Rurban Chiba Network

NPO法人ラーバン千葉ネットワーク(RCN)は、「RURBAN=田園と都市が互いに助け合い共生するまちづくり」という理念の実現を目的とするNPO法人です。

北総のフィールドノート

北総フィールドノートNo.188 スズメ 

スズメは人の住んでいるところの近くにいるので誰もが知っている野鳥です。でもどんな顔や姿をしているかと尋ねられたらはっきりと思い浮かぶことができるでしょうか? 「チュンチュン」と鳴くといわれていますが、実際はもっと違った声も出します。スズメが巣を作るところは家の近くです。軒先や建物の隙間などがよく利用されます。

1,スズメ(スズメ目ハタオリドリ科) 2014/1/22

特徴は、目先から喉にかけて黒く、顔から頸回りは白くて、耳羽を囲むように黒色の部分があります。雌雄同色です。繁殖期以外は群れで生活するものが多いです。

① 140122スズメ(北総花の丘公園)
② 130207スズメの群れ(白幡)s 

2,スズメの食餌

昆虫類や草木の種子などを採食します。

③ 081212ナンキンハゼを啄むスズメ(北総花の丘公園D)s 
④ 120514スズメの食餌(北総花の丘公園E)s 

3,スズメの土浴び

野鳥の水浴びはよく見かけますが、砂浴びとか土浴びも行うようです。いずれも羽の余分な油分や寄生虫を落とすための行動です。

⑤ 120728 スズメの土浴び(大野) s 

*数年前からスズメが減少しているのではという話しをよく耳にします。三上修著「スズメの謎/岩波科学ライブラリー213」(誠文堂新光社)には長い間同じ場所で調査した事例報告とか鳥類繁殖分布調査、鳥類標識調査記録などが記述されています。どれだけ減ったかという具体的な数字は分かりませんが減少していることだけは裏付けできるそうです。

写真は、印西市内です。 (写真・文 S.S.)

 北総フィールドノートNo.152続報 (モズの採食)

モズが樹木の比較的低い枝にとまって地上の昆虫類を探し、地上に舞い降りて捉え、枝に戻って採食するところを写真に撮りました。獲物は、成虫で冬を越しているツチイナゴのようです。

①木の枝に止まるモズ 2014/1/27                  
① 140127モズ(西根)
②ツチイナゴを捕食 2014/1/27
② 140127モズ(西根)
③嘴を広げて 2014/1/27             
③ 140127モズ(西根)
④呑み込む 2014/1/27
④ 140127モズ(西根)
*野鳥の採食のしかたや食べ物はさまざまです。体形、嘴や足の形によっても異なります。

写真は、印西市内です。 (写真・文 S.S.)

北総フィールドノートNo.187 ウシガエルとアオサギ 

ケビン・ショートさんが初めて千葉ニュータウン近くの里山を歩いた時に出合ったウシガエルを次のように記述しています。”腹に響くような低いうなり声が聞こえてきて、その場に釘付けになってしまったのだ。間違いない、これはウシガエルの鳴き声だ。故郷(アメリカ・アパラチア山脈の麓にある小さな町)で過ごした幼い日の記憶が脳裏を駆け巡る。ウシガエルはアメリカ合衆国東部,カナダ南東部〜メキシコ北東部に分布する蛙です。日本には1918年14匹が渡来(多分研究用として)したようです。現在では北は北海道から南は琉球諸島まで生息域を拡げています。在来生物に対する捕食・競合があり、外来生物法で特定外来生物に指定されています。ウシガエルがアオサギに呑み込まれた姿を連続写真で紹介します。

その1  2014/1/17
① 140117ウシガエル・アオサギ(戸神防災調節池)
その2
② 140117ウシガエル・アオサギ(戸神防災調節池)
その3 
③ 140117ウシガエル・アオサギ(戸神防災調節池)
その4
④ 140117ウシガエル・アオサギ(戸神防災調節池)
その5
⑤ 140117ウシガエル・アオサギ(戸神防災調節池)
*ウシガエル(アカガエル科);鳴き声はウシのようにモーモー。ジャンプ力に優れ、後ろ足の水かきもよく発達していて、泳ぎが得意。オタマジャクシで1回冬を越し、翌年子ガエルに変体する。

参考資料:ケビン・ショート著「ドクター・ケビンの里山ニッポン発見記」(家の光協会)、
引用文献:ケビン・ショート著「いんざいのネイチャー・ウオッチング」(印西市)p130

写真は、印西市内です。 (写真・文 S.S.)
(備考)アオサギの生態は北総フィールドノートNo.170に掲載しています。

北総フィールドノートNo.186 ヒヨドリ 

ヒヨドリは留鳥または漂鳥です。東京では1970年頃までは10月に渡来し、4月に渡り去る冬鳥だったようです。今では留鳥として一年中棲むようにもなりました。冬の北海道から本州へ渡るヒヨドリの群をハヤブサが襲う場面をNHKテレビ「ダーウインが来た!」という番組で見たことがあります。

1,ヒヨドリ(スズメ目/ヒヨドリ科) 2012/2/10 
全体に灰褐色で頭頂と頸が青灰色味があります。胸から腹は灰色で白斑があります。雌雄同色です。

① ヒヨドリ正面s 

2,雑食性のヒヨドリ
いろいろな物を食べます。虫や草の葉、芽も食べますが、花が咲くと蜜を吸いにやってきます。ピラカンサとナンキンハゼの実は啄みますが、柿の実は突くというよりストローですするようにして食べています。

② ピラカンサの実を啄むヒヨドリs 
       2012/1/30
③ ヒヨドリs 
    2012/12/1
④ ヒヨドリと柿の実 s
      2014/1/7

*ヒヨドリの声には3つのタイプがあります。「ピィー、ピィー」「ヒィーヨ、ヒィーヨ」とのばすもの。「ピィッ」「ピョッ」と短いもの。「ピィーピィルルルル」と長い声のもの。それらが組み合わさることもあります。興奮したときや警戒のときに出すものや機嫌のよいときの声だそうです。ところで、ヒヨドリの鳴き声といえば柳田国男の神秘体験が「故郷七十年」に記述されています。”突然高い空で鵯がピーッと鳴いて通った。そうしたらその拍子に身がギュッと引きしまって、初めて人心地がついたのだった。あのときに鵯が鳴かなかったら、私はあのまま気が変になっていたんじゃないかと思うのである。” 利根川対岸の布川(現茨城県利根町)において明治20年(1887)13歳の時から約3年間を過ごした小川家での出来事です。

参考文献:柳田国男著「故郷七十年」(朝日新聞社)、松田道生著「野鳥を録る―野鳥録音の方法と楽しみ方」(東洋館出版社)、叶内拓哉写真・解説「日本の野鳥」(山と渓谷社)他

写真は、印西市内です。 (写真・文 S.S.)

北総フィールドノート NO.185 サイカチ

今年525日の水系ウォークは浦部川から亀成川を辿り下手賀川に至るコースでした。その折、サイカチの古木がある水神社を訪ねました。これまでハリエンジュと思っていた木はサイカチだと、当日の講師ケビンさんから教わりました。

 

1.亀成川の土手裏にある水神社の社の左右に2本のサイカチの古木がある。樹齢は不詳だが、この神社の本殿再建の棟札に文化12年(1815年)とある。ご祭神は水神様の水波能売命。

20130615サイカチ印西 (4)
2.マメ科サイカチ属の落葉高木で、高さ
15~20m、直径1mになる。川原や原野の水辺に生育。向かって右側の木の樹形であるが、途中で枯れたり切られたりした様子。名前の由来は古名の「西海子(さいかいし)」の訛ったもの。

20130615サイカチ印西 (3)
3.樹皮は灰褐色。右側の木の幹には大きな洞がある。

20130615サイカチ印西
4.幹にも枝にも長くて鋭いトゲがある。トゲは枝が変形したもの。

20130615サイカチ印西 (5)
5.葉は互生。長枝(下図)の先端の葉は
2回偶数羽状複葉だが、短枝(挿絵)の葉は1回偶数羽状複葉。

ちなみにハリエンジュの葉は奇数羽状複葉である。

20130615サイカチ印西 (2)
6.水系ウォークで配布されたケビン・ショート氏の挿絵:

果実は豆果で長さ20~30m10~11月に濃紫色に熟す。中には10~25個のタネが入っている。

IMG
7.洗剤として利用された植物の一つ「サイカチ」:

中部から北部では、古くからサイカチの果実が洗濯や入浴用として石けんがわりに使われていた。ほかにエゴノキ、ムクロジ、トチノキ、チャノキなどのサポニンを含む植物の果実が石けんがわりに使われてきた。サイカチでつくる石けんで洗うと生地を傷めず、とくに紬や草木染などの布地や毛織物の洗濯に適しており、やわらかく仕上がりもいいとのこと。

参考文献:「樹に咲く花」(山と渓谷社)

     「日本人は植物をどう利用してきたか」
           (中西弘樹著 岩波ジュニア新書)

撮影場所:印西市内        (文と写真:K.M.

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