秋の里山を歩いていると,木の枝にからみついた細いつるに、赤く熟した実をぶら下げたカラスウリに出会います。しかしカラスウリの花は、夏の夕暮れ以降に暗くなってから、咲き始めるので、気づく人は意外に少ないようです。

1,カラスウリ(ウリ科) 2012/8/13

  カボチャ、キュウリ、スイカなどの仲間で、ウリ科の多年生のつる植物です。左下の写真は昼間の萎んだ花です。

1,120813カラスウリの群生(北総花の丘公園C)s

2,カラスウリの白い花 2012/8/23

 花冠は5裂し、裂片は縁がレース状にこまかく裂けています。雌雄異株です。雌株には秋、赤い実がなります。

2,120823カラスウリの白い花 (北総花の丘公園)s
*夏の夜に咲く白い花のことを、寺田寅彦は、随筆「カラスウリの花と蛾」の中で、“花の骸骨とでもいった感じのする”。また花の開花と閉花の時刻については、 “不思議なスイッチがある”と記述しています。

3,カラスウリの果実と種子 2009/12/11

 雌雄異株です。秋、雌株では朱赤色に熟します。その果実を切ってみると、ねばねばしたゼリー状のようなものの中に、黒褐色の種が沢山入っています。水でねばねばしたものを洗い流すと、種の形が変わっていることに気づきます。

3,091211カラスウウリと打ち出の小槌s

*カマキリの頭に見えたり、大黒さまの打ち出の小槌のように見えます。そのため財布に入れて携帯すると富みに通じる縁起物として扱われています。また地元の人にお聞きしますと、子供の頃に、カラスウリの汁を足に塗ると,走るのが速くなると信じていたので、運動会の前になると、赤い実を多く集めたそうです。

写真は、印西市内です。  (写真・文 S.S.)