2008年10月18日

教頭先生のお仕事(3) 驚愕のアクセス数4

b4a66607.JPG 朝の寝起き、パソコンが壊れたかと思った。次、夢を見ているのではないかと思った。だんだん現実と分かり、一体何事が起きたかと、喜びより不可解の思いが先にたった。

 ああ。しばらくは息をつくのに、時間がかかるといった感じだった。



 16時現在、今日一日で、22,934のアクセスをいただいた。これまでの2年半余の総アクセス数の1割を、今日一日で優に超えてしまったことになる。


 7時ごろ、メールで懇意にしてくださっている方が教えてくださった。ヤフーニュースに、拙ブログが紹介されていることを。

 それで合点し、不可解さは消え去った。2年前の『教頭先生のお仕事』シリーズだった。


 しかし、しかしだ。

 そのもととなったニュースは、『「教頭から教諭へ」など希望降任が過去最多106人』なるもの。いやあ。もう、心中、おだやかならざるものがあった。

 アクセス数では喜びがいっぱいだが、そのニュースがこれではね。


 
 わたしは、2年前の思いを必死に追い求めた。

 本シリーズの(1)では、『人はミスをする。』の思いを忘れないようにし、『そのミスをなくすためには、職務を超えての連携が大切。』と訴えたつもりだ。

 そして、同(2)では、『つまらないと思える仕事のなかにも、学校ならではの喜びがありますよ。』と書いたつもりだ。


 本シリーズが注目され、世の教頭先生にお読みいただけたら、そして、少しでも、励みにしてくだされば、こんなにありがたいことはないという思いになった。



 そうしたら、まずいことが見つかった。

 (2)の末尾には、『また、続きは、次回へ。』と書いている。ああ。それなのに、その次回がない。読者の皆さん、特に教頭先生方には、ほんとうに申し訳ありませんでした。


 そこで、お詫びのしるしというわけでもないが、今日は、その『次回』を、書かせていただこうと思う。2年3ヶ月ぶりだ。



 遅ればせながら、このシリーズが、全国の教頭先生へエールを贈ることとなれば、幸いである。




 それでは、思い出話の第3弾です。



 それは教頭に昇任して、わずか2ヶ月ぐらいのときだった。


 日本の各地域には、休日等、小学校の校庭を利用する地域スポーツ団体(おもに少年少女のための団体)があるのではないか。ふつう学校開放団体と言う。そして、それは、地域ごとにまとまり、連合体を組織する。

 その連合体(?)の結成〇〇周年行事が、日曜日、地域の公会堂で行われることになり、校長に招待状が届いた。

 出席の旨返信を書き送付したが、前日、校長から言われた。

「申し訳ないのだが、急用ができてしまい明日は出席できないことになった。教頭先生が代わりに、出席してください。」

 そうであれば、代理出席するしかない。当たり前のことだから、ふつうに、
「分かりました。代役が務まるか不安ですが、出席させていただきます。」 
と答えた。

「いや。ただ出席していればいいのだ。ただし、本校に関係の学校開放団体も多数出席するはずだから、挨拶はしっかりしておくように。」
とのことだった。


 しかし、当日、公会堂の受付へ行ったら、しばし、ぼう然としてしまった。

「A小の教頭先生でいらっしゃいますね。今日はよろしくお願いします。実は、B小学校の校長先生に、地域の校長会を代表してのお祝いのお言葉をお願いしていたのですが、急用で、来られないことになりました。

 それで、学校関係の方でご出席されるのはtoshi教頭先生だけになってしまいましたので、急で申し訳ないのですが、ちょっとお祝いの言葉を賜りたいと存じます。よろしく、お願いします。」
とのこと。

 驚いたが、そうとなれば、仕方がない。急に緊張感をまして、体が硬くなってしまった。いったい何をしゃべればいいのだろう。


 大きな胸章をつけられ、壇上に案内された。すると、さらに緊張が増す。なんと、各座席には、着席する方の名札が付いているが、わたしの席の両側は、C衆議院議員、D県会議員とあるではないか。


 暑い陽気でもないのに、急に汗がしたたり落ちる。どうしよう。言葉など、何も考えてはいない。頭の中は真っ白だ。


 でも、覚悟を決めるしかない。

 よし。主催者の挨拶、隣の議員さんのお祝いの言葉をしっかり聞いて、それをマネして短くしゃべろう。そう決断するまで、少しだけ時間がかかった。


 開式のベルとともに、幕が開く。

 客席を眺めると、子どもの出席があんがい多い。意外な気がした。でも、緊張しているから、そのことについて、特に感慨はなかった。


 予定通り、式は進む。大人の皆さんの大人向けの話が続く。


 子どもたちは大分あきてきたようだ。お隣のC衆議院議員の、来賓お祝いの言葉となると、もう、あきあきしている子どもたちの姿は、手にとるように分かった。

 
 『よし。わたしまで紋切り型の、大人向けお祝いの言葉を言っても仕方ない。ふだんの朝会の校長先生のお話のように、思い切って、子ども向けに話をしよう。』


 そう決断したら、ものすごく気持ちが楽になった。汗は出なくなったような気がした。


 出番はすぐやってきた。

 もう大丈夫だ。

 型どおり簡単にお祝いの気持ちを述べた後、すぐ、子ども向けの話に切り替えた。

〇休日なのに、いつも地域の方々の指導のもと、よくがんばっていること。

〇その成果は、体育の授業などに生きていること。

 そういうことを担任時代の記憶をよみがえらせながら、具体例をまじえ、語るようにした。


 それまでの挨拶等とは、えらく趣を異にしていることは自分でも分かった。

 でも、かまうことはない。子どもたちの聞く態度は、それまでとはガラッと変わって、身体は動かず、しっかりこちらを見ている。それが壇上からもよく分かった。

 自信をもって話し続けることができた。


 よかった。あとで、主催者、我が地域の開放団体の皆さんから、

「toshi教頭先生。お話、ありがとうございました。子どもたちがとてもしっかりお話を聞いていましたよね。大きな励ましをいただいたと思います。うちの子もとても喜んでいました。」

などとおっしゃってくださった。


 
 さて、

 教頭は、ふだんは目立ってはいけない。校長のかげにならなくてはいけない。ふだん主催側に回るときでも、縁の下の力持ち的役割を果たさなければいけない。

 しかし、校長不在となれば、話は別だ。今度は、校長代理をしっかり務めないといけない。

 上記事例は、それがあまりに急で、心の準備ができていなかったからアワを食ってしまったが、まずそんなことは稀有だろう。大丈夫だ。
  

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 今日の話は、学校に限定したことではなく、企業などでも、共通しているでしょうね。

 役柄の使い分けが大事だと思います。

 なお、本日の記事に登場した我が校長先生のことは、かつても記事にしたことがあります。ちゃんといざというときのための準備をしてくださった校長先生でした。

 この校長先生からは、多くのことを学ばせていただきました。

 よろしければご覧ください。

    卒業式の式辞の冒頭の部分です。
 

 やっと、カウンターの表示も落ち着いてきたようです。

 今日、初めて拙ブログを訪問してくださった皆さんも、これから永続的にご支援いただければまことにありがたく存じます。よろしくお願いします。

 それにしても、ヤフーニュースの威力には敬服したしだいです。

    (4)へ続く。

rve83253 at 16:50│Comments(2)TrackBack(0)学校経営 | 学校管理職

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この記事へのコメント

1. Posted by mizuho   2008年10月19日 00:53
toshi先生、初めまして。
この4月から、小学校で事務職員として働いている者です。

私も昨日、Yahooニュースから来ました。

最近、事務仕事には慣れてきましたが、まだまだ子ども達との接し方等で悩むことも多いです。

そんな時に先生のblogを拝見して、すごく温かい気持ちになれました。本当にありがとうございました。
2. Posted by toshi   2008年10月19日 02:54
mizuhoさん
 うわあ。ヤフーニュースからいらした方で、直接のリンクでない記事にコメントをいただいたのは、mizuhoさんが初めてです。今後とも、よろしくお願いしますね。
 事務職員の初任でいらっしゃるわけですね。希望に燃えて仕事をなさっていることでしょう。

 拙ブログでは、かつて、一緒にいた事務職員のことを記事にしています。本コメントのわたしのHNをクリックしていただければ出るようにしましたので、どうぞ、ご覧ください。

 子ども達との接し方等で悩まれることが多いとのこと。事務職の方の本務ではないのに、こういうことで悩まれるということ自体、すばらしいことと思いました。

 その点、拙ブログが、少しでもお役に立つなら、うれしく思います。

 繰り返します。どうぞ、今後ともよろしくお願いします。

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