初夏を通して道端にソフト・オレンジ色の花を咲かせるナガミヒナゲシはとてもきれいです。しかしこれは昔から日本にあった野草ではなく、南ヨロッパ原産の外来種です。1960年代から日本に住みついているが、北総で目立つようになったのは5~6年前からでした。このころ、毎年のように縄張りを拡大しているように見えるが、その勢いの秘密は実と種にあるかもしれません。

1,ナガミヒナゲシの花

ナガミヒナゲシはケシ科ケシ属(Papaver)の中間、つまり一種のポッピーです。果実は長さ2~3cmの蒴果(さくか)で、頭に傘を思わせる帽子を被っています。

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ナガミヒナゲシという名前は蒴果の形が他のケシ類と較べると細長いことにちなみます。 

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2,ナガミヒナゲシの果実
蒴果の中に数えきれないほど小さな小さな種がはいっています。蒴果が熟す傘が少し持ち上がり、その下に隙間ができます。蒴果が風でゆらゆらすると種がこの隙間から飛び出てきます。

ナガミヒナゲシのイラストs

ぼくの想像では、すぐ側を通る自動車が引き起こす強い風で蒴果が激しく揺れて、煙のように軽い種がその風に乗って遠くまで運ばれます。ナガミヒナゲシは主に道路に沿って広がっていますが、これは車を利用しているおかげではないかと思っております。