keiba

2020年04月02日

1930・トウケイヘイロー

なんだかずっと(コロナウイルス感染拡大防止の為の)自粛をしているものの、ますます状況が悪化しているように思え、先の見えない不安感を覚えますが…

競馬は無観客ながら続けられると信じ、また1つ記事を書いてみましょう。

取り上げますのは、土曜に行われる予定のダービー卿CTにちなみこちらの名馬…


『トウケイヘイロー』





この馬も一時期かなり期待した存在でしたよね〜

まぁただ、個人的に最初はそれほど評価していなかったんですよね。

2歳7月のデビューから絶えずマイル以下の距離を使われ…

新馬戦・1着…

新潟2歳S・7着…

オープン特別・3着…

500万下特別・1着…

朝日杯・4着…

(年を越し3歳に…)

シンザン記念・4着…

ファルコンS・10着…

オープン特別・3着…

オープン特別・11着…

…と、悪くはないですけど、派手さはない成績を残していましたからね。

しかも、バックボーンも良い味出してる系で…

父・ゴールドヘイロー…

母の父・ミルジョージ…

馬主・トウケイニセイと同じと思いきや別…

と言う感じ…

良くて『渋い名脇役』になる未来くらいしか想像できなかったんですよね…

ただ、この後3ヶ月休むと次々とモデルチェンジしながら出世していくんですね。

まず、3歳夏…

普通に1400mの条件戦で1着→2着と言う好成績をおさめると…

また7ヶ月休んで4歳3月に復帰…

するとここから逃げ馬寄りの先行馬にモデルチェンジし…

マイルの準オープンで1着…

そしてダービー卿CTで重賞初制覇を達成…

で、次走の京王杯SCでは8着に敗れてしまうんですけど…

ここで最大のモデルチェンジを敢行!

鞍上に2歳以来となる武豊騎手を迎え中距離に挑戦!

すると…

鳴尾記念・2着に0.2秒差の1着!

函館記念・2着に0.3秒差の1着!

札幌記念・2着に1.0秒差の1着!

と、レースごとに2着との差を広げ重賞3連勝!

…いや〜、この時のトウケイヘイローにはテンション上がりましたね〜

渋いゴールドヘイロー産駒が5戦で重賞4勝しただけでもテンション上がるのに…

武豊騎手とコンビを組み始めて逃げて圧勝って言うのにサイレンススズカ臭みたいなものを感じましたし…

何より当時の札幌記念って、アーネストリーとかトーセンジョーダンとか後のG1馬を送り出す出世レースになっていましたからね。

トウケイヘイローは高確率でG1馬になる…

とりあえず次走の秋の天皇賞ではほぼ間違いなく馬券に絡む…

…なんて思っていましたね…

ただ、2番人気で秋の天皇賞に出走したトウケイヘイロー…

まさかの10着惨敗!

それでも次走の香港Cで2着した時は『まだまだG1を狙える!』って思ったんですけど…

結局これが最後の馬券絡み…

翌年…

中山記念・1番人気6着…

ドバイDF・7着…

シンガポール国際航空C・4着…

と敗れると…

連覇を狙った札幌記念で11着惨敗…

そして長期休養…

復帰後、10着→7着→9着→8着敗れて引退していく事になってしまうのでした。


…と、トウケイヘイローはこんな感じの馬だったんですけど…

それでも瞬間最大風速は相当なものでしたよね。

個人的には第2のアーネストリーと思っていたんですよね。

だって、トウケイヘイローが出走した秋の天皇賞の状況がアーネストリーが3着した秋の天皇賞にそっくり!

アーネストリーが3着した秋の天皇賞の結果は…

1着ブエナビスタ
2着ペルーサ
3着アーネストリー

って感じだったんですけど…

まず底知れない成績で札幌記念を勝ったG1未勝利馬アーネストリーとトウケイヘイローが似てますよね…(脚質も似てる)

で、ブエナビスタの所には同馬主で同じくクラシック二冠牝馬のジェンティルドンナがいて…

さらにペルーサの所…ここにも同厩舎で同じく毎日王冠をステップに出走の3歳馬コディーノがいましたからね。

自分の中では…

1着ジェンティルドンナ
2着コディーノ
3着トウケイヘイロー

と言う結果がかなり有力だったんですが…

実際は全然違う結果になっちゃいましたね。


何はともあれ、さっそく種牡馬として正に先週(2020年3月28日)の毎日杯に産駒を送り出した(トウケイタンホイザ7番人気10着)トウケイヘイロー…

今度は種牡馬としてG1を狙ってもらいたいと思います。

そして、そんなトウケイヘイローも勝ったダービー卿CT…

このレース、モーリスやショウワモダンなど急に名馬を送り出したりしますからね。

今年も注目したいと思います。


それでは、まだまだ不安な日々は続きそうですが、お互いとにかく体にだけは気を付けて頑張りましょう。

失礼します。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


巻末ミニコーナー

競馬なんでもクエッション・その430

『競馬を見ていて「この状況…あの時とそっくり!」と思ったけど…ってエピソードありますか?』

フサイチホウオー
(共同通信杯1着→皐月賞1枠1番から2番人気3着→ダービー1番人気は父ジャングルポケットそっくりだったけど…)


おまけ
フサイチリシャール
(3歳の武蔵野S。神戸新聞杯をステップにダート初挑戦で1番人気になったシチュエーションは父クロフネそっくりだったけど…)




runfor4 at 10:22コメント(9)タ(ダ)行の名馬  

コメント一覧

1. Posted by テイエムオオハズレ   2020年04月03日 03:40
トウケイヘイローで印象に残っているのは、確か、ドバイの翌週のテレビ東京の中継での武豊騎手のインタビュー。

「ドバイ遠征、お疲れ様でした」
という問いに対し、武豊騎手が苦笑いしながら、
「ペースメーカーとしてよいアシストが出来ました」
というようなことを言っていたシーンです。

ふと思うとなかなか勝てなかったジャスタウェイが初タイトルを取った天皇賞・秋。トウケイヘイローが58秒4で逃げ、それを追想したジェンティルドンナをジャスタウェイが差し切る競馬。
翌年の中山記念もスタートではトウケイヘイローがやや後手をふみつつ、2コーナーから先頭に立つ形で、3〜4番手から追走したジャスタウェイが快勝。
そして、ドバイDF……

ジャスタウェイ覚醒の裏に、この馬がいるんですよね。
ジャスタウェイの記事へのコメントで、ジャスタウェイの上がり時計は常に上位、と書きましたが、それでも勝ち切れなかった馬が世界ランキングのトップになったのは、この馬のアシストがあったからじゃないか、という風に思います。
2. Posted by runfor4   2020年04月03日 08:42
テイエムオオハズレさん、おはようございます。

…って、うわ…

全然考えた事ありませんでしたが、これは無関係とは言えない関係性ですね。

そう言えばステイゴールドとかも、サイレンススズカやセイウンスカイと言ったスピード馬が逃げたレースで激走するって傾向にあったみたいな事を言われてましたもんね。

武豊騎手の『ペースメーカー発言』も、本来そうしたくないのに脚質の相性で結果的にそうなってしまうジレンマからきたものなのかもしれませんね。
3. Posted by ゴットマスタング   2020年04月04日 02:05
https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=169522

このニュース見たら、来週以降中央競馬が開催できるのか不安になってきます…。

クエスチョン

「競馬を見ていて『この状況…あの時とそっくり!』と思ったけど…ってエピソード」

アンライバルド
(スプリングS1着→皐月賞1着→ダービー1番人気は父ネオユニヴァースそっくりだったけど…)

失礼しました。
4. Posted by runfor4   2020年04月04日 09:01
ネオユニヴァースって、こう言った系の多いですよね。

先日のペルーサの記事でも書きましたが…

ヴィクトワールピサとペルーサのダービーでの対決も、両馬の父のネオユニヴァースとゼンノロブロイのダービーでの対決とそっくりでしたもんね。
5. Posted by りっこ   2020年04月06日 17:27
いよいよ出されそうだけど、いまいち内容がよくわからない、「非常事態宣言」
3騎手が感染してなきゃいいけど、もしコロナだったら競馬自体閉鎖されそうな瀬戸際の今。
もし、桜花賞・皐月賞が中止になったら。。

という、今まで一度も見たことのない風景の中で今競馬が行われています。
過去のG1動画見ても、歓声すごいです。これが今年は何をやってもシーンなんですよね。出遅れても斜行しても、牝馬のワンツーでも。

というわけで、「幻になるかもしれないけど、もし優勝したら、あのときと似た状況」あえて推奨

あともう少しの皐月賞出走
コントレイル
ここで勝てば、父同様、4戦目にして無敗の皐月賞馬です。

さあさあどうなるか!!??
あとは見てのお楽しみ。


6. Posted by runfor4   2020年04月06日 18:41
りっこさん、こんばんは。

正に今更新した新しい記事で自分も同じような事を書いたんですが…

でも、もうこうなったら競馬やってくれるだけでありがたい気分です。

なんと言っても今年のクラシックは牡馬牝馬ともに良い臨戦過程の馬が多くて楽しみですからね。

そして出来たらコントレイルに『ディープインパクト産駒の牡馬のイメージ』を覆すような存在になってもらいたいんですが…

それは贅沢ですかね。

何はともあれ、クラシックは予定通り開催してほしい!
7. Posted by AIR   2020年05月19日 23:08
こんばんは!
しばらく見ていない間に数々の思い出の名馬が紹介されていたので、当時を思い出しながら少しずつコメントしていきたいと思います!

このトウケイヘイローに関して思ったことはrunさんがここに書かれていることと寸分変わらず同じです!(笑)
強いていうなら、runさんよりは期待感はなかったかな。。という感じです。
というのもこの年の札幌記念は確か函館競馬場での開催で、超不良馬場だったと記憶しています。(皐月賞馬のロゴタイプが惨敗してた記憶が。。)
よって例年の札幌記念よりはちょっと参考にしにくいって印象があったんですよね。。

そしてこの馬とそっくりだったのは、
トウケイヘイローの2年後に、同じく武豊騎手騎乗、重賞連勝、逃げ馬、天皇賞(秋)2番人気で出走してきたエイシンヒカリ!!

当時は全く同じ感じだったんで、絶対に勝たないと踏んで馬券は買いませんでしたが、その後の活躍はすさまじいものがありましたね。。(笑)

ちなみにこのせいでトウケイヘイローとエイシンヒカリが融合して、この2頭の現役時代が物凄く長いように感じてました(笑)
8. Posted by AIR   2020年05月19日 23:27
そしてヌーヴォレコルトのコメントの時の返答です!

「甲子園に出た知り合いがいる」という言葉。。
是非是非使ってください!!
私もたまに対戦したことのない現プロ野球選手の名前を出して話を盛ることがあるので。。(笑)
(一応現阪神の岩田投手と元ソフトバンクの寺原投手は対戦経験あります(笑))

オークスの予想はいつぞやに紹介させてもらった
「黙って重賞勝ち馬とG1連対馬を買う!」
ってやつですね!(正確にはそれ以外の馬は全頭切って、その中から選ぶってことなんですが。。)

だったんですが、2011のアグネスワルツ、2012のアイスフォーリスと2年連続フローラSの2着馬にやられたので、次の年にフローラSの連対馬も入れてみたら、
1着メイショウマンボ(フィリーズレビュー1着)
2着エバーブロッサム(フローラS2着)←!!??
3着デニムアンドルビー(フローラS1着)

こうなって美味しい思いをしてしまったので、これからもこの幻影を追い続けたいと思います。。(笑)

ちなみに2011年(アグネスワルツにやられて以降)に馬券に絡んだ馬で、前述の条件を満たしていない馬は。。
2016年ビッシュ(3着)だけです。
ただ、この馬はフローラSで惨敗していたとはいえ1番人気だったんでメチャメチャ怖かったのを覚えてます。。(笑)
9. Posted by runfor4   2020年05月20日 08:58
AIRさん、おはようございます。

確かにトウケイヘイローはエイシンヒカリともごっちゃになりますよね。

って言うか、途中から武豊が乗り始めて逃げて連勝する馬にサイレンススズカみたいになるのを期待してしまう所がある気がします。

スマートファルコンとかもダートのサイレンススズカとか言われてましたもんね。

エイシンヒカリは良いところまでいきましたが、いつか『サイレンススズカの秋の天皇賞のその先』を見せてくれる馬に現れてもらいたいです。


さて、オークス…

改めて見るとその後も相変わらずオークスって『G1連対馬と重賞勝ち馬』ばかりが好走しているんですね。

変わったのはフローラS2着馬も好走するようになったくらい…

後はどちらにも該当しない『忘れな草賞・スイートピーSと言ったオープン特別勝ち馬』の取捨選択(好走例ラヴズオンリーユー・カレンブーケドール・ミッキークイーン)…

特に今年はどちらも有力馬ですからね。悩みます…


最後に野球もちょっと…

けっこう凄い投手と対戦していたんですね!

寺原投手なんか高校時代からスターだったし、岩田投手は高校時代だったら同じチームにおかわり君(&西岡選手)とかもいたのかな?

豪華…

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
記事検索
最新コメント
月別アーカイブ
人気ブログランキングへ
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ