2007年09月09日

『話す・聞く』そして、『思い描く』3

f9bd28b4.JPG 本日の記事は、5回前の記事の続きなので、もしお読みでなかったら、それをまずご覧いただければと思う。

     国語『話す・聞く』の指導(1)


 上記記事を書いたときは、正直言って、国語科指導のことしか頭になかった。日本の英語教育の実情については、考えてもいなかった。

 しかし、この次の記事『話す・聞く』の指導(2)』にお寄せいただいた、『ベアさんのコメント6番』を拝見し、
 『ああ。そうか。これは、何も、国語科教育だけの問題ではないな。英語にも共通して言えることなのだな。』
と思った。

 そう言えば、以前、姪から届いたメールにも、日本の英語教育に問題があるのではないかという指摘があった。

 
 このことに関連し、思い出したことがある。

 現職のとき、我が地域の小学校教育研究会で、ある方の講演をうかがった。

 それは、落語家の三遊亭圓窓師匠の講演である。テーマは、『話す・聞く・思い描く』。



 その要旨は、

 「今、『話す・聞く』力を養う教育が大切です。

 その重要性に、教育関係者も気づいたのでしょう。国語の教科書(教育出版)に、落語が載る時代となりました。うれしい限りです。

 今の人は、話の聞き方が下手ですね。

 それは、テレビをはじめ、映像文化の時代になってしまって、人々は、自分の頭で思い描く必要がなくなったからでしょう。
 これは、よくないですな。想像力をはたらかせる必要がなくなってしまいました。

 その点、落語はいいです。なにしろ、落語家の言葉としぐさ、表情、それに、小道具としての扇子と手拭い。それしかない。思い描くには最適だ。それに笑いもある。

 ぜひ、落語に親しんでもらって、皆さん、脳の活性化を図りましょう。」

 そして、講演の最後に、教科書に載っている、『ぞろぞろ』を演じてくださった。


 圓窓師匠。ごめんなさい。あまりにも簡単な紹介で。


 でも、読者の皆さん。

 あとは、師匠のホームページを見ていただいたり、本を買っていただいたりして、楽しんでいただければと思います。


    圓窓落語大百科事典


 さて、今、この講演を思い浮かべて思うこと。

 
 たとえば、日本の英語教育。英文和訳とか、英作文とか、今でも、そのような教育が中心なのかな。
 これももちろん大事だが、・・・、

 どうだろう。

 たとえば、“beautiful”とあったとき、『ああ。『美しい』だな。』と思うだけで、つまり日本語の単語を思い浮かべるだけで、その単語が出てくる場面の情景を思い描いているだろうか。

 自分の経験だけで論じるのは、はなはだ申し訳ないことだが、どうもその点、心もとないように思う。

 
 わたしは、かつて、自分の学校だよりの文を知人に英訳してもらったことがあった。そのとき、その英文を読んで、思わず感心したのは、・・・、

 わたしの、
『その子の言い方があまりにやさしく、微笑をたたえているので、うれしかったです。』の文を、

“Her smile and manner was very sweet, therefore I was very happy.”

 と訳してくれたことだ。

 そこでは、『言い方』『やさしい』『うれしい』という日本語について、わたしが思い浮かべたのとはまったく違う単語が使われていた。
 また、文の構成が大きく異なっていることについても、『すごい。』と思った。

 こういうのは、『思い描く』世界を経るなかで、言語感覚を磨き、獲得できる力なのではないかと思った。


 わたしは日本語に関しても、同じようなことを思った。

 上記、『国語『話す・聞く』の指導(1)』で書いたことに付け足すが、やはり、『思い描く世界』があってはじめて、自然体の話が可能になるのではないだろうか。


 以上、わたしの専門外のことだから、その論理の妥当性についてはまったく自信はないが、わたしの経験だけで、思ったことを書かせていただいた。

 
にほんブログ村 教育ブログへ
 
ninki



 そうなのです。このわたしにしても、中一から大二まで、実に8年間、英語を学んだはずなのに、英会話となると、まるっきり自信がありませんでした。

 わたしの頭のなかには、英文和訳などの機械が入っているかのようでした。
 ですから、応用もきかなければ、言語感覚などとは、まったく無縁の世界にいたように思います。


 そして、若いうちは、人前で話すことなど、ほとんどできませんでした。

 会社を辞めた理由のなかには、それも少しはありました。正直に言うと、相手が子どもなら苦手意識ももたず、何とかなるのではないか。そんな思いももちました。今となっては恥ずかしい限りです。

 
  それでは、今日も、1クリックをよろしくお願いします。

rve83253 at 14:26│Comments(0)TrackBack(0)教育観 | 自己啓発

トラックバックURL

コメントする

名前
URL
 
  絵文字