2008年04月02日

校長室は何をするところ?4

f2dc45e3.JPG 昨1日。全国で、新任校長が誕生したことだろう。

 子どもを生かす学校づくり、また、子ども・保護者・地域と信頼関係で結ばれる学校づくりを目指し、ご奮闘をお祈りしたい。

 拙ブログにおいても、先日、大山虎竜先生が、校長昇任をお知らせくださった。また、わたしが退職したときのA教頭先生も、今年昇任した。うれしいこと、このうえない。


 さっそく、A新校長先生のもとに、お祝いに駆けつけた。

 着任一日目の午後は、手持ち無沙汰で、身の処し方が分からないというか、間がもてないというか、落ち着かないようだった。

 まあ、しかし、入学式準備などが始まれば、挨拶、会議、打ち合わせなどに忙殺されることになるだろう。


 確かに、校長という仕事は、学校が落ち着いていて、成果を上げていれば、特にこれと言って、忙殺されるような仕事はないのかもしれない。事務処理、学校の保全など雑務に追われる教頭とは基本的に、異なるところだ。


 むかし、わたしが教頭だったころ、1年生が学校探検で校長室も訪れた。
 そのあと、担任が、
「校長先生の仕事は、何ですか。」
と聞いたら、
「新聞を読むこと。」
という答えがあったそうで、みんなで大笑いしたものだった。



 さあ。皆さん。教員の方も、保護者、一般市民の方々も、『校長の仕事って何ですか。』と聞かれたら、どうお答えになるだろうか。


 



 管理する。
 方針を示す。
 リーダーとなる。

 それらは当たっているけれど、1年生が答えたような、具体的に目に見える姿としては、どう言えるのだろう。


 これについて、新任校長研修での先輩の講師の話が忘れられない。

「皆さんは、校長室はどのような役割をもっているとお考えですか。

 校長が事務をとるところ、
 会議をするところ、
 来訪者の接待をするところ、
 教頭などと打ち合わせをするところ、
 場合によっては、担任が指導しきれないときに、校長が直接子どもを指導するところ
などというのも思い浮かぶかもしれません。

 それらはもちろんありますが、校長室は、あの空間に意味があるのです。

 何か教訓めいた言葉が掲示されていたり、歴代の学校長の写真が飾られていたり、その他、学校の歴史が分かるようなものがあるかもしれませんね。
 それらも、必要だからあるのでしょう。決して、単なる装飾ではありません。

 そうしたものも含めての空間に意味があるのです。


 それはね。『思索するための空間』なのですよ。だから、思索をめぐらせるために、必要なものが置かれているはずなのです。〜。」



 それなら、何を思索するのか。 
 
 わたしは、それに関連したことを記事にしたことがある。

    教室訪問(2)


 そう。総理大臣の仕事が、

「総理大臣というのはね。どうしたら日本人みんなが幸せになるか、それをいっしょうけんめい考えるのが仕事なのだよ。」
というのなら、

 さしづめ、校長の仕事は、
「どうしたら、全校の子どもたちが幸せになるか、それを一生懸命考えるのが仕事」
ということになるだろう。

 もちろん、教職員のことも考えなければいけない。でも、それは、『子どもに直接かかわるのは教職員だから。』であるはずだ。

 また、保護者、地域の皆さんのことも考えなければいけない。でも、それは、『ともに子どもを育む方々だから。』であるはずだ。

 あくまで、思索の眼目は、子どもである。



 わたしにとって、思索の中心は何だっただろう。


 それは、一口に言えば、『意味づけ、価値づけ』だった。


 皆さんが、日々子どものために活動している。それをわたしは見ている。出張などで見ていなければ、教頭の報告を受けている。

 今日、子どもがこんなすばらしい行動をとっていた。

 今日、教職員が、子どものために、こんなすばらしい指導、ふれ合いをしていた。

 今日、PTA、地域の方々が、すばらしいアイデアを提供してくださった。


 それらをどのように話題提供するか、どのようにほめるか、どのように感謝するか。

 わたしが、提供し、ほめ、感謝する、その内容(意味・価値)が、そのまま、わたしの学校経営方針となる。

 わたしの学校経営方針は、皆さんの活動と無縁なところで、わたしの一存で、申しわたすようなものではない。

 そうした意味の思索を大切にしてきた。


 新任校長の奮闘を祈る。 


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ninki



 思索。

 これは、1年生の子どもが答えられるような、具体的に目に見える姿とは言えなかったですね。だましたようで、すみませんでした。

子どもには、
「何もしないで、ボウッとしていたよ。」
などと言われてしまうかもしれません。


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rve83253 at 00:45│Comments(5)TrackBack(0)学校管理職 | 学級経営

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この記事へのコメント

1. Posted by 大山虎竜   2008年04月03日 18:38
5 toshi校長先生、ありがとうございます。
校長職3日で、すでにクタクタになっていましたが、
toshi校長先生のブログで元気をもらいました。
大山虎竜は元気のでる学校づくりを目指しています。高圧的なリーダーシップではなく、自律的改善性を有しながら、協働できる学校です。
また、勉強させてください。
校長室は、大山虎竜にとって元気研究室です。
初めての入学式、頑張ります。
2. Posted by tamasige   2008年04月04日 05:42
5 子ども達に解るように、こどもだましでない説明をどうされるのか・・・とてもよくわかりました。
管理とはそういうものだと、自分に置き換えて読ませていただきました。ありがとうございました。
大山先生の校長室覗いて見たくなりました。
3. Posted by toshi   2008年04月04日 10:47
大山虎竜さん
 すでにクタクタですか。ご苦労様です。
 分かってはいるつもりでも、新体験であることは確かですから、いろいろと大変でしょうね。がんばってください。
 とりあえず、挨拶や紹介はたくさんあるのではないでしょうか。遺漏のないようにやるには、事前の心構えが大切ですね。
 ああ。ごめんなさい。釈迦に説法をしてしまいました。
 目の前の行事の一つ一つをがんばってください。しばらくすれば落ち着くと思います。
4. Posted by toshi   2008年04月04日 10:55
tamasigeさん
 わたしもそうだったのですが、校長室って、だいたい前校長がやっていた通りの配置、掲示等でやっていると思いますが、あれって、自分に向いたように変えてしまってかまわないのですよね。
 それも、けっきょく、思索のための空間として、自分に有効に機能するように、配置等を考えるということだと思います。
5. Posted by なおみ   2008年07月27日 10:53
そそっかしくてすいません。上の分の子と別の子の作品にリンクしてしまいました。
この上のURLが前コメントの男の子の作品です。

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