2008年09月25日

いただくのは若さだけではないのかも、4

564129a9.JPG ある日、今担当している初任者のAさんと雑談をしていたら、

「でも、toshi先生はお若いですよ。たぶん、わたしの父と同じ歳だと思うのですが、ぜんぜん見た感じが違います。」
とのこと。

「そうかい。自分では歳相応に年とってると思うけれど・・・。お父さん、お元気なのだろう。」

「はい。それは元気なのですが、なんか、雰囲気というか、受ける印象がまるで違いますね。

 やっぱり、いつも子どもたちと一緒にいらして、授業をなさったり、子どもと話したりしていらっしゃるからかなと思ったのですけれど。」

「ああ。それは、あるかもしれない。

 でも、それを言うなら、毎年、Aさんのような初任者と過ごしているだろう。それも大きいのではないかと思うよ。わたしのような年代で、いつも20代の若い人と話ができるというのは、そうはないだろうからなあ。」




 そうなのだ。

 わたしは初任者指導が仕事だ。初任者の成長、一人前の教員として自立してもらうことを願い、毎日、指導法やら、教材研究のしかたや児童理解など、自分のもっているものをすべて伝授しようとしているけれど、

 でも、これはお互いさま。わたしだって、20代の教員や、子どもたちから、若さをいただいている。


 そういうことだよね。・・・。でも、それだけではない。

 よく考えてみると、退職して3年半。

 もしこれまで何もしていないで、いきなり、
『さあ。授業をやってくれ。』
『初任者を指導してくれ。』

そう言われても、それは、いくらなんでもできるものではない。やはり、継続しているからこそだ。継続は力なり。

 そういう場をわたしに与えてくださっているのが、初任者であり、子どもたちなのだから、感謝しなくちゃね。

 その結果として、若さを維持できるのだとしたら、もう、こんなにありがたいことはない。体の続く限り続けさせていただきたい。そんな思いでいる。




 そうしたら、何と、昨日、上手が現れた。

 昨日、お会いした講師の先生には、もう脱帽だ。

 わたしよりまえに退職された校長先生だが、現在非常勤講師として、学級担任をされているとのこと。体育などでも、子どもと一緒に鉄棒をしたり、走ったりされている。


 うかがうと、教員生活50年だそうだ。ああ。すごい。わたしなんぞは、まだ、40年にもならないもの。


 50年。・・・。『どこかで聞いたぞ。』そう思った。

 そうだ。今季限りで勇退を決意された王貞治氏のプロ野球生活が、50年とのことだった。


 それにしてもお若い。

 わたしは、お会いしたとき、わたしとそんなに歳は違わないのではないかと思ったくらいだ。

 かなわないなあと思った。

 だって、初任者指導の場合、それは示範授業はするけれど、週1回くらいだし、大体は、教室の後ろにすわって、初任者の授業をみて、気づいたことを記録しているだけだものね。

 それでも、あと何年続けられるか。




 思い出したことがある。

 わたしが初任者だったときも、わたしの勤務校に、退職校長が学級担任としていらしたっけ。同じく非常勤講師。

 たぶん産休補助教員として着任されたのだと思う。当時はまだ、育児休業制度はなかったから、ほんの数ヶ月で勤務は終わったのだけれど、

 子どもも保護者も、その先生を慕っていた。


 この先生。本校をやめられたあと、お礼状(?)が届いた。それが傑作だった。

 達筆と分かる筆跡で、巻紙に、大きな文字で、

『拝啓 前略 中略 後略 敬具』

 本文はそれだけだった。

 教頭先生は、それを、職員室に掲示された。だいぶ長く、はってあったなあ。



 さて、話はまったく変わる。

 昨日、NHKの『ためしてガッテン』をみた。

 帯状疱疹という病気。大人の6人に1人がかかるという。かかると、ものすごい激痛におそわれるのだそうだ。


 この病気、職業によっては、ほとんどかからないのだという。

 それが何と保育士さん。

 つまり、子どもと日常接している人は、子どもから免疫をもらっているので、かかりにくいのだという。


 へえ。じゃあ、小学校の教員だって、かかりにくいのではないかな。小学校教員のことは言っていなかったから、分からないのだが、

 今日、勤務校で、教頭先生にその話をした。教頭先生は、今春、中学校教員から着任された。

「わたしは、帯状疱疹、やりましたよ。」

「ええっ。ほんとうですか。じゃあ、中学校だと、もう子どもから免疫はもらえないのですね。・・・。そう。そういうことか。じゃあ、小学校だとどうなるのだろう。」

 これは分からない。

 勝手な推測だが、低学年担任なら大丈夫かな。どうも、水ぼうそうと関係があるみたい。



 それにしても、子どもからは若さだけではなく、免疫までもらえる・・・、かもしれないということだけれどね。


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 本記事に関連する過去記事があります。よろしかったらご覧ください。

   学校だよりへの想い(13) 若さをいただく

 もう一つ。上記大先輩の校長先生には秘密ですが、かつて、『あまり年配者が、若い人の仕事を奪うのも困ったこと。』(リンク先2番)というコメントをいただいたこともありました。

 そういう意味では、わたしの初任者指導などは、いい仕事かもしれません。若い人の採用をせばめているということはないですものね。

 まあ、我が地域は、非常勤講師や臨時的任用職員が決定的に不足しているので、その点の心配はないのですけれどね。

rve83253 at 17:51│Comments(2)TrackBack(0)自己啓発 | エッセイ

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この記事へのコメント

1. Posted by kei   2008年09月27日 11:54
 toshi先生こんにちは。
 コメントはご無沙汰しておりますが、欠かさず訪問しています。
 今日の記事で、初任者の方のおっしゃったことに「そのとおり。ぱちぱち。」って思いました。私もお会いしたときに、同じ思いをしたのでした。
 きいちゃんの授業を参観させていただいたときのことは今でも心にしっかり刻みついています。子どもたちの言葉を丹念に拾いながら、大切に板書されていました。そして、一人一人の発言に心から感動をされていました。
 自分のクラスの子どもたちとtoshi先生が目の前でそんな授業を展開していくのを見たとしたら、初任者の方は影響を受けないわけはありませんね。指導技術というよりも、その根底に流れる「理念」が伝わるのではないでしょうか。
 
2. Posted by toshi   2008年09月28日 14:10
keiさん
 欠かさず訪問してくださっているとのこと。ほんとうにありがとうございます。
 keiさんが他校のご指導をなさっていた姿、わたしもそれを忘れません。その折は大変お世話になりました。
 『きいちゃん』の授業を書いてくださいましたので、読者の方にも広くお読みいただければと思い、本コメントのHNには、その授業の記事を貼り付けさせていただきました。
 雰囲気などは、文字になかなか表しにくいものだと思いますが、そのような部分にまですてきなコメントを賜り、ほんとうに感謝しています。
 ありがとうございました。
 

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