2008年05月29日

60代がカギ!! よい政治を、

c541812f.JPG 今日は、申し訳ありません。教育の話ではありません。(ちょこっと、教育もあるかな。)よろしかったらご覧ください。


 ちょっと前までは年金の話。ここのところは、後期高齢者医療制度で、大変世論は怒っている。

 特に、ここのところの医療制度をめぐる論争をみていると、このままいけば、世代間のトラブルになるように思えてならない。


 また、年金ともども、わたしは、ほんとうはこれらは何もむずかしい問題ではないと思っているので、その双方を論点に述べてみたい。



1.世代間のトラブルになるかもしれないという点について


後期高齢者といわれる75歳以上は、太平洋戦争終結時、12歳以上だった方である。ある方は兵役につき、幾多の戦いを経て無事(?)帰還した方々である。

 無事に(?)をつけたのは、命を脅かされる戦いに明け暮れる日々だったほかにも、ある方は、シベリアに長期間抑留されたり、ある方は、戦犯として裁判にふされたりしたことなどがあげられる。

 また、兵役につかなかった方だって、空襲、貧困、言論弾圧等、辛酸をなめてきた方々である。

 戦後は、廃墟の中から立ち上がり、高度経済成長を支えてきた。大変な苦労をされた世代なのである。


 また、今のような年金制度、健康保険制度ができたのは、昭和35年ごろ。

 だから、この制度を支えてきた方々でもある。

 当然、若いときは、その当時の高齢者を支えてきた。


 他方、この、後期高齢者医療制度を編み出した高級官僚は、だいたい、わたしが初任者のころの教え子の年代。

 彼らが子どもだった昭和40年代、日本はもう、戦争の傷跡は何もなく、高度経済成長に突入していた。ある程度豊かになった日本で、つめこみ、エリート教育を受け、きびしい受験戦争(?)を勝ち抜いてきた。
 その結果、基本的には自分のことしか考えない、他人の心の痛みなど理解できない大人になったのではあるまいか。

 上記、自分の親たちの世代の苦労など、知識としてはもっていても、実感できないまま大人になったのであろう。

 だって、彼らが編み出した、後期高齢者医療制度なるものは、あまりにもお粗末なのだもの。このようなことしか思い浮かばないかと、かわいそうになってしまうくらいの代物だ。一体若いときから何を学んできたのだろう。そう思ってしまう。


 大体考えたって分かるではないか。

 『交通事故をよく起こす者は、金がかかって仕方ないから、自動車保険を別口にしましょう。』などと、誰が考えるだろう。そのようなことを考えなくても、みんな、自分だっていつ事故を起こすかわからないからという思いで、保険に加入する。それで、だれも、文句は言わない。


 そうか。(もちろん、冗談だけれど、)こちらこそ、別口にしてもいいよね。だって、ものすごい金額をとられれば、誰だって、事故を起こさないように気をつけようと思うだろう。

 だけれども、基本的に、後期高齢者は気をつけようがないのだ。

 わたしだって、63歳ながら、一応、健康ではいるけれど、最近けっこう医者通いは増えてきた。



 思うに、彼らの頭には、財政赤字しかないのであろう。自分たちのやっているムダは棚に上げて、後期高齢者を犠牲にする。

 傑作なのは、若い人たちの支払いに対して、『後期高齢者のための分は〇〇円です。』と明記するのだと言う。

 それなら、自動車保険に対しても、『事故をよく起こす人たちのための分は、〇〇円です。』と、明記すればいいやね。



 でも、皮肉なものだね。そういう彼らを指導してきたのは、わたしたちの年代の教員なのだもの。また、そういう彼らを育ててきたのは、まさに、今、後期高齢者と言われる親世代なのだもの。何か大事な教育が抜けてきたと思わざるをえない。

 そう考えると、申し訳ない思いでいっぱいになってしまう。



2.さあ、それではどうすればよいのかについて
 

 わたしは、年金の問題についてだが、すでに記事にしたことがある。健康保険の問題も、基本的にはこれと同じに考えていいであろう。そんなに大変な、むずかしい問題ではないと思う。


 年金の話(2) 信長のころなら


 このわたしの持論、もうすでに、ご理解いただけたと思うが、カギは、60代である。

 60代の意識改革が必要だ。また、60代の意識改革を促す政策こそ、政治がとるべき課題ではないかと思われる。


 今、『花の60代』と言われる。

 健康で、身体はよく動く。なのに、働かない。働かないで、早くも年金生活だ。趣味に生きる。海外旅行をしょっちゅうする。(すみません。わたしも年一回はしています。)

 しかし、どうだろう。これは、わたしはよく分からないから想像で言うのだが、自営業や農業、そういう方々の60代は、まだまだ一生懸命働いていらっしゃるのではなかろうか。

 荒っぽい言い方だが(細かくは専門家に計算してもらおう。)、基本的に、60代は、年金等を受け取る側ではなく、支払い側にまわろうではないか。


 そのためには、政府にそういうセンに沿った政策をとってもらわなければならない。
 

 まずは、

リンク記事に書いたような啓発活動をする。60代に仕事をする意欲をもってもらう。

〇幸いと言っては何だが、少子高齢化だから、60歳代の働き口は、けっこう確保できるのではないか。特に、若い人を育てるという仕事はうってつけではないか。

 団塊の世代が大量に退職していく。そこで、技術を現役に伝えることが困難になっている職場がけっこうあると聞く。それこそ、わたしのように、現場にとどまって、現役に指導することが望まれる。

〇門戸を開放する。

 たとえば、わたしのことだが、わたしは、退職後2年間、初任者指導を仕事として、フルタイムで働いた。そして、初任者4人の指導に当たった。
 しかし、それは、3年目からはできないことになった。制度がそうなっているのだ。そのため、非常勤講師として、週2日の勤務。指導する初任者は1人だけとなった。そして、年金は満額いただいている。

 わたしは、できれば、フルタイムで働きたい。今も、初任者4人を指導したい。それでいいと思っている。その場合は、もちろん、年金は返上だ。そして、支払い側にまわる。

 身体がバンバン動くうちは、働かせればいいのだ。何も、制度として門戸を狭める必要はない。


 以上、年金、健康保険制度を維持するには、断じて、今の政策でいくべきではない。今、与野党ともに言っていることは、問題の先送りばかりだ。

 根本は、60代に対する政策がカギをにぎるのだ。わたしはそう思う。





 最後に、ブラックユーモアを一つ。

 いや。ユーモアではないね。ブラックそのものだ。

 何も考えなくても、あんがい、年金、健康保険はもつかもしれないのだ。それは、『日本人の平均寿命がこれから縮まるから。』というこわい話。

 そうならないよう、啓発の意味をこめて、すでに書いた記事にリンクする。


    食生活の改善を


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 冒頭、

『彼らが子どもだった昭和40年代、日本はもう、戦争の傷跡は何もなく、高度経済成長に突入していた。ある程度豊かになった日本で、つめこみ、エリート教育を受け、きびしい受験戦争(?)を勝ち抜いてきた。
 その結果、基本的には自分のことしか考えない、他人の心の痛みなど理解できない大人になったのではあるまいか。

 上記、自分の親たちの世代の苦労など、知識としてはもっていても、実感できないまま大人になったのであろう。』

と書かせていただきました。

 この仮説がもし正しいなら、これからの日本はさらに大変なことになりますね。

 なにしろ、今に至るまで、子どもの受験戦争は、激化することはあっても、なくなる方向性は見えていません。

 政府もこれを後押しするような政策を、一部、とっています。


 もちろん、昭和40年代、子どもだった方々の多くは、受けた教育はつめこみだったかもしれませんが、豊かな心をもち、人権意識もしっかりしたものをもち、日本をいい方向に導くべく、努力してくださっています。

 受験戦争を勝ち抜いた方々のなかにだって、すてきな方は大勢いらっしゃいます。いつも申し上げるように、その点で言えば、あくまで、一人ひとりの問題です。

 ただただ、『高級官僚に共通したものがあるのではないか。』という仮説に過ぎないことを、お断りしておきたいと思います。

rve83253 at 16:36│Comments(9)TrackBack(0)エッセイ 

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この記事へのコメント

1. Posted by GAKU   2008年05月29日 20:34
5 初めて60代前後あるいはそれ以上の年齢の方が考えることに納得、ある程度は賛同いたしました。
これから少し荒い表現をしますので、先に謝ります。申し訳ございません。また、長いので分割します。
先程指した世代の方々に対しての印象は「勝ち逃げ」しかありませんでした。上下の世代を困らせてでも悠々と暮らすという気迫のようなものを感じていました。
toshi様がご指摘するような事になればとても良いと思います。
2. Posted by GAKU   2008年05月29日 20:58
5 先程の続きです。
しかし、新聞記事で「定年退職教員を『講師』として採用…」
toshiさんがされてる初任者ではなく、授業等もする『講師』です。某自治体では大量に定年退職教員を優先して講師採用して、教採に落ちた者が講師になるのにも厳しくなりました。生きる、働く権利は誰にでもありますが…過度になっては……
そこでtoshi様の考えることに納得、ある程度賛同としました。
失礼な表現申し訳ございません。
3. Posted by toshi   2008年05月29日 23:45
GAKUさん
 納得していただけたとのこと。うれしく思います。また、気をつかっていただいているようで、申し訳なく思います。決して失礼などということはないですよ。
 おっしゃっていることはよく分かります。同じ定年退職教員の採用ではありますが、わたしの言いたいこととGAKUさんのおっしゃっている事例とは、まったく性格を異にするからです。
 GAKUさんがおっしゃっていることは、わたしも聞いたことがあるような気がしますが、それはもう、びっくりするようなことです。そのようなシステムは、一時しのぎ。絶対長持ちしないですね。ほんの数年で身を譲らなければならない者を大量に採用するわけですから、自分の身を削っていくようなもの。やがて破綻します。
 なにやら、記事の高級官僚と重なってきます。長期展望はなく、目先の財政難しか頭にないのでしょう。
4. Posted by toshi   2008年05月30日 09:24
GAKUさん
 ごめんなさい。わたし、GAKUさんのコメントを読み誤ったようですね。
 我が地域では、臨時的任用職員、非常勤講師とも、万年的な人不足に悩み、現場はそういう意味の苦労を重ねているものですから、つい、そうした目で先入観で読んでしまいました。ごめんなさい。
 確かに、退職したものが、若い人を脅かすのはよくないですよね。ただ若い人があまりに多いと、それがまた現場の悩みにもなりますので、GAKUさん、おっしゃるように、どちらに転んでも、過度がいけないのだと思いました。
 60代の再就職に関しては、若い人を脅かすことなく、60代に向いた、60代固有の仕事があるはずなのです。それを模索してほしいもの。若い人が『勉強になった。』とか、『助かった。』とかいう仕事ですね。
5. Posted by shojisato   2008年05月30日 09:24
ときどき読ませていただいております。記事内に<『交通事故をよく起こす者は、金がかかって仕方ないから、自動車保険を別口にしましょう。』などと、誰が考えるだろう。>とありました。でもこの事例はいただけませんでした。と申しますのは、例えば、事故統計で25歳未満に過失事故率が高いからとか、その年齢以上の方々との保険料は大きく異なっています。少なくとも豪州の自動車保険はそうです。それは、あなたが「まさか同じ事故で」と好例のように示されていた事例そのことが、同じ事故とはみなされていない、金が掛かりすぎるからなのです。そういうことの「好例」となっているからです。日本国内で運転しない私は日本国内での自動車保険の内実があまり詳しくありませんが、ご存知な方がいれば今回の記事の事例提示の不適切さに思いが至るのではないでしょうか。(続く)
6. Posted by shojisato   2008年05月30日 09:26
(前のコメントからの続き)念のために申し上げておきますが、これは重箱の隅を突付くような指摘なのではなく、せっかく本ブログが興味深い記事を誠実に丁寧に継続しているからこそ、後期高齢者への政策根拠に「金が掛かりすぎる」があることへの反論としてご提示されたのはよく理解できますが、不適切な事例だったのではないか。あなたの反対論者から足を掬われかねない論題への言及に提示すべき事例の選定を、丁寧に選んで再確認の上、使用すべきだったのではないか、そのように思ったからです。それ以上に全く他意のない「事実誤認」への指摘ですから念のため。(希望・コメント欄の400字制限は少し短い気がしていますが)
7. Posted by toshi   2008年05月30日 09:53
shojisatoさん
 温かなお気持ちのよく現れたコメントをいただきました。ありがとうございました。
 そして、誤解を招く記事にしてしまったこと反省しております。これから、弁解をさせていただきますが、そういうことも記事に書けばよかったと後悔しております。いえ。むしろ、弁解の機会を与えてくださったようなものですから、感謝しております。
 年齢によって、保険料が異なっていること、また、事故を起こしたか否かによっても異なること、よく承知しております。
 しかし、そういう場合でも、保険を別口にする発想はないのではないでしょうか。同じ保険の中で、保険料をかえているだけだと思います。もし、別口にしようものなら、想像もできないくらい高額な保険料になるだろうと、そんな思いで記事にさせていただきました。
8. Posted by GAKU   2008年06月02日 19:27
toshiさんの地域は人手不足なのですか。私は現在都市部に在住ですが、私の地元でも人手不足です。来年度も試験に不採用であれば、今年度は講師登録しませんでしたが、地元で来年度登録して話があれば、帰るつもりです。今年度は在住してる所では私の講師の話(現場との口約束ではありますが)が無かったことになりましたので。
経験を重ねた方のアドバイスというのは貴重ですし、若手のバックアップはもちろん必要ですね。
9. Posted by toshi   2008年06月03日 05:54
GAKUさん
 はい。わたしが現職のときから、臨時的任用職員や非常勤講師については、『現場で探してくれ。』と教育委員会から言われることが多かったです。そう言われ、つてを求めて、電話しまくるのですが、なかなか見つからず、大変なこともありました。
 我が地域の初任者は、全国各地から採用になります。ですから、GAKUさんがおっしゃるような人が余るところは、採用前から、当地のようなところへ来ていただけるとありがたいですが、まあ、でも、そうはなかなかいかないでしょうね。
 GAKUさんが、早く採用になりますよう、祈念しています。ご縁があるといいな。

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