2007年09月28日

議会制民主主義の破綻(!?)3

fea5f35d.JPG 我が国の議会制民主主義は破綻しつつある。そう思うのは、わたしだけだろうか。

 『民意、民意』と言っているが、だんだん民意と、国会の議決が、離れていっているように思う。


 一つには、民意がめまぐるしく変化するということが、原因としてあげられるのではないか。

 
 参院選は、3年に一度。しかし、任期は6年だから、激しく変化する民意に対応できなくなってきている。
 衆院選は、4年に一度。しかし、解散があるから、ほとんどは4年を全うしていない。いないが、それにしても、・・・、



 わたしが破綻と思ったのは、2つある。


 まず、一点目。

 郵政解散と、それがもたらしたその後の政局である。

 あの解散は、争点を郵政一点にしぼって行われたのだった。少なくとも、小泉首相は、そう言って解散した。

 だから、その後、郵政民営化がなったのはいい。これは、民意の反映と言いうる。

 言いうるが、一度否決した参院が、その後可決にまわったのは、問題が残る。しかし、それは今、問題にしていることとは違うので、ここではあえて問わないことにする。


 だが、その後、安倍首相になって、強行採決を繰り返した。史上空前と言われる。 郵政民営化を問うて獲得した議席数で、それとは関係のない法案の数々を強引に押し通したわけである。


 次、二点目。

 今回の参院選で、民主党は、比較第一党となった。

 しかし、その争点は、何だったのだろう。

 思うに、年金の不祥事とその対応策、政治とカネの問題などではなかったか。少なくとも、自衛隊の給油問題は、国民のまったく関知しないテーマではなかったか。

 わたしは、この問題については、民主党を支持するものであるが、しかし、今、問題としたいのはそういうことではない。

 自衛隊の給油問題での民主党の対応は、民意を得ているとは言えないということだ。それなのに、あたかも民意を得たかのように、民主党は主張し、行動している。

 以上、二点。国会と民意がかけ離れつつあると言えよう。
 現在、議会制民主主義は破綻に向かっていると言えるのではないか。


民意に沿わない政治は、民主主義政治とは言えないだろう。


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 今はまだ、このこと自体を問題視する声は、あまりないようです。ないようですが、こういうことが積もり積もれば、どうなるか。
 高齢者医療の見直しなど、早くも民意を気にした政治が行われているのは、こういうことを反省した結果でしょうか。

 それでは、今日も、1クリックをよろしくお願いします。

rve83253 at 09:35│Comments(3)TrackBack(0)エッセイ 

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この記事へのコメント

1. Posted by 七星 来人   2007年09月29日 17:40
昔、ニュースは淡々と「事実のみを伝える」というスタイルだったように思います。それが久米宏さんのニュースステーションの辺りから、「私見を述べる」スタイルが多くなりました。
専門家のコメンテーターではなく、一般市民からの目線という感じだったと思います。
現在、それがほとんどのニュースキャスターが「私見を差し挟む」スタイルになっていると思います。それによって、視聴者が「自分で判断する」より先に「キャスターの私見を受け入れる」方向になったように思います。(その方が楽で簡単ですから)
それによって民意のフットワークが軽くなったというか、変化しやすい土壌が育ってきたのではないかと思っています。
(つづく)
2. Posted by 七星 来人   2007年09月29日 17:42
(つづき)
民意が良くも悪くもキャスターの言葉に引きずられ、大きく変化しているということはいえないでしょうか?
今のニューススタイルは「視聴者が自分で考える」隙をなくしてしまい、民主主義としてはあまり良い効果は無いように私は思うのですが…。
toshiさんのお考えはどうでしょう?
3. Posted by toshi   2007年09月30日 06:08
七星来人さん
 『民意のフットワークの軽さ』言い得て妙というか、会心の笑みを浮かべてしまいました。ほんとうにそうですね。
 でも、これ、日本人の民族性かもしれません。熱しやすく冷めやすいとも言われますね。
 また、キャスターの意見に左右される件ですが、それも言えますね。しかし、逆に作用することもまれにはあると思います。
 たとえば、小泉首相の郵政解散。
 あの解散時、解散を支持した声も、あれだけの自民圧勝を予想した声もあまりなかったと思います。たった一点を論点としての解散などあっていいのかとか、参院での否決なのに、衆院を解散するのは変だとか、これで、民主党が、漁夫の利を占めるだろうとか、多くの識者はそう言っていたと思います。ですから、たまには、民意が逆に作用することもあるのですね。
 まあ、でも、そうしたことも含めて、『フットワークの軽さ』ということは言えそうに思います。
 やがて、記事にしたような矛盾が、もっともっと国民をいらいらさせる事態がやってくるのではないかと思います。
 
 

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