風に揺れるススキの穂は秋の代表的な風物詩です。また秋の七草の一つとして、お月見には欠かせません。ススキはカヤ(茅・萱)とも呼ばれて茎を茅葺屋根や家畜の飼料などに利用されてきました。茅場町の地名は昔「カヤ場」だった名残りです。

ススキ(薄・芒) 別名オバナ(尾花)

イネ科ススキ属の多年草。山野など陸地に生息し、短い地下茎を左右に伸ばして群落をつくる。茎は高さ1~2メートルで大きな株をつくり叢生。名前の由来は、“スクスク育つ木(草)”からつけられたとの説が有力。

ススキ1
 葉は長さ50~80センチ、幅0.8~2センチの線形。葉質は硬く、中脈が太い。表側の真ん中に白線が走る。葉の縁はガラス質の細鋸歯があってざらつき触れると手を切る。これはススキが外敵から身を守るため。
茎は丸く中に髄があり、ケイ酸質で硬いため折れにくいので、利用価値が高い。
 ススキ2ススキ3
 ススキ4 
花序は長さ15~30センチで、多くの枝を放射状に出す。小穂は長さ5~7ミリで、基部にある基毛は7~12ミリ。小花の外花頭には0.8~15ミリの芒(ノギ)があり、途中で折れ曲がっている。散房花序。
ススキは典型的な風媒花で、花が咲きだすと穂が四方に広がり、咲き終わるとタネが熟すまでいったん閉じて、タネが熟すと再び穂を広げて風でタネを飛ばす。
ススキ5
                                     (ススキの小穂にあるノギ) ↓
ススキ7

                   
オギ6
                                        参考:(オギの小穂)
 参考文献:「野に咲く花」(山と渓谷社)
       「身近な雑草の愉快な生き方」(稲垣栄洋著ちくま文庫)

撮影場所はいずれも松戸市内   (文・写真 K.M.)