イカリソウ(碇草)は、春を代表する山野草の一つとして古くから日本人に愛され、茶花や鉢花として親しまれてきました。和名は花の形が和船で用いられた四本鉤の碇に似ていることから名付けられました。

1,イカリソウ(メギ科イカリソウ属)  2010/5/10  

イカリソウは、うっすらとした山野の木陰に自生する多年草です。。

① 100510イカリソウの生息地(浦部)s
② 100510イカリソウ(浦部)s
       
2,イカリソウの花  2010/5/10  

花の四方に伸びた角のような部分、いかりの鉤にあたる部分は「距(きょ)」と呼ばれる器官で、これは花弁の一部が袋のように変化したものです。距の中には、花粉を媒介する昆虫をおびき寄せるための蜜が入っています。
③ 100510イカリソウの花(浦部)s

3,イカリソウの葉  2013/4/15   
葉は2~3回3出複葉です。葉の形はゆがんだ卵形で基部は心形です。ふちに刺毛があります。

③-2 130415イカリソウの葉(宗甫)s

*日本に自生するイカリソウは、地域によって個体差や変種など微妙な違いがあって、分類や種の特定が難しいです。ヤチマタイカリソウは、石灰岩質に産します。ヒゴイイカリソウは、熊本県に産します。トキワイカリソウは、日本海側の多雪地の山野の林内に産します。そして黄色い花を付けるキバナイカリソウも日本海側の山地に産します。

参考:門田裕一改訂版監修「山渓ハンディー図鑑2 山に咲く花」(山と渓谷社2013/3)
写真は、印西市内です。 (写真・文 S.S.)