市内の針葉樹の森で樹冠から差し込む日当たりにヨメナに似た可愛い白花の群落を見つけました。一般的に「野菊」と呼ばれる白色の舌状花はキク属やシオン属など数が多く、またシオンとヨメナの仲間の識別も容易ではありません。現場では仲間内で同定できず、帰宅後記録写真と図鑑を照らし合わせて私なりに結論を出しました。

シロヨメナ(白嫁菜)

 キク科シオン属の多年草で、山野の林縁の半日陰などみられる。名前からヨメナの仲間と思われるが、実はシオンの仲間。高さ0.3~1メートル。茎は直立し分岐する。葉は長楕円状按針形で先端付近が尖る。葉は茎を抱かない(よく似たイナカギク、別名ヤマシロギクは葉が茎を抱く点が異なる)。縁にまばらな鋸歯がある。

121104シロヨメナ(印西)1
121104シロヨメナ(印西)2
 花期は8~11月。頭花は1.5~2センチの白色舌状花。総苞は筒状。冠毛は4ミリ程度。ヨメナ属の冠毛がごく短いのに対して、シオン属は冠毛が長いのが見分け方のポイントであるが、シロヨメナは冠毛の長さから見てシオン属であることが明確である。

121104シロヨメナ(印西)3
121104シロヨメナ(印西)4
 なおシラヤマギク(白山菊)との主な相違点として舌状花が小ぶりで数が少ないこと、さらに葉の形状が異なることがあげられる。

参考文献:「野に咲く花」(山と渓谷社)
       「里の花」(久保田修著 学研)
撮影場所はいずれも印西市内   (文・写真 K.M.)