2007年08月14日

姪から届いたメール(1)4

41702ed7.JPG フランス人と結婚し、今、フランスに住んでいる姪からのメールを紹介させていただきたい。


 こんにちは。toshiおじさん。
 フランスのAです。
 いつも楽しくおじさんのブログを読ませてもらっています。

 わたし自身、末っ子で、なかなか自分より小さな子どもたちとふれる機会がなかったので、おじさんのブログの内容は、どのように子どもたちと接してゆけばいいか、将来のために、とても勉強になります。(※1)

 さて、ときどき、おじさんのブログに出てくる、英語教育と国際人にまつわるトピックについて、思うことがあるので、メールさせてもらいました。

 結論から言うと、わたしは、『英語教育のシステムのみをいじって、国際人の育成を!』というのでは、結果的に何も変わらないと思います。

 文法や単語数は、勉強すれば、誰でも上達します。(※2)

 それよりも、海外に出たとき、外国人と話す機会があったとき、彼らと英語で何を話すかが、一番大事だと思います。

 どんなにたくさんの単語を知っていて、どんなに完璧な文法で話ができても、『あなたは日本人として、この問題に対して、どう思いますか。』という質問に自分の言葉で答えられなければ、それは国際人とは言えないのではないか。

 そう思います。

 たとえつたない英語であっても、彼らは中身を感じ取ろうとしてくれるのです。

 国際交流の場で、彼らがわたしたちにいろいろと質問してくるとき、彼らは、わたしたちの答えを一個人の考えではなく、『日本人はそうなのだ。』ととらえることが多いです。(※3)

 要するに、けっきょくは、日本人としての教養がどれだけ育っているかが、大きな鍵になると思います。

 ですから、日本の初期英語教育に必要なのは、

○ 英語の音にふれること。
○ 外国人アレルギーを取り去ること。そのためには、外国人の教員とふれ合えること。
○ 常にネイティブによる英語での授業

『世の中には、外見や文化や言葉が違う人たちがいるのだ。』ということが分かるだけで、十分だと思います。

 そして、中学校・高校レベルでは、『いかに英語嫌いをなくすか。』ではないでしょうか。(※4)

 それよりも、正しい日本語を使える子どもをふやすことの方が、重要だと思います。

 日本語は、とてもむずかしく、すてきな言語です。

 世界中で、なぜ、英語が、ビジネス共通語として使われるか。それは、他の言語より簡単で、覚えやすいからなのだと思います。


 先日、夫(フランス人)の大学時代のアメリカ人の友人がパリに遊びに来てくれたとき、先の戦争について、真珠湾攻撃についてなど、話す機会がありました。アメリカ人と直接こういった話をしたのは初めてだったので、とても興味深く、お互いの意識の差を感じ、よい経験になりました。大学時代は、中国や韓国の子たちと、そういったことについて話す機会もありました。

 わたしがイギリスで出会った日本人のなかには、終戦記念日すら知らない、広島・長崎の原爆のことすら知らない人がいて、正直恥ずかしいと思いました。

 そういう常識を、ちゃんと学ぶこと、それこそが国際人をつくる基礎なのではないでしょうか。英語はあくまで手段であり、最終目的ではないと思います。(※5)


 わたしは、22歳まで、英語が話せませんでした。大学進学を決めてから勉強しなおし、今、英語のおかげで、世界中に友達ができ、世界観が大きく変わりました。

 日本政府の求める「国際人の養成」が、どのレベルを指しているのかは分かりませんが、ふつうに英語ができて、仕事ができるレベルであれば、(通訳や外交官レベルではないということ。)まずは、英語を嫌いになってしまう生徒を減らすこと、そして、日本を伝えられる子どもたちをつくることだと思います。



一回目のメールは以上です。それに対するわたしの返信は、

(※1)そうなのだ。今、むかしと違って、乳幼児とふれ合った経験がなく、いきなり親となってしまうケースが、圧倒的に多いのだよね。むかしは、中・高校生くらいであっても、甥、姪など、いくらも乳幼児がまわりにいて、ある一定の経験をつんでから、親になる。そ
ういうケースの方が多かったのだよね。
 だから、今は、あらかじめ育児教室のようなところへ通わないと、子育ての自信がないなどというケースが多い。そういう意味でも、今の子育ては、大変なのだろうね。

(※2)日本も、いよいよ、小学校から英語教育をするようになる。でも、現担任がやるのだから、どのくらい成果が上がるのか、疑問だよね。
 まあ、我が地域では、Aちゃんが小学生のころから、外国人講師が小学校へ来て、英会話を中心とした授業をするようになったけれど、それは年間、3〜5時間程度だった。今もそうだ。

(※3)まあ、この点は、フランス人にもいろいろいるように、日本人だっていろいろなのだということを分かってほしいよね。
 去年、Bさん(姪のご夫君)と話したとき、わたしが、『フランス人は、アジアで言えば、中国人と似ていて、自分たちが世界の中心と思う傾向があるのではないか。』と言ったら、彼は、それを認めていたよね。
 でも、わたしは、彼と話していて、彼の人柄は、謙虚な人という印象をもった。
 だから、フランスはこういう国というのはあったとしても、それを先入観で、個々のフランス人に当てはめてはいけないと思うのだよね。

(※4)そういう意味では、たとえ、年間3〜5時間程度であっても、外国人講師とふれ合えるのは、とてもいいことかもしれないね。少なくとも、今の我が地域の小学生は、外国人アレルギーは、かなりなくなっていると思える。
 英語嫌いは、これは、中学校からの問題だろうね。少なくとも小学校では、これからも書く学習はしないと思う。ゲーム、歌、簡単な工作などを通し、英語に親しむかたちをとると思う。
 あっ。そうか。全国レベルでは、ちょっとどうなるか分からないね。そうなることを切望するということだね。

(※5)ほんとう。残念だけれど、よく聞く話だよね。
 これは、公教育にも、けっこう責任があると思う。明治維新くらいまでやると、授業が終わってしまうってよく聞くものね。小学校はそのようなことはないのだけれどね。
 歴史に限らず、日本古来の芸術なども、よく勉強してほしいと思う。
 まあ、でも、これも、いろいろな日本人がいるということではないかな。そう理解してもらえれば、ありがたいのだけれど。


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 つい先ほど、「千の風になって」が、100万枚を突破したというニュースが流れました。クラシック歌手としては、日本で初めての記録とありました。

 でも、フランス在住のAちゃんは、やはり、この歌を知りませんでした。彼女からのメールで分かったのですが、

《さっそく、「千の風になって」を視聴し、その由来などもネットで検索してしまいました。
 日本ではかなり有名なようですが、私は全く知らなかったので、詩の内容に凄く驚き、また音楽の美しさに何度もYOU TUBEを聴いてしまいました。
 本当に、、、母が言いそうな気がします。特別なプレゼントとはこの事だったのですね。まさか歌が贈られて来るとは思いませんでした。ありがとうございました。》

とのことでした。ブログの記事にしてよかったです。

 それでは、今日も、1クリックをいただければ、ありがたく存じます。

(2)へ続く。

rve83253 at 12:11│Comments(0)TrackBack(0)国際理解教育 | 英語の指導

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