合わさって初めて強みが生まれる。

自分の"才能"を自覚して初めて、自分の強みを築いける。
弱点なんて数え切れない位あるし、
弱点を克服してもその部分が強みの人には勝てない。
それなら他の人に勝てる自分独自の強みを自覚し、
そこを伸ばす事に時間を費やした方が絶対に良いよね。
というのが本書の基本的なスタンスです。

僕も自分の弱いところにばかり目が行くタイプなので、
本書を読んでからはもっと自分の強みを意識して、
そこを伸ばしていこうと思いました。