雪燐置き場(R系)

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悪魔のお嫁入り2

雪男は特に慌てた風も無く、いつも通りに鍵を取り出すと部屋のドアに差し込んだ。開ければ、そこは畳の敷かれた和室だった。障子に押入れ、奥の壁には高価そうな掛け軸が垂れ下がり、その下には綺麗に生け花が飾ってある。
そして、部屋のど真ん中に布団一組枕が二つ・・・。

「なんだここ?旅館って感じだな。」
「急遽、無理矢理作ったらしい、押入れに障子はフェイクだから開かないよ。もちろん窓も無い。ここ地下だしね。」
雪男は部屋に上がると早速コートを脱ぎ出した。
「何だそれ?そこまでして何すんだよ?!」
俺は棒立ちのまま、この部屋中を見渡した。さして広い訳でもない、だけど狭いって訳でもない。
とっと大きめの布団が程よく納まっている。
「だからナニするんだって・・・それより、ここには結界が張られてある。明日までは部屋から出る事は出来ないよ。風呂やトイレはまた違う鍵を使って決められた場所を使う事になってるから。」
「行かねぇよ。ただ寝りゃあいいんだろ?」
「ああ。」
雪男もこの着物に着替えるようで、部屋の端に折り畳まれていた白色の着物を手にしていた。
俺は雪男をすり抜けて布団の上にダイブした。
「ああ~疲れたー!!まあ、これでやっと寝れるならどこでもいいな。」
「こっちだって、出張先から急に呼び出されたんだ。クタクタだよ。」

ぶつくさ言う雪男を寝っころがりながら見上げると、雪男は背中を向けたまま脱いだ服を一つ一つハンガーに掛けていく。
雪男の着替えなんて改めて見た事なかったから。なんだかマジマジ見ちまう。
「だけど俺達一緒の布団で寝るなんて初めてだな~。子供の時からずっと二段ベッドだったしよお、」
「・・・神父さんに決められてたからね。」
「あん?」
雪男は着替え終わると振り返ってこっちを向いた。
「!」
雪男の言葉に身体を起こした俺はちょうど振り返った雪男を真正面で見てしまった。
目が雪男の姿を捉えると頭の中が一瞬時が止まる。
真っ白な着物に真っ白な腰帯。腹より下で締め上げた男な姿が俺の息を止める。
思わず自分が数分前に着せられた格好を、鏡に映ったピンクの着物にピンクの帯を胸元で締められた自分の姿を思い出す。
俺は何故か無意識に自分の帯を腹の方へずり下げようとしだした。
無理矢理された格好を気にする事なんてないだろうし、雪男だって分かってるんだろうけど、何か恥ずかしいような・・・

「・・・?これしか無いんだ。制服が皺になるのは嫌だからね。変でも笑わないでよ。」
「あ、ああ・・・」
雪男は膝立ちで布団に上がると俺の身体を間に両手を付いて顔を近づけてくる。
「ちょっ、おい!何だよ?!」
帯に気を取られてた俺は雪男の顔が目の前にあって驚いて声を上げた。
「何もしないよ。けど、兄さんやり方知ってるの?」
「ウッ!」
痛い所を付かれた。実はあんま分かって無い。テレビだと男と女がスッポンポンで抱き合ってハアハアな息遣いでゴロゴロ転がって・・・
んで、男が『愛してるよ』とか言うやつ。外国映画だと大体これが出てくる。
「っうぅ!・・・・っ」
途端に顔中から火が出る程真っ赤になった。おまけに冷や汗まで出てくる。
「やっぱりか。男同士に抵抗なく話をするから何かと思ったよ。」
「うっうるせぇ!別に知らなくてもいいだろうがっ!彼女だっていなかったし、もう俺は知っても出来ねぇんだろ?!」
雪男は体勢を変える事なく、ついに両膝で俺の足を跨いで来た。
「まあね。ところで問題があるんだ。何もする気はないけど、したという風に見せておかないといけない。」
「はあ?見せるって誰に?」
「・・・。兄さんなら見えるだろう?僕の斜め後ろの天井を見てみろ。」
「え、」
俺は言われた通りに頭をずらして天井を見た。そこには板の隙間から確かに怪しい黒点がある。
目を凝らしてみれば部屋の明かりを反射して小さなレンズだと分かった。
「何かカメラっぽいのがあんだけど・・・」
「僕達は監視されてる。兄さんがちゃんと僕のものになるか上の連中はチェックしてるんだ。」
「はあっ!?」
俺はカメラと雪男を交互に見てそれこそぶったまげた。
「変に触ったりしないから、今から僕に合わせて抱かれるフリをして欲しい。僕が適当に腰を振れば上はもうそれ以上の干渉はしてこないはずだ。」
「こぉ、腰っ!って!ええっ!?」
「明日からはそれらしく振る舞ってくれればいいよ。今夜済ましておかないと、また明日もここに入れられるんだ。」
「ちょっと待て、え、えっ?!」
俺は後ろ手に後退りしようとすると雪男に片腕を掴まれて止められた。

「駄目だ、逃げるな!」
「うううぅ、ふりするだけって、俺・・・何も知らねぇし・・・」
「むしろその方が自然でいい。僕が今からする事を許すんだ。」
「だから何すん、!、んん!?ンー!!」
喋ってる途中で無理矢理キスされた。何もしないって言ったのにっ!?
雪男は体ごと押し付けて来る。
俺はそのまま身体を倒されると頭を枕に乗せて横たわってしまう。丁度良く枕の位置に落ちるとそう大した衝撃でもなかった。
一度はわずかな衝撃に離れた唇が、更に強く下唇を吸い付いてくる。
「んっ、んんー?!」
「・・・・・・。」
口許で雪男の唇からチュッっと音が鳴ると更に目をぎゅっと閉じた。
雪男の唇がムリムリと動いて俺の唇を食べようとしている!何が起こっているのか頭が大爆発だった。

今日一日で何もかもがおかしくなっちまったっ!
『炎を使うな』は確かに俺がこの学園で、悪魔である事を許され、保護してもらう為に出された条件だったし、命令だった。
それを破ったのは俺で、罰を受けなきゃいけねぇ事までは分かるけどっ!
何で弟とキスしてるんだよっ!!
それに、結婚ってっ!!
この体を突き飛ばしたら、やっぱ駄目なのかな?雪男ももっと怒るのか?

「ふあっ!」
息が堪えられずに声が飛び出た、身体中が固まって足の先がピーンと突っ張っる。
雪男の唇は放れた俺を追いかけるようにそのまま頬に、首筋へと唇を移動していく。
「むうっん!」
「逃げるな。」

ううっ、くすぐってぇ!
って!雪男何でこんな平気そうなんだよ!何か全部知ってるっぽいし、そりゃ俺よりは知ってるかもしれねぇけど、うわっ!?耳舐めやがったぁぁあ!!
「ちょっ、ちょっ!ちょっと待てぇぇええ!!」
俺は雪男の舌から逃げると勢いよく声を上げた。
「何?」
雪男は俺が急に止めたせいかムッとした顔を見せてくる。
「何もしないって、寝るだけだって、言ったじゃねーか!」
「これくらいはしたに入らないよ。するって言うのはもっと凄い事の方だ。」
「もっとすげー事すんのかっ!?」
「だから!それはしないと言っているじゃないか?」
「だって、お前何かこえぇし。」
「そういう演出だって。なかなか迫真の演技だろ?」
「でええ~」
雪男は両膝を開いてバランス良く上半身を起き上げると俺の着物の合わせを掴む。
「そろそろ脱がすよ。」
雪男の台詞にまた頭が吹っ飛んだ。
「でぇぇええ!?」
「いちいち声を出すなって、このくらいは解るだろう?」
「だって俺、今パンツ履いてねぇ・・・」
正確にはおばさん達に履かせてもらえなかった。
「準備が良いな。」
雪男は気にもせずに胸の合わせを開く。
「ぎゃ!」
俺は空かさず両腕をクロスして胸を隠した。女みてぇで格好悪い。
だけどここは駄目だ!いくら弟でも見せる訳にはいかねぇ!
「・・・兄さん?」
「あっ、明かりを消せよ!こういう時はそうするだろ!?」
「照明は消すなって命令を受けててね。僕が壁になるから裸までは写らないよ。」
「ちがーう!!お前が見てるだろうがあぁっ!?」
「もう、兄弟でそれくらい何だって言うんだ!ほらっ!」
雪男は俺の両腕を掴んで無理矢理広げた。
「うわっ!?」
「!」
明るい部屋の中でしかもこんな間近で見られちまった!!俺の・・・俺の・・・・・・
「っ・・・、凄いな。ピンクだ。」
「言うんじゃねぇぇ、ううっ・・・」
もうだめだ。見られた。顔から火が出る。つーか涙が本当に滲んできた。
「まさかこれでずっとプールの授業サボってたの?」
雪男は珍しいものを見るようにマジマジと見てくる。
腕の力が緩んだので、俺はまた両腕でソコを隠した。
「これとは何だよ!俺にとってはじゅうだいな問題だ!」
「えっ、じゃあ、こっちもそうなのか?」
急に帯をとかれた。胸に気を取られていた俺は流れる動きに追い付けなかった。あっという間に下半身まで裸にされる。
「ああっ!!」
「ウッ・・・!」
雪男が俺の身体を見た途端に口元を手で押さえている。あり得ないって顔してる。
「うわぁぁあ!?だから見るなって!!、うっ、うぁ・・・」
雪男が開いた着物を掴んで身体を包んで縮こまった。
そうだよっ!これだから修学旅行も休んだ。友達もいなかったから比べる相手も、大丈夫だって言ってくれる奴もいなかった。
雪男もジジイも一度もそんな話しなかったし、出来なかったんだ!
「本当凄いな。良く育ったもんだ。」
雪男の言い方に耳が立つ。
「何が!全然育ってねーだろうがっ!てか、お前だって兄弟なんだから大した事ねーんだろっ!見せろ!」
俺は勢いのまま起き上がると膝立ちの雪男のパンツを引き摺り下ろした。と同時に固まった。
着物を捲り上げて出てきたのは俺の二倍三倍、もっとかもしれないエイリアンが顔を出してきたんだ。
「っ!ギャアァァ!!」
「あっ、バカ見るなって。自分でやってびっくりするんじゃないよ。もう!」
固まった俺の手からパンツを奪って位置を直す。
「・・・で、なんで?」
「・・・兄さんは悪魔だから自分のイメージがそのまま成長に影響するんだ。」
「は・・・?」
「人間も多少そう言う部分もあるけど産まれ持った遺伝子、ホルモンには逆らえない。だけど兄さんはホルモンすら自分で操作出来るんだよ。」
「じゃ、じゃあ!俺だってもっとデカくなれるって事か?!」
「本当に成りたいか?もっとデカいチンコに。」
「おっ、お前っ・・・何てもん言うんだよ!」
雪男は屈んで目を合わせてくる。その目を見返したらニヤリと嫌な笑顔を見せられた。
「兄さん、チンコって言えないんだろ?乳首は?ぺニスは?あ!アナっ・・・ムゴ、ムガ・・・」
「っぅ・・・・」
思わず雪男の口を両手で押さえていた。飛んでもねぇ事を並べ立てる弟に心臓が吹っ飛ぶ。
雪男は暫く俺に押さえられたままだったが、俺の手を掴んでゆっくり放し、また嫌な笑顔を見せてくる。
「ほれ見ろ。そんなんでどうやってデカく成るんだよ。」
「うっ、うるせぇ!これからだよ!」
「もっと解りやすく教えてあげるよ。」
雪男は布団に腰を降ろすと胡座をかいて座った。俺も向き合って正座をする。雪男のように胡座をかく気にはならなかった。
「?あんだよ?」
すると片手でそっと髪を撫でられる。初めての感触に思わず肩が震えた。
「この前髪、ちょっと長いよね。切りなよ。僕みたいに短くすればサッパリするよ。」
「俺の自由だろ?子供の時からずっとこうだったんだ!良いだろうが。」
「うん。神父さんは兄さんの髪は何も言わなかった。僕には耳につくだけで直ぐに切れって言ってたのにね。」
「そうだったのか?!」
「うん。・・・兄さんさ、料理が好きだよね。掃除も洗濯も嫌いじゃない。でも勉強は嫌い。」
「何だよ、それとこれがどうだって言うんだ。」

「二十歳になったら僕達は結婚する。そう決めたのは神父さんだよ。神父さんは最初から兄さんは僕のお嫁さんになるように育ててたんだ。」
「は?」
「勉強なんて必要ない。だって結婚すれば兄さんは僕が養う事になるんだからね。」
雪男にゆっくり肩を押されて布団に倒された。
「さ、説明は終わりだ。今はこの場を切り抜けないと。」
シュルリと折角結んだ帯を解かれた。
「あ・・・」
前の合わせを開かれ、あんだけ隠してきた身体をさらけ出される。雪男は俺の身体すれすれで覆い被さって顔が間近にやって来る。
「だからと言ってどうこうする気は無いよ。兄さんだってこんな結婚は不本意だろう?」
「っ・・・・」
「兄さんはいつも通りに毎日僕にご飯を作って、掃除洗濯をしてくれれば良いんだ。」
「って、ちょっと待っ、」
「駄目だ。逃げるな。」
また口付けられた。今度はそんなにびっくりしなかった。だって雪男の目がキスするって言ってたからさ。
「っぅ・・・ふっ・・・」
口の中に舌が入り込んで来たが、ああ、こうするんだ。って、口を開いて雪男の舌が入りやすいようにした。

「ふうっ!んぅ!!」
舌同士が擦れると背筋まで電流が流れるような感覚に驚く。
「ん、・・・・ふっ、はぁ・・・」
「・・・・。」
唇が放れると雪男と目が合った。何も言えずに黙ってるとまた耳元に口付けされる。
「ん!」
俺はもう大人しく雪男のする事を黙って受けた。
雪男は片腕を折って自分の体重を支えると空いた方の手を俺の胸の上まで上げてくる。
「!」
触りはしないスレスレのところで手を止めると、そのまま撫でるかのように手を回す。唇は変わらず耳元から首筋を辿ると雪男の息遣いが肌にかかって震え上がった。
「っう・・・わぁっ!」

何やってんだ!こいつ!!
Hのフリって、俺の胸撫でてそれで・・・!えええ・・・!!
足がジタバタする。引き吊った顔で音の無い声を上げれば雪男が顔を上げた。
「触らないって・・・それでもある程度のフリをしないと上に信じてもらえないだろ。」

「って、何すんだ?!」
「いいから、気持ち良いって善がるフリをして。」
「ヨガル?!」
「ああ、もういいや。」
雪男は体を屈めると俺の胸元を目の前に舌を出した。
ペロリと明らかにソコを舐める仕草をする。
「っう!」
超至近距離で目が合った。雪男は俺の目を見続けながらソコを舌が触れないギリギリのところで舐めるフリをする。
驚きで言葉が出てこない。身体が固まったまま雪男の動きを目で追いかけた。
「ふうぅうん!」
次第に雪男の舌の動きに合わせるように変な声が出てくる。
「うっ、ウゥ!・・・や、だぁ・・・」
俺は堪らずに雪男の頭を押し上げる。
「っと、僕ってさ乳首好きなんだよね。何でだろ?母親がいないせいかな?」
「しっ、知らねぇって!・・・っう!、もう、やめろっ・・・!!」
「だからさ、もうちょっと良いだろ?」
「っあ!、や、駄目だ!!駄目だぁあ!!」
俺はもう黙っていられず両手で雪男の額を押し上げた。
口をへの字に曲げた雪男もぐいぐい押し込んで来る。
「って!雪男っ!!やめろってぇ!」
「あ~あ、もう・・・」
堪らずデカイ声を上げればやっと体を上げてくれた。

俺もまた倒されたりしないように起き上がって、胸元を抱え込んでガードする。
志摩が持ってるエロ雑誌の女の子みたいなポーズになったがもう構っていられない。
「っはあ、お前っ!・・・変態だっ!変質者ってヤツだ!いつの間にそんなんなっちまったんだよっ!?」
「ムードが無いなぁ・・・」
雪男はダルそうに頭をかくと、俺の言ってる事なんか聞いちゃいねぇ!
「って!おいっ!!」
「まあ、初めてって事でこんなもんでも騙されてくれるかな?こんなのじっくり監視するものじゃないしね。」
「え?何が?」
首を傾げた一瞬の隙にまた身体を倒された。雪男に軽く肩を押されただけで、腰を抱えられるとコロンと布団の上に転がってた。
「わっ、わぁ!」
「大丈夫。これで最後だよ。もうちょっと我慢して。」
言うと雪男は俺の下半身を捲り上げて両膝を掴む。息を飲んだ瞬間大きく広げさせられた。
「わぁぁああ!!なっなな、何すんだっ!?」
体を屈めた雪男の顔がソコの真ん前にいる。首を上げて見れば俺のソレと雪男の顔が重なって見える事に血の気が引いた。
「やっぱりちょっと反応してるね。興奮しちゃった?」
「はあっ!?」
フウー・・・っと息が掛かった。ソコに。雪男は俺のソコに向けて息を吹き掛け出す。
「ふうぅうんっ!」
突然の感覚にソコがツーンと痛みのような痺れを感じた。首を上げていられず、布団に頭を沈めると繰り返してくる息遣いに太ももが震え上がるのを感じた。
「ん、んんぅん・・・や、だ、」
「兄さんの身体は触っちゃうと良くないからさ。」
「な、に・・・やだ!あっ!!あっ、ぁあ!!」
身体中の力が抜ける。背も腕も顔すらも上げる力が出なかった。
ただ、足だけが力んで硬直している。
「あっ、ぁあん!!」
おかしな声ばかりが次から次へと出てくるが、止める事は出来なかった。
「さてと、」
雪男が近付けていた顔を上げると起き上がった。
「あっ、あっ、ゆきっおっ!!ゆきぃおっ!」
俺は雪男を追いかけるように呼ぶ。自分でも知らない身体の奥に何かがある感じがした。雪男に息を吹き掛てもらい続ければそれが何か解るのだと思ったんだ。

雪男は俺の両膝を抱え上げると自分の足元の着物を広げた。
「な、に?」
「・・・・っ!」
雪男の腕の力で身体が浮き上がる。足の間に腰を思いっきり押し付けられた。
「ワアッ!?」
「うっ、クゥッ」
数秒間じっとしてると雪男は腰を小刻みに動かし始める。
「うわっ、うわぁ!・・・やっ、や!やあぁ!!」
「もうちょっとだけだから我慢して。」
ガスガスと押し付けられると下着の中から何かの存在感を感じて、それが一体何なのか次第にうっすら理解した。
すると何とも言えない凍り付くような恐怖に包まれる。このままじっと我慢なんて堪えられない程の急激な衝撃だった。
「や!やめ、止めろよぉおっ!!やぁ!嫌だって!」
「大丈夫だ!兄さん。もう、すぐ終わるから、これさえ済めば上は兄さんにそう強く干渉はしてこない。我慢するんだ。」
「何だよ、それっ!わぁぁああ!!あっ!やあっ!・・・ああっ・・はっ!、はっ!・・・っ!」
雪男に揺さぶられて、されるがままになってる自分が信じられなかった。
繰り返される動きを止めたいのに腕の力は入らないままで、俺は目をギュッと閉じてされるがままに数分を堪え続けた。
「うっ、ううぅん!」
「兄さん・・・兄さ・・・!」

一際強く押し付けた後、雪男は動きをピタリと止め俺の顔を上から見下ろし続けた。そして事の数秒後に覆い被さるように体を曲げた。
俺の頬と雪男の頬がスレスレに近い。体温の熱い体が真上にあって、目を合わせれば雪男も俺を見ていた。
「あ・・・」
いつもムスッとした顔ばっかりで、必要以上の大した会話もしようとしない雪男が、今は心配そうに俺の顔を伺っている。
そう思った途端、胸の奥に風が通ったようにゾクッとした。この恐くてたまらない何かを雪男に言いたかった。

雪男のせいだ!何とかしろっ!って・・・


「雪男・・・」
無意識に雪男にしがみついてた。弟の熱い体温を直に感じてやっと一つ深呼吸をする。
「恐くなっちゃった?もう終わりだよ。充分やったし、これで・・・」
その時、部屋の明かりが突然落ちた。急に真っ暗闇になった部屋で、俺は更に雪男にしがみつく。
「ほら、もういいって事だ。監視も終わったよ。」
雪男は腕を俺の足から外すと俺の隣に横になった。急に放れた大きい体に何故か腕が物足りなさを感じる。
「もう、いいって・・・何が?・・・」
「・・・兄さんがちゃんと僕のものになったって、思ってもらえたって事。」
顔だけこっちを向いて話す雪男に、俺も顔を向けた。両手は開かれた着物を慌てて元の位置に戻す。
「ものって・・・そうなればもういいのか?」
「そうだよ。まあ、第一関門は通過出来たって事かなっと、」
言うと雪男は起き上がり立ち上がった。
「雪男?どこ行くんだよ。」
「シャワー浴びてくる。兄さんは寝てていいよ。」
「・・・そうか・・・」
身体が重くて思うように動かない。ホッとしたのか急に眠気が増して、雪男が部屋を出るのを見るや俺は直ぐにも深い眠りに落ちていた。





















つづく
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