2007年09月15日

売り家と唐様で書く三代目3

21e569d6.JPG 前記事の最後に、『いやあ。ある意味、日本は危機だね。』と書いた。

 今日は、その、『ある意味』について、書いてみたい。


 今日の標題は、江戸時代の川柳である。

 初代は、何もないところから一念発起して事業を起こし、一財産を築く。二代は、初代の苦労を知っているし、その感化を受けて育つから、その事業を継続、維持することができる。
 ところが、問題の三代目。もはや初代の労苦は知らず、恵まれた環境のなかで、おぼっちゃんとして、ちやほやされながら育つ。そのため、事業を維持発展させる力がないどころか、身代を食いつぶし、みずからを破産へと導く。
 しかし、趣味的な教養は身につけているので、『売り家』と書く文字は、見事な唐様である。

 なにやら、意味深長ではないか。


 どうだろう。

 この川柳は、今の日本に見事に当てはまりはしないか。

 戦後、焼土と化した日本。何もなくなった。戦後初代は、そんななかから事業を起こし、高度成長へと導く。二代目は、初代の苦労を知っているから、そこそこがんばり、高度成長を維持発展させる。そして、今はまさに三代目の時代へと移行しつつある。もう、三代目は、戦後のどん底経済の時代は知らず、高度成長期に産声を上げ、豊かな日本のなかで育ってきた。

 さあ。これからの日本はどうなるか。


 ここで、三代目世代の読者の方も大勢いらっしゃると思うので、言い訳を一つ。

 『唐様で書く三代目』というのは、実際、三代目世代の中でも少数なのであろう。大部分は常識人として、健全な人生を送っている。また、逆に、二代目世代の中にだって、この川柳の三代目同然の人はいるだろう。

 問題は、どういう育てられ方をしてきたか。どういう教育を受けてきたかということだ。

 たとえば、

    平成17年12月13日   心の教育(2)の事例
    平成18年7月27日    『充実した学習を』にいただいたコメント34番
    平成19年8月17日    『姪から届いたメール(2)』にいただいたコメント1番

のような事例だ。

 『心の教育(2)』は、中学受験期直前、学校を休ませた親の事例
 『充実した学習を』は、会社員の方が、一部の若い社員についての思いだと思うが、それを書いたコメント。
 『姪から届いたメール(2)』は、大手進学塾で働く一流大学生。これも一部だとは思うが、そういう者へ感じた思いを書かれたコメント。 


 さて、今回の国のトップの驚くべき退陣騒動も、これに並ぶ事例となるだろう。彼の少年期を知っている方がテレビで言っていたが、
「素直ないい少年でしたが、まあ、大事に、大事に育てられていたのですね。そこいらのガキ大将たちと、無邪気に遊ぶといった感じでなかったのは確かです。」


 先ほど、こうした三代目は少数だろうと書いた。
 確かに少数だと思うのだが、問題は、この少数が、国の政治だけでなく、多くの分野でトップを占めている可能性が高いということだ。『日本の危機』としたのも、まさしくこの点なのである。

 
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 今度の総裁選も、なんと、2代目と3代目の争いとなりましたね。

 でも、本日の記事に当てはまるかどうか、それは、わたしには、分からないことです。そうでないことを祈るのみですね。

 次回は、本日の記事に深くかかわると思われる、『受験教育』の問題をとり上げたいと思います。

 それでは、今日も、1クリックを、よろしくお願いします。


rve83253 at 07:39│Comments(2)TrackBack(0)エッセイ | 保護者

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この記事へのコメント

1. Posted by 山田忠男   2015年06月08日 04:49
売り家と唐様で書く三代目、唐様で書くとなぜいけないのかの歴史背景お分かりですか?
2. Posted by toshi   2015年06月12日 16:55
山田忠男様
 唐様がいけないのですか。からかってはいるが、いけないのは売り家にせざるを得なかった才覚のなさだと思いますが。

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