日本人は、昔から稲作のサイクルに合わせて村祭りや年中儀礼を行い、田んぼには田の神、溜め池には水の神、鎮守の森には森の神が住まうところとして、崇拝の対象でした。里やまを構成する諸要素が祖先崇拝と一体となって日本人の精神文化を形成してきたのです。

1,結縁寺(フォークロアの名所)

 結縁寺エリアは北総の豊かな里山の中でも特別な場所です。熊野神社とその背景の鎮守の森や水神様がまつられているため池も隣り合わせています。

⑦-1溜め池(結縁寺 )
                               結縁寺のため池

 *フォークロアという英語は folk=フォーク=民衆 + lore=伝説や伝記、言い伝え、昔の生活知識や知恵などの意味。

2,民間信仰の石造物

 結縁寺には六地蔵信仰、庚申信仰、子安信仰、水神信仰、大師信仰、馬頭観音信仰などの北総地域を代表する民間信仰が石仏の形で寺の周りに揃っています。

③-3石幢六地蔵86(12-2)(安政6年)1859s
                             安政6年(1859)造立の石憧六地蔵

 地蔵は地獄、餓鬼、修羅、畜生、人間、天上の六通にあって衆生を救済するというところから六地蔵が生み出されました。結縁寺の六地蔵は一石に六体の地蔵を浮き彫りした珍しい石仏(一対)です。それぞれの地蔵が手にする道具が異なっています。

六地蔵のイラストs
                                   ケビンさんのイラスト

   (2012/3/7 北総里山カレッジ中級コース「結縁寺地区の伝承文化」より)