それでもホノルルを走る 頸髄損傷からマラソン完走を目指して more on Twitter @SCI0325

2017年3月にロードバイク転倒で頸髄損傷 四肢麻痺となり そこから年末のホノルルマラソン完走に向けての日記。 症状、リハビリ状況など。 more on twitter @sci0325

ランナー、トライアスリート。
齢50にしてロードバイクで転倒、 頸髄損傷して四肢麻痺に。
それでも今年で13回目のホノルルマラソンを走りたいを目標に、事故からマラソンまで8ヶ月半、リハビリして完走までの記録とその後。

病床で一番為になる情報は、同じ 頸髄損傷( 頸損)や脊髄損傷(脊損)の方のブログだった。
ランニング、ロードバイク、スイミング、トライアスロン。そんな競技をやっていて同じ問題を抱えてしまった人へ、このブログが少しでも参考になる事を願って。

Run Honolulu
藍 帆之流々
more on twitter @SCI0325


今日で事故から丁度5年経ちました。朝は覚えていたのに、ちょうど事故した時間には仕事しててスッカリ忘れていました。こんなもんですかね。

事故から1年後の3月25日は、一年ぶりに自転車に乗った(駒沢公園内でミニベロですが)日でもあります。

同じ頸髄損傷者の多くは車椅子(漕げないから電動)、以前の仕事も難しいのに、自分は今ではロードバイクに乗れるようになっていて幸運に感謝ですが、麻痺していて洗濯バサミを使いにくかったり、ペットボトルを開けられなかったり、手足が勝手にが震えて止まらなかったり(痙性と言います)、全身痺れていたり、風呂に入っても体の大部分で温度が分からなかったり、冷たいものが痛いものに感じたり、排泄に問題があったりと、根本的にはなにも治っていません。そもそも重力が1.5倍くらいに感じているので、何をやるにも重たい。ただそれが普通になって慣れたんですね。

再生医療もようやく一般化して来ました。コロナが収まったらやろうと思います。ただ、脊髄に直接細胞を移植する技術が開発されていないので、点滴で細胞を投入すると言う、気が遠くなるような話です。他の組織とか臓器の一部とかは大分再生可能になって来ている様ですが、脊髄に針を刺すのはリスクが高すぎます。とくにこれだけ日常が送れるのであれば、これ以上求めなくても良いとも考えられます。
でもダメ元でやってみたいですよね。期待値は下げていますが、ほんの少しだけでも麻痺が減って、10メートルでも全力ダッシュで走ってみたい。

来年の3月25日は、何か変化が起こっているだろうか?
と言う気持ちを書いておきます。

虫垂炎の手術から2週間以上が経過しました。退院前夜には下剤を飲んでも出ず、怖くて眠れませんでした。
退院時は妻に迎えに来てもらい、車で15分ほど乗っている間も道路の段差で傷口が痛い。こんなので退院して大丈夫なのかな。
そうは言っても仕事もそんなに休めないので、月曜日から復帰。在宅勤務なのでなんとか持ち堪えてる感じ。家の中で歩くのも階段登るのも、寝返り打つのもいちいち痛い。履いてるのはジャージとかスエット。在宅ならではの恰好でなんとかできますね。

翌週には外来で経過を診て貰いました。「傷口は綺麗で問題ない、レースはいつでしたっけ?」と先生が聞くので、12月の第二日曜日ですと答えると、「傷は大丈夫ですよ」との事。
でもこの日も車で移動するのにも痛い状態です。犬の散歩も外歩きもやらず、最低限の移動を家の中で行うのみ。このままでは傷より足が持ちません。

ホノルルマラソンは去年コロナの影響で中止となり、参加権は(2020年の大会に向けてエントリー料金を払っているので)今年に持ち越されています。事務局からは「ハワイで行われるレースに参加するか、バーチャルレースに参加するかを選ぶ事。来年の参加権持ち越しは出来ない」旨の連絡が来ています。その選択を14日までにしないといけません。
手術から20近く経っている事になります。
なので、13日の土曜日に20km、いや最低でも10kmのウォーキングをやってみて足の耐性を判断すれば良いかと。

その後犬の散歩に犬を引かずについて行ったり、始業前に少しウォーキングをしてみたりするものの、痛みは残ります。少しずつひいてきたとは言え、右足で踏ん張れず(無意識にかばってしまうのも有る)、どうしても左足ばかりに負荷が掛かり、1.5kmほどで張ってしまいます。

そして今日、13日。ウォーキングは試さず自転車に2時間ほど乗ってみました。歩きほどの痛みは出ませんが、やっぱり違和感はあります。これではホノルルまで行ったところでリタイヤ必至です。まだまだ4週間有るとは言え、その間に42km歩く足にするのは難しいと判断しました。

渡航に関する面倒な手続き(PCR検査や帰国後の自主隔離など)はあるものの、完走目指して渡航はしようと思っていました。でもその前提が崩れてしまいました。
虫垂炎なんて昔ながらの手術で、こんなに影響があるとは。回復力が衰えていると実感しますね。

バルーンを外して大分経ちます。お昼もお粥におかず、お茶。自分で買ったお茶も飲んでいたのでオシッコ溜まってるはずなんだけど。

その後何回か試しても出ず。夜の食事を摂り、就寝時間となりました。スポドリも飲んだので溜まっているのは間違いない。尿意もある。
トイレで座る。出ない。ずっと待つ。ポタポタと垂れる位しか出ない。これも何度も繰り返して、22時の点滴の際に看護師に導尿を頼むしか無いかな、嫌だななんて思ってました。
頸損で救急にいた時、夜全身が痙攣して治らなくなったんですよ。看護師もどうして良いか分からずと言う時に、オシッコしたいと導尿してもらったら痙攣も治った。どうも膀胱が限界まで行って痙攣したようでした。この時は尿瓶2本分出ました。
そう言う経験があったので、寝る前には何としても出しておかないとまずい事が分かっていました。午前中にバルーン抜いてからポタポタしか出てないなんて怖すぎます。

点滴受けて、終わったら導尿頼もうと意を決めました。念のため尿瓶も借りておきました。
点滴の途中で尿意が強くなりもう一度トイレを試します。起き上がる時に腹の傷口がこれまでより痛みました。背中から入れてる痛み止めを減らしたんです。麻酔みたいな効果があるはずなので、腹の辺りが鈍くなっています。痛み止めとしては良いですが、これが原因でオシッコも出ない(スタート出来ない)のかも知れません。少し痛くてヨボヨボとトイレに行って座ったら、出ましたね。勢いよく水が流れる感じで、膀胱が縮んだのが実感出来ました。良かった良かった。

点滴も終わり安心して眠りにつけます。時刻は23時くらいでした。
1時前にまた尿意を感じて起きました。ヨボヨボとトイレに行き座ると、また勢い良く出ます。
身体に分散させてた水分を集めて外に出そうとしてる様です(多分)。
3時にまたスイッチが入ったように目が覚め、膀胱が張り詰めているのを感じました。ヨボヨボやってる時間はなく、尿瓶に足しました。400〜500cc位はあったと思います。出なかった時の借りを返す勢いですね。誰でもベッド上で尿瓶に出すのは難しいと思いますが、すんなり緩んで出せたのでもう自尿が出来ない不安はなくなりました。
この後5時にも出て身体の水分バランスは整ったようです。

↑このページのトップヘ