keiba

2017年03月13日

1610・ヨハネスブルグ

今回も第3回外国馬シリーズ…

第5弾はこんな馬をいってみましょう。


『ヨハネスブルグ』





ご存知、(2017年現在)日本で種牡馬として活躍している馬な訳ですが、この馬の産駒がデビューした直後はテンション上がりましたよね〜

え〜と、これはいつぞやのブログの巻末ミニコーナーか何かでも書いた事なんですけど…

2013年8月のある週末…

ふと、その日に行われた新馬戦の結果をチェックしてみると…

函館芝1200mの新馬戦で大差勝ちしている馬がいたんですよね…

で、その馬の父の名前が…

ヨハネスブルグ…

『見慣れない名前だな?新種牡馬なのかな?』なんて思ったんですけど…

それも束の間…

次に新潟で行われた新馬戦2鞍の結果を見てみると…

なんと2レースとも勝ったのはヨハネスブルグ産駒!

しかも、調べてみるとやはりヨハネスブルグは輸入新種牡馬!

いや〜、これは『きた!』って感じでしたね…

長らく待ちわびたサンデー系の勢いを止める輸入種牡馬…

そんな救世主のような存在が遂に現れたと思ったんですよ…

しかも、プロフィールを調べてみると、これまた凄い!

ヨハネスブルグは1999年生まれのアメリカ産馬…

父はヘネシー…

母の父はオジジアン…

と、日本でも馴染みのある血統で…

現役生活はアイルランドで送ったんですけど…

デビューから3連勝した後に、G1を3連勝!

無傷の6連勝を達成すると…

なんとアメリカに遠征してBCジュヴェナイルも制覇!

あのワンダーホース・アラジ以来となるカルティエ賞・エクリプス賞両方の2歳王者に輝いていたのです!

いや〜、凄いですよね〜

アラジはデビュー戦2着ですから…

2歳時の成績はアラジ以上!

こんな馬の産駒が1日新馬戦3勝!

テンション上がりまくりですよ!


…ただ、心配な点も少々…

って言うか、多々…

2歳時、アラジ以上の成績を残したヨハネスブルグ…

なんと、3歳時は2着・8着・9着と1つも勝てずに引退する事になってしまっていたんですよね…

なんと言うか、血統や成績から来る『早熟・短距離馬』臭…

これがかなり引っ掛かってしまったんですけど…

そんな事、心配しても仕方ないですからね…

そのまま見守る事にしたんですよ…

そしたらどうですか!?

直後に…

デビュー戦を1分7秒台と言うとんでもないレコードで勝っていた産駒のホウライアキコが小倉2歳Sを勝ち、さらにデイリー杯もレコード勝ち!

そして、これまた産駒のフクノドリームは未勝利・芝のオープン特別・交流G3エーデルワイス賞を3連続圧勝!

『やっぱヨハネスブルグすげぇ!』ってなりましたよね…

距離適性から『クラシック!』って感じはしませんでしたけど、どんなジャンルでもサンデー系を押し退ける輸入種牡馬が出てきてくれたら嬉しいですもん…

実際、この頃のヨハネスブルグは2歳種牡馬ランキングで絶対王者ディープインパクトを一瞬逆転したみたいですから…

かなりの勢いだったんだと思います。


と言う訳で、改めてヨハネスブルグに期待したんですけど…

やっぱり恐れていた事が現実になってしまいます…

ヨハネスブルグ産駒の代表的存在だった2頭…

ホウライアキコ・フクノドリーム…

この2頭が2歳最終戦で惨敗を喫すると…

その後、3歳になるとズブズブになっていっちゃうんですよね…

これを見て『やっぱり早熟か…』って印象が強くなり…

さらに第2世代・第3世代からもホウライアキコ達のようなインパクトのある存在は現れませんでしたからね…

すっかりヨハネスブルグは『出オチ』と言うイメージになってしまったんですよね…


しかし!

今回、改めて調べてみて、まだヨハネスブルグを『出オチ』と決め付けるのは早いと言う事に気付きました!

どうやらヨハネスブルグって日本に輸入された初年度はかなりの数の種付けをこなしたものの、2年目3年目の種付けは一気に数が減ってしまったんですって!

だから、初年度はあんなに活躍馬が出たのに第2・第3世代からはあまり活躍馬が現れなかったんですね…
(と言っても第2世代からもエイシンバッケン・トウショウピストと言った重賞級の活躍馬が出ている)

しかも、早熟と言う印象…

これもそうとは限らず…

初年度産駒のネロは去年(2016年)5歳最終戦の京阪杯で待望の重賞初制覇を果たしましたし…

同じく初年度産駒でNHKマイルCで2着したタガノブルグも、一度ズブズブになったものの、5歳秋にオープン特別で連続好走してますもんね…

そう!ヨハネスブルグ産駒は早熟の馬ばかりじゃないんです!


これは、ホント今年(2017年)からの数年が勝負ですよね…

初年度産駒の活躍を受けて種付け数が増えた後に産まれた産駒達!

この産駒達にヨハネスブルグの本当の評価がかかっていると思います!

個人的なイメージではネロのような産駒を出せたなら、もっと上の種牡馬になれると思うんですが…

いつか『ヨハネスブルグをブログで取り上げるのは早すぎた!』と思わされる程ヨハネスブルグの評価が上がってくれたら嬉しいですね…

…と、そんな事を願いつつ、今回はここまで…

また次回もよろしくお願いします。


それでは…


さよなら…


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


巻末ミニコーナー

競馬なんでもクエッション・その110

『早熟・短距離のイメージのある輸入種牡馬と言ったら?』

ボストンハーバー




runfor4 at 18:32コメント(10)トラックバック(0)ヤ行の名馬  

トラックバックURL

コメント一覧

1. Posted by りっこ   2017年03月13日 19:13
「ホウライアキコ」のインパクトが大きくて、期待も膨らんだ種牡馬だったので、今の状態には正直不満だし、残念です。

「早熟・短距離のイメージのある輸入種牡馬」

日本で走った馬の父親というと、この馬しか思い浮かばないので、先出しさせていただきますね。

ウッドマン

産駒 ヒシアケボノ(スプリンターズS)
スピードワールド(京成杯)
ロードアックス(ラジNIKKEI3歳S)

最初はすごく成績がよくて、期待された馬たちだったのですがねぇ。

そうそう、ヒシアケボノの「ヒシ」ですが、同じ馬主さんが三代目の「ヒシマサル」を出してきましたね。私はてっきり二代目かと思っていたんですが、
1955年産の一代目がいました。これは現オーナーの父親がオーナーだったとか。
そして1989年の二代目ヒシマサル。この馬には北海道で会ってきました。この馬優しくて。常連で訪問する幼児の遊び相手してやってましたよ。私にも非常に愛想がよくて大好きになりました。(一緒にダイユウサクもいましたが、こちらは威張ってましたね・笑)

そして、デビューしました三代目。
今のところ勝ち切れていませんが、2着・2着・3着。
頑張ってほしいです。

重賞を勝った馬と同じ名前にしたければ、馬名登録を外国ですればいいそうです。今でもこの手は使えるんだそうですが、このオーナー父子。すんごく「ヒシマサル」に思い入れがあるんですね。
2. Posted by テイエムオオハズレ   2017年03月14日 03:24
ヨハネスブルグ産駒、2歳時は……

みたいに言われますけど、産駒の勝ち上がり率の高さってすごいですね。
種牡馬として輸入される前に、〇外で走った馬などを含めて、ではありますが、先週終了時点で中央で123頭が出走し、67頭が勝ち上がり。勝ち上がり率54.5%という驚異的な数値です。

分母が違うとはいえ、キングカメハメハが47.3%、ステイゴールド33.8%、ハーツクライ43.3%、ダイワメジャー46.2%、クロフネ42.6%と言ったリーディング上位の馬を上回る数値は見事の一言ではないでしょうか。
初年度の種付け料が250万円ほどで、上に書いた種牡馬と比べると安く、当然、繁殖牝馬の質も低いだろうことを考えれば余計に。

芝・ダートを問わずに走れ、高い確率で勝ち上がる。G1は無理かもしれないけど、G3くらいまでなら……
これはこれで人気が出そうな気がします。
3. Posted by runfor4   2017年03月14日 09:31
>>りっこさん

おはようございます。

早熟・短距離種牡馬…

今回は『輸入種牡馬』と言うくくりがついているものの、それがなかったら自分もやっぱりウッドマンですね〜

りっこさんが挙げてくださった3頭に加え、ヒシアケボノの兄弟アグネスワールドが父ダンチヒに変わって函館3歳S勝ってから長く活躍したのが強烈でしたよね〜

このブログの巻末ミニコーナーで『早熟』と言うフレーズが出るといつもウッドマンかその産駒の名前を出してる気がします(^_^;)


さて、3代目ヒシマサル…

デビューした時は『初勝利は時間の問題』と思っていましたが、まだ勝ち上がっていなかったんですね…

でも、よくよく見ると全ての敗戦に見所がありますからね…

先代達から受け継いだ名前の為にも、そして父ルーラーシップの種牡馬価値を上げる為にも、ここから一気に出世してもらいたいです。

4. Posted by runfor4   2017年03月14日 09:42
>>テイエムオオハズレさん

おはようございます。

ヨハネスブルグの勝ち上がり率、高そうとは思っていましたが、ここまででしたか〜

『そう言えばアフリートも勝ち上がり率高かったよな』なんて思い調べてみたら、さすがにアフリートには負けてましたけど…

一緒に記載されていたサンデーサイレンスとはそれほど変わらない勝ち上がり率で驚いてしまいました(^_^;)

ここら辺を武器にさらに成績を上げていってもらい…

ちょっと最近空きポジションになっていた、一昔前の『アフリート・フォーティナイナー・ジェイドロバリー等がいた輸入種牡馬のポジション』に就いてくれると嬉しいんですけどね…

ちょっと厳しいかな?

5. Posted by アカネテンリュウ   2017年03月14日 11:19

ヨハネスブルグはこのまま早熟馬の種牡馬で終わってしまうのでしょうか?

あの大種牡馬ノーザンテーストも初年度産駒はシャダイダンサーのような短距離専門の

早熟で2歳戦で活躍する馬が多かったですし、パーソロンもそんな感じでした…

結果として2歳戦でしか活躍しなかったのはダッパーやフロリバンダですね〜

古馬になって短距離の重賞を優勝するスターが登場すれば、価値が変わると思います
6. Posted by りっこ   2017年03月14日 12:17
あ、すみません。「輸入種牡馬」でしたね。ウッドマンって輸入されていなかったんですね。そうなると難しいかも(^-^;

そりゃそうと、今日は今日とて
「藤田伸二氏がホッカイドウ競馬で騎手再デビュー」のニュースで競馬サークルは持ち切り。

やがてまた、JRAにも乗る日が来るかもしれません。彼は「藤田といったら菜七子じゃなくて、伸二だろう!」と、心の中で思っているカモ。。
7. Posted by runfor4   2017年03月14日 17:28
>>アカネテンリュウさん

こんばんは。

あ、なんかアカネテンリュウさんのコメント読んだら希望がわいてきたかも…

そうですよね…

トニービン!
ブライアンズタイム!
サンデーサイレンス!

の3連発が凄すぎるだけで、多くの過去の名種牡馬達だって最初は微妙な評価だったんですもんね…

ヨハネスブルグも、今でも十分活躍してますけど、さらに上の活躍をする可能性はまだまだありますよね。

1つ気がかりなのは、アメリカで種牡馬生活を送った後に輸入されたから意外と歳がいってる事くらいですかね(^_^;)

8. Posted by runfor4   2017年03月14日 17:34
>>りっこさん

こんばんは。

藤田騎手のニュース!見ました!

いや〜、ビックリしましたね〜

ビックリして…そして嬉しいです(^-^)v

騎手の中央→地方は今までなかった事…

しかも、これだけ一流の騎手となると全く前例のないケース…

これは今まで考えもしなかったドラマが生み出される予感が…

藤田騎手の騎手生活第2章…楽しみです!

9. Posted by そら   2017年03月15日 02:55
クエッション
トライバルチーフ
テンビー
距離はよくわからないのですが、早熟と言うと大抵名前が挙がる気がします。
プルラリズムもちょっとそんな感じでしょうか?

3月26日に出走予定だったレッドウィズダムが18日中京D1900mの伊勢特別に登録されていてどうなってんの? 状態。
元気過ぎて予定が前倒しになったんでしょうか。
うちの地元に程近い地名を冠するレースなので、是非勝って欲しいですが(わらい)
そういえば、出走表を眺めていて、カフジキングってどっかで名前見たな〜なんか、強い馬だったかな?
と、思って戦績見たら、新馬戦の勝ち馬がスマートオーディン……あ、ウィズダムと新馬戦で一緒に走ってたわ。
前に走った時は芝で、今度はダートで……。
新馬の時は負けましたが(ウィズダム5着、カフジキング3着)今度はどうか!?
まあ、登録頭数多いので、出られるかも不明ですけど。
10. Posted by runfor4   2017年03月15日 09:26
そらさん、おはようございます。

お?!ウィズダムさっそくまた走るんですか?

でも、これは嬉しいですね。

続けて走れるのは調子が良い証拠。

しかも、コースがまたいいじゃないですか?

初めての中京…

初めての1900m…

経験にもなりますし、適性を見極めるためのデータにもなりますし…

出来たら久しぶりの勝利を期待したいですが、まずは出走してくれる事自体を願いたいです。


…で、出来たらカフジキングには先着してもらいたいですね(^_^;)

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
記事検索
最新コメント
月別アーカイブ
人気ブログランキングへ
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ