3連休が明けたと思ったら早くも水曜日。



別大へ2週間半のスピード練習。



5km LTでは以前のような3'50"を切るような
ペースでは走れていないものの、サブ3を獲るには
十分と言える3'55"前後なら普通に走れるように
なっているので、課題はスピードというよりは
如何に改造走法でスムーズかつ楽に巡行できるか。


今朝走ってみて、少し良い感覚が掴めた気がする。


それは、タイトルにある「翔ぶ」走り。


「跳ぶ」走りではない。



「翔ぶ」走りだ。



「飛ぶ」と同義かもしれないが、イメージとしては
スーっと滑るように素軽く進んでいくような走り。


力が入っていないのに何故かスピードに乗っている。


キロ3分を切って走るトップレベルのランナーの走りを
テレビで見ていて多くの市民ランナーが感じていると
思うが、とてもそんなスピードには見えない!


年末年始の新横浜公園での30km走で、大学体育会系の
ランナーに何度も抜かされたが、彼らの走りとは
ストライドが圧倒的に違うのだ。


走法改造中の自分としては結構ゆったりとしたピッチで
ストライドを伸ばしているつもりなのだが、彼らはほぼ
同じピッチであっという間に抜き去っていく。


私のストライドが120cm少々だとすると、彼らはおそらく
150~170cmぐらいなのだろう。


これは真似をしようと思っても出来るものではなく、
日頃の朝RUNでの流し(WS)で100~200m限定なら
キロ3'00"で走ることは出来ないでもないが、どう頑張っても
ストライドは150cmには届かず、ピッチを210spm超まで
上げて何とか、という感じ。


ゆったり脚が回っているように見えて、実は一歩一歩の
ストライドが半端ない。


私の脚の長さは自慢ではないが平均より短い。


しかし、脚の長さ以前の問題として、空走距離が彼らより
圧倒的に短いのだと思う。


では、空走距離を伸ばすために「跳」べばよいか、というと
そうではない。


「跳ぶ」というのは、あくまでイメージだが一歩一歩が
細切れで、まさに三段跳びならぬ「万段跳び」ではとても
フルマラソンは走り切れない。



一方、「翔ぶ」走りではスーっと流れるように力が抜けて
スムーズに脚が回り、勝手に身体が前に進んでいく。



今日の5km LTの走り始めで、スピードはともかくそんな
感覚が何となく掴めたような気がする。


なかなか言葉にするのは難しいが、腰高で前傾した骨盤を
支点に脚をスムーズに回しながら、後ろに流れる地面に
シンクロするように切り返した直後のフォアフットが柔らかく
着地する。


着地は感覚としては重心真下よりほんの気持ち後ろ。


ほんの軽く曲がったヒザが着地衝撃を吸収しながら、
巻き上げ動作を終えて前に繰り出されてくるヒザと
入れ違いに後方へ向かってヒザが伸び切るタイミングで
踵のブーストフォームが着地して全体重を受け止め、
地面からの反力により生ずる前方へのベクトル成分が
大きな推進力となり、前方に蹴り出される脚を大きく
前に翔ばすのだ。


この一連の動作がスムーズに連続すると、まさに
リニアモーターカーが翔ぶが如く前に進んでいく。


着地している脚は、リニアの磁石のNS極がタイミングよく
切り替わることでスムーズかつ強力な推進力を連続的に
与えるかのようなイメージ。



何だか感覚的な表現が多くて実感が湧かないかもしれないが、
とにかくこれが今朝、一時的かつ朧気ながら実感できた
「翔ぶ」走りだ。



その「翔ぶ」走りの数字的エビデンスは、というと...


20190116RUN5kmLT


全然「翔」んでないじゃないか、という向きもあるかも
しれないが、自分的には「翔」んでいる。


130cm近いストライドというのは、私の走りとしては
キロ3前半のWSを除けば最長レベルで、普通の走りで
これ以上のストライドで走り続けるのはまず無理。


ピッチもキロ4を切るスピードで200spmに余裕?でおつり
がくるような走りというのもあまりない。



ともかく、スムーズに力が抜けて脚が回っているのに
グングンと勝手に加速していくような感覚、つまり
「翔」んでいるような感覚、としか言いようがない。



現実には3kmあたりから徐々に「翔ぶ」ような軽快さは
失われて、心肺がキツくなるにつれて力が要るように
なっては来るのだが、それでも「腰高、骨盤の前傾と回転、
重心後ろ寄り着地、脚の巻き上げ」を意識することで
何とか曲りなりに「翔ぶ」走りを最後まで維持できた。


この走りをキロ4分7~10秒のMペースのレベルで3時間弱
維持できれば、余裕でサブ3、うまくいけばサブ55の走りに
なる。



別大までの残された2週間半。


この「翔ぶ」走りをしっかりと体得して、さらにあと
2kgの減量が実現できれば、間違いなしに本番では
「翔」び続けられる筈だ。



ここからは走りそのものよりも、本番に向けたマインド
セットがより重要になる。


今晩のNHKのNスぺクロ現+では明大ラグビー部の久々の日本一を
分析していたが、その重要なキーワードは「マインドセット」。


奇しくも前回のワールドカップでジャパンラグビーを
対南アフリカの歴史的勝利に導いた名将エディー・ジョーンズが
挙げた言葉のひとつが「マインドセット」。


かつて、このブログでもそのことを書いたことがあるが、
とにかく、勝てると信じてやり切る、最初から勝てないなんて
言い訳をする「マインドセット」は厳禁。


ここまで来たら逃げ道や弱音は忘れよう。



さあ、残すところ2週間半だ!




「自分たちは勝つために戦っているのだ」
「人間は負けると思ったら絶対に負ける」
「戦う前から言い訳が用意されているような
マインドセットは変えてしかるべきだ」
(前ラグビージャパンヘッドコーチ エディ・ジョーンズ)
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