秋の里山では草木が色とりどりの実をつけます。種子散布の一手段として、鳥たちに食べてもらいタネを遠くに運んでもらうことが狙いですが、人間にとっても眼を楽しませてもらったり、シニア世代にとっては子ども時代に口にした草木の実の素朴な味を思い出すときでもあります。
イシミカワ

 タデ科タデ属の一年草で道沿い・畔・川原等に生えるつる性。葉は互生で三角形、葉柄は葉身の基部に楯のように付く。タデ科の特徴である托葉鞘は鞘状の部分が短くて上部が葉状に丸く広がって茎を巻く。茎には下向きの鋭い刺をつけ他の草木にからみつく。茎の長さは12メートル。

イシミカワ 1
イシミカワ 2

花期は710月で茎先等に短い総状花序を出して淡緑色の小花を1020個つける。花序の基部には丸い葉の形の苞がある。花被は花のあと肉厚になって痩果を包む。果実が苞の上に盛り上がった様は独特である。この花被の色は淡緑色から最後はトルコ石のような青藍色に変化、花被が取れた痩果は光沢のある黒色となる。

イシミカワ 3
イシミカワ 4

参考文献:「野に咲く花」(山と渓谷社)

撮影場所はいずれも印西市内                                  (文・写真 K.M.