2007年10月25日

全国学力検査の結果公表で、4

33032556.JPG 今朝の新聞、テレビは、4月に実施した全国学力調査の結果を一斉に報道している。
 おおむね、予想された結果だった。一点を除き、特に目新しいものはないが、ここでは、マスコミ等で報道されていない部分を中心に書いてみたいと思う。


 まず、我がブログで、折にふれて書いてきたことではあるが、これが学力のすべてではないという点を、強く主張したいと思う。


 たとえば、ここのところ、養護学校と小学校との交流を通して、子どもの心がいかに育ってきているかをシリーズにしてきた。まだ、途中経過であり、これからも、経過報告はしていきたいと思っているが、これも立派な学力である。

 教科の学習の総合化もとり上げ、学ぶ意欲をいかに喚起するかも述べてきた。これも立派な学力である。

 道徳的実践力だって、学力である。(リンクした記事の後半でふれています。)ただこれは評定しないけれどね。・・・。明日の指導に役立たせるための評価はしますよ。


 なぜこういうことを言うか。

 国の規定した学習指導要領は、すべて、こうしたことも含めて学力としているのだ。それなのに、今朝の新聞等の論調を見ると、国も、地方も、マスコミも、皆、ペーパーテストではかった今回の学力検査によって、教育支援体制や教育格差を論じている。

 もっと複合的、総合的なとらえで追求してほしいものである。

 そうでないと、ペーパーテストによる成績アップをねらった学校が評価され、上記のように、学力を総合的にとらえる学校が、不当に評価される事態になりかねない。


 そうは言っても、今回、初めて分かったこともあった。それは沖縄県の問題である。これは、はっきり有意差をもっており、上記のように、学力の一部しかはかれないことを前提にしても、ほおっておくことのできないくらいの差を示している。

 同様に、就学援助を受けている家庭の子どもが多く通う学校についても、そうでない学校との間で、かなりの差をもっていることがはっきりした。これは、前々から言われてきたことだが、今回、調査によってはっきり分かったのだから、これも何らかの対策が望まれよう。

 これらに対しては、加配教員分の支援を行うなど、国のささえが必要だ。

 国は、地方に、学校支援のプログラムを作成させるとしているが、具体的支援策はそれでいいとしても、金銭的な裏づけは国がしっかりやる必要がある。
 
 日本は、教育に関し、先進国のなかで、お金のかけ方がずいぶん低いと言われる。上記のようなかたちで、重点的にお金を使ってもらいたいものだ。


 次に学力の一部だということを承知の上で、しかし、一部だから放置していいという理屈はないわけで、それを承知しながら、考察の目を加えてみよう。

 そういう意味では、今回の国の検査は、以前に比べれば、問題はよくできていた。


 まず、学力低下論についてだ。


 以前、わたしは、我が地域で長年実施されてきた標準学力診断検査をとり上げ、学力低下の裏づけはないとしてきた。

 今回の調査も、同様だった。やはり、学力低下の裏づけとなる根拠はなかった。いや、漢字の読み書きや計算問題などでは、正答率が上がっているものも多いとのこと。


 もちろん、学力が上がっているなどという気はない。しかし、これだけ世間を騒がせた学力低下論だ。それがいかに、あやふやであったか。情緒的なものだったか。それは今回も裏付けられたかたちだ。

 もちろん低下を裏付ける資料はある。しかし、それと同時に、今回のように、裏付けられない資料もあるのだ。

 今回の検査が、無定見な国、情動的なマスコミ、世論などを沈静化させ、軽々しい猫の目行政にならないよう、お金の使い方も含め、確固たる政策をとるきっかけになるのなら、意味はあったといえよう。


 ただ、学力の中身は安心できない。じっくり考察していく必要がある。

 一例だが、新聞に出ていた。

 平行四辺形の面積を出すにあたり、底辺と高さがはっきり示され、それ以外の数値が示されていない場合の正答率は高いのに対し、

 「情報過多の場面で、問題解決のために必要な情報を選択する」能力については、難があることが明確になったとのこと。特に、『底辺×高さ』でなく、『底辺×斜辺』とした誤答が、正答の2倍近くあったというのは、はっきり言ってショックだった。


 これは、わたしの主観的考察だが、

 学校現場が、学力低下論の影響を受け、いわゆる世間が基礎・基本と考える、『読み・書き・そろばん』的知識の注入に走り過ぎ、思考力の養成をおろそかにしているということはないか。

 社会の、教育に対する考え方、施策が落ち着かなくなっていることが、教育現場にまで、変な影響を与えているということはないか。

 なければ幸いだが。


 以上は、わりあいはっきりしめされた考察場面を書いてきた。


 しかし、これだけの検査をやったのにもかかわらず、考察できない部分が多いという。

 一学級あたりの児童・生徒数、教職員の年齢構成、教育用コンピュータの普及率、少人数指導・習熟度別授業の実施率などについては、学力との相関関係はないということのようだ。

 これはでも、当たり前といえば当たり前。学力を形成する要素は、あまりにも多岐にわたる。そのなかの一つだけをとり出しても、結果がさまざまな様相を示すのは目に見えている。
 

 最後にお金の問題。

 この調査に、国は、77億円かけたという。それに対し、実施児童数・生徒数の合計は、222万人だとのこと。ざっと一人当たり、3,500円。

 税金でなく各家庭からの徴収だったら、この金額について、保護者はどう思うかな。ちなみに、我が地域の学力検査は、保護者からの徴収だったが、一人当たり300円余。
 ああ。これは、高学年の4教科の料金ですよ。


 妻に言ったら、
「大勢のアルバイトを雇ったのでしょう。だからじゃない。」
「ああ。そうか。そう言えば、我が地域の検査は、全部、担任が採点していたものな。ただだ。・・・。じゃあ、半分アルバイト代だったとしよう。10人採点して、17,500円。・・・。そりゃあ、いいアルバイトだなあ。」

 まあ、それは冗談だが、どうしてこんなにかかったのでしょうね。


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 冒頭の、ペーパーテストで測れない学力について。これは、測定不能でしょうか。それについては、かつて記事にしたことがあります。

 『こ慘呂箸浪燭。』で、簡単にふれています。よろしければご覧ください。

 
 それでは、ランキングも、ブログの評価かな。いえ。それは、違いますね。

 でも、1クリックいただければ、うれしく思います。どうぞ。よろしくお願いします。
   (2)へ続く。

rve83253 at 11:41│Comments(21)TrackBack(0)全国学力調査 | 評価観

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この記事へのコメント

1. Posted by 能和一美   2007年10月25日 20:19
5 はじめまして(^^)
今回の全国学力テストは、おっしゃる通り「情緒的学力低下論」を根拠のないものとする1つの材料になった感はありますよね。
ペーパーとそれ以外の学力・学習結果を測る効果的な方法がもう少しあると良かったと思いますが、これまでの学力テストよりは突っ込んだ点まで踏み込んだ?と考えてヨシとすべきでしょうか(^^)
2. Posted by toshi   2007年10月25日 23:00
能和一美さん
 こちらこそ、どうぞ、よろしく。
 拙ブログの記事に書いたことがあるのですが、国の検査、以前はひどかったと思います。それに比べればよくなったようです。
 でも、いろいろな目的を持たせたり、世論に合わせたりして、調査内容だけでなく、生かし方などの点で、むずかしさが残ったように思いました。
3. Posted by hirarin   2007年10月26日 04:46
今回の調査結果と文科省の考察を見て、正直言って希望が湧いてきません。
お金をかけた割には、「今までだって言われてきたことじゃん」という考察のオンパレードでした。
あれだけの資金をかけたのですから、今後の教育改革の指針になるものでないといけないと思います。
この結果を踏まえて、現場にさらにわけのわからないプレッシャーをかけることだけは勘弁してもらいたいです。

それにしても、77億円ですか・・・来年も継続が決定したようですが、文科省官僚の天下り先のである某コーポレーションはかなり稼げますね。この資金があればもっと教員を増やすとか、教材備品を増やすとかできるのに・・・
4. Posted by KG   2007年10月26日 14:39
今回の調査について、toshi先生とほぼ同じ感想を抱いております。
77億円の内訳については、平成18年度の予備調査費が29.2億円。(複数業者を使い、サンプル校で予備調査)
19年度の本調査で48億円。いずれも随意契約です。
来年度は一般競争入札で行うので48億円よりは下がるかも知れませんが、今回一部で問題となった中学数学B記述式問題の採点基準が曖昧(記述式の採点をバイトが行う)など、品質がさらに下がってしまう危険性がありますね。
5. Posted by KG   2007年10月26日 14:47
今回の調査について、調査に関する委員会議事録(途中非公開)をチェックした事があるのですが、一部委員からは抽出調査が提案されていたのですが、いつの間にか全数調査となってしまいました。(その経緯は非公開)
おそらくは安倍政権下で学校を序列化したかったんでしょうね。
学力水準(学力低下が真実か否か調べる)を調査するだけなら、一部委員が提唱したように抽出調査で十分です。テストの技術は最近はかなり進歩しているらしく、OECD・PISA調査では一人あたり2時間の試験で、6.5時間分テストしたのと同様な結果が得られるそうです。(テストの設計に関して興味があれば参考リンクを貼ります)
ところが全数調査にしたが為に出題範囲は限られ、ほんの一部の学力しか調査できていないのに報道上ではこれが全ての学力になっているような印象を受けます。そんな一人歩きが怖いですね。
6. Posted by KG   2007年10月26日 14:55
(さらに続きます)
toshi先生の考察、
>学校現場が、学力低下論の影響を受け、いわゆる世間が基礎・基本と考える、『読み・書き・そろばん』的知識の注入に走り過ぎ、思考力の養成をおろそかにしているということはないか。

これは教育学者の佐藤学先生も随分前から警鐘を鳴らしていました。
佐藤学先生もtoshi先生と全く同じアプローチで過去のテスト(教育課程実施状況調査等)を調査し、toshi先生と全く同じ結論を出していました。
基礎基本は言われているほど低下していない。国際的な学力調査では高度な思考力ほど低下していると。
OECD・PISA調査2006の結果は今年の12月に発表予定となっております。この結果と照らし合わせると、面白いことが見えてくるかも知れませんね。
7. Posted by toshi   2007年10月27日 09:39
hirarinさん
 わたし、記事にも書きましたが、沖縄県や就学援助を受けている家庭の子が多く通う小学校などへの支援が国の手で行われるのであれば、やった意味はあったというものでしょうね。
 ただ、それでも、あれだけのお金をかけて全児童・生徒を対象にやる必要性は、感じませんね。
 後でいただいたKGさんのコメントにもあるように、やはり、国は、一時、学校序列化を考えていたのでしょうね。『くわばら、くわばら』でしたね。
 でも、そんな政府だと、沖縄県などへの支援は、望み薄。せいぜい我々はブログで訴えていきましょう。
 そうか。来年もやるという意味は何なのでしょうね。
8. Posted by toshi   2007年10月27日 10:07
KGさん
 77億円の中身、テスト作成の技術、出題の範囲、わたしの考察への裏付けなど、わたしの知らなかったことばかりでした。ほんとうに貴重な情報をありがとうございました。拙ブログの読者の皆さんも、喜んでいられるのではないかと思います。

(テストの設計に関して興味があれば参考リンクを貼ります)
 これ、よろしければ、ぜひお願いします。わたしも長年、地域の標準学力診断検査にかかわってきた身ですので、興味があります。

9. Posted by toshi   2007年10月27日 10:08
(全数調査にしたが為に出題範囲は限られ、ほんの一部の学力しか調査できていないのに報道上ではこれが全ての学力になっているような印象を受けます。そんな一人歩きが怖いですね。)
 これは、わたしのブログ記事とは違い、ペーパーテストで測れる学力だけで見ても、学力全体を診てはいないということですね。

(OECD・PISA調査2006の結果は今年の12月に発表予定となっております。この結果と照らし合わせると、面白いことが見えてくるかも知れませんね。)
 わたしは、記事の中で、《学力低下を裏付ける資料がある。》と書きました。それが確かこれだったと思います。
 でも、振り返ると、日本は、これを、国際間の比較でしか診ていなかったように思います。学力そのものを見てはいなかったのではないでしょうか。 
10. Posted by KG   2007年10月27日 11:01
(ベネッセ 教育研究開発センター)
http://benesse.jp/berd/center/open/berd/backnumber/b2005.html

(Webちくま 教育社会学者 苅谷氏の連載)
http://www.chikumashobo.co.jp/new_chikuma/kariya/05_1.html

(東京大学大学院教育学研究科 HPより)
http://www.p.u-tokyo.ac.jp/sokutei/pdf/2005_02/p007-020.pdf

学力低下論の証拠としてPISAとともに引き合いに出されたTIMSSについて、TIMSSがどのように設計されており、どういう風な分析ができるか解説されています。

(東京大学基礎学力研究開発センター)
http://www.p.u-tokyo.ac.jp/coe/workingpaper/Vol.1.pdf

OECD・PISA調査責任者のアンドレア・シュライシャー氏の講演録です。PISA調査は何を狙ったテストなのか、詳しくわかる資料です。
11. Posted by KG   2007年10月27日 11:06
上記はテストの設計や今回の調査について、更に学力低下論の根拠の1つとなった国際的な学力調査、PISAやTIMSSに関する参考リンクです。

特筆すべきは最後のPISA調査責任者の講演録です。シュライシャー氏が「この結果には、とても驚かされました。」「非常に興味深い結果です。」と言わしめたある分析結果。
これはtoshi先生が目指していた(いる)姿が正しいものだったと証明する結果ではないでしょうか?
12. Posted by KG   2007年10月27日 11:41
肝心のリンクを貼り忘れていました。

(文科省 全国的な学力調査について)
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/gakuryoku-chousa/index.htm

実は予算のおおまかな内訳や委員会議事録など、公式情報はここからほぼ全て入手可能です。

国立教育政策研究所の分析結果について、私が着目したのは小学校算数AとBの相関性について。

算数B(活用)の正答数が多い児童は、算数A(知識)の正答数も多い。
算数A(知識)の正答数が多い児童は、算数B(活用)の正答数におい
て広く分布している。

ここからは下記の仮説が導き出せるのではないでしょうか?
「活用をしていく中で知識が定着していく」。「どれだけ知識・基礎基本を徹底させても活用できるかどうかは限らない。」

13. Posted by KG   2007年10月27日 11:50
(メールですべきかも知れませんができれば公開でやりとりしたいので連投します)

前述の佐藤学先生は、学力には「下から積み上げる学力」と「上から引上げられる学力」があると言っておられます。
具体的には、漢字を100回書き取りするよりも、作文をして漢字を使う中で覚えていく。
台形の面積について完全には理解できなくても、それを理解していく過程で三角形についても理解が深まるなど。(上位概念を理解する過程で下位概念が補強される)

全く違うアプローチで、汐見教授は「学びのバイパス」理論を唱えております。
http://www.chem.ous.ac.jp/~takahara/education.html
九九を暗唱できなくても割り算の授業に参加でき、割り算を理解していく中で九九も覚える。
14. Posted by toshi   2007年10月28日 16:20
KGさん
 膨大な資料をご紹介いただき、ありがとうございました。
 すごく読みごたえがありました。

 やはり全校実施というのは、国が競争原理をとり入れようとした結果のようですね。多くの反対にあい、とりあえずは、序列化を引っ込めたといったところでしょうか。
 でも、来年以降はどうなるのでしょうね。安倍さんから福田さんに代わりましたが、注視していきたいと思います。
 
15. Posted by toshi   2007年10月28日 16:30
OECD・PISA,TIMSS調査で学力低下が言えるのか、じっくり読ませていただきました。双方とも読解の力に問題ありとは言っていますが、PISAの方は、けっこう日本の教育力をかっていますね。

 双方を読ませていただいて、どうしてあんなに、学力低下論が渦を巻いたか、とても不思議な気持ちになりました。
 以前、円周率3問題が指摘されて、そんなことはありませんよという記事を書かせていただきましたが、それと似た気分です。
 どうも、日本のマスコミ等は、情緒的、感情的だなと、あらためて実感しました。

 それにしても、PISAが目ざしているのはすごいですね。問題解決力とか、対人関係力とか、・・、まだまだありますね。そういう学力まで調査しようとしています。

 
16. Posted by toshi   2007年10月28日 16:36
わたしがいうところの、総合的な学力、ペーパーテストでは測れない学力のとらえが、期待できそうです。
《調査しやすいものに限定すれば、視野がせまくなる。》
そういう言葉もあり、共感しました。

「活用をしていく中で知識が定着していく」。「どれだけ知識・基礎基本を徹底させても活用できるかどうかは限らない。」
「九九を暗唱できなくても割り算の授業に参加でき、割り算を理解していく中で九九も覚える。」
も、大変共感できます。よく、基本的な知識がないところに、思考は成立し得ないという方がいますが、それの根拠の薄いことが証明されたように思いました。
 貴重な情報をご紹介いただき、ほんとうにありがとうございました。
17. Posted by KG   2007年10月29日 13:42
最新記事の方にコメントはしておきましたが、追加資料の方はこちらで紹介させて頂きます。(リンクではありません)

佐藤学 「学力を問い直す―学びのカリキュラムへ」(岩波ブックレット)

2001年初版(2003年一部改訂)にも関わらず、今でも通用する内容になっているかと思います。
学力を巡る議論が何故混乱するのか、学力の言葉の定義からスタートしてわかりやすく整理してくれています。
toshi先生の主観的考察の裏付けについても、この本の中にかなり詳しく説明がなされています。機会があれば是非お読みください。
18. Posted by KG   2007年11月16日 09:30
再び全国学力調査に話題を戻しますが、あの調査自体は前回も指摘した通り、非常に精度の悪い調査です。
精度が悪いなりに浮かび上がった問題としては、家庭・社会的背景と学力との相関関係ですが、これを言い変えると今の学校は家庭に支えられる部分が多く、家庭状況によって学力はどうとでも左右されてしまう危ういシステムなのではないでしょうか?
もちろん各家庭が学校を支えるというのは素晴らしい事ですし、私もPTAを通じてそういう活動をしていきたいと思っています。
しかし、学校や我が子の学びを支えられない状況にある家庭を多く抱えている学校は、そういう状況に応じた学びの組み立てを行わなければならず、県や国はそういう学校を支援していく必要が本当はあるのではないでしょうか?
家庭が悪いからしょうがない、いや、親を教育しなければならないと過去何十年もこのレベルから脱却できていないのではないでしょうか?
19. Posted by toshi   2007年11月17日 06:09
KGさん。
 我が地域のことだけで論じるのは危険と承知しているのですが、
 今、多くの学校は、『あの子の家庭は、こうこうだから、この程度であっても仕方ない。』とは思っていないと思います。
 わたしは、『家庭がああなら、せめて学校ががんばらないと、あの子は浮かばれないではないか。』そういう思いでがんばってきました。
 また、いつだったか、このブログのコメントに、
「家庭環境に問題がある子どもほど、学校教育がうまくいっていれば、学校の先生を慕う子どもになるのではないでしょうか。」
というご意見をいただき、なるほどと思ったことがあります。
 
20. Posted by toshi   2007年11月17日 06:16
PISA調査では、日本は、子どもの社会的背景が学力に比較的影響を与えていない国と位置づけていますね。でも、近年、格差は拡大しているのではないかと、わたしが考察しています。
 今、学校現場は悩みを抱えている状況だと思います。何とかこの状況から脱しようと、努力してもいると思います。
 ここは、やはり、子どもと日常接するのは教員なのですから、教員の資質の向上を図る政策を採らなければいけませんね。
 この点も、『教員をどう育てるか。』の記事で、書き足してみたいと思います。
 よろしくお願いします。
21. Posted by KG   2007年11月19日 09:56
>今、多くの学校は、『あの子の家庭は、こうこうだから、この程度であっても仕方ない。』とは思っていないと思います。

これはtoshi先生の地域だけではなく、うちの地域でも感じる事です。
今のうちの小学校の校長先生はtoshi先生と同じような気持ちで頑張ってくださっていますが、全ての先生が同じ気持ちではない事も薄々感じています。
『教員をどう育てるか。』の記事、楽しみにしております。

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