2009年01月26日

ある日の学級だよりから、4

0ba83b45.JPG 今日は、特にテーマなどなく、申し訳ありません。

 学級担任だったときの、ある日の学級だよりから、たんたんと学級の様子を描いてみたいと思う。1年生。ちょうど、今ごろのたよりである。



 それでは、どうぞ、ご覧ください。


〇給食にアイスクリームが出ました。これには、わたし、びっくりしました。冬の寒いさなかだったからです。

 それで、社会科の『冬のくらし』の学習を思い出しました。


 Aちゃん、Bちゃんが、

「冬は寒いから、アイスを食べない。」

と発言。そうしたら、多くの子から反論されました。

「ええっ。食べるよ。ぼくなんか、いつも食べてるもん。」

「部屋のなかはストーブをつけているから、あったかいの。だから、食べるよ。」

 そのとき、

「給食でも食べたじゃん。」


 給食のアイスクリームも、ほんとうにおいしかったです。

 ところが残念です。今まで2回出ていますが、2回とも欠席が多いのです。

「toshi先生。アイスだけは休んでいる子のおうちに届けてあげたいね。」

「だめだよ。とけちゃうもん。」

なるほどね。でも、そのやさしさがうれしかったです。

 最近は、お休みも減ってきて、よかったなと思っています。


〇びっくりし、思わず、えらいなあと思ったのは、Cちゃんのこと。 

「ぼく、今日は、アイス、食べると、おなかこわしそうだから、いらない。」

 大好物なだけに、かわいそうになってしまいました。でも、その判断をうんとほめました。おなかをこわしそうでも、ほしければ食べてしまうことが、ふつうは多いのではないでしょうか。

 それにいつも元気いっぱいのCちゃんのこと。とてもおなかをこわしそうには見えませんでした。

 休んだ子の分と一緒にして、お代わりの希望者に分けてやりました。もらった子たちから、自然に、「Cさん。ありがとう。」の声が起きました。


〇朝から、大変寒かった日のこと。

 この日も、給食にアイスクリームがでる日でした。

 それで、わたし、

「今日は、給食でアイスの出る日だ。だから、教室の中を暖かくしておかないとね。ストーブ、つけるよ。」

 しかし、子どもたちから大反対されてしまいました。Dちゃんです。

「だめだよ。先生。あったかくしたら、アイスクリームがとけちゃうもん。」

 またまた、ストーブをつけることができませんでした。


〇社会科の冬のくらしの学習でも、楽しいことがたくさんあります。

 部屋を暖かくするための暖房具が、たくさん子どもから出されました。そのとき、Eちゃんです。

「コタツから出るとね。寒くなっちゃうから、そうしたら走るの。走れば暖かくなる。」
 

 すると、Fちゃんから反論されました。

「ええっ。おうちの中を走るの。そんなことしたら怒られちゃう。」

「あっ。間違えちゃった。おうちから出るとね。寒いから走るの。」

 それで、みんな納得でした。でも、車には気をつけてね。


〇続いて、Gちゃんです。

「冬はね。寒いから、修行ができる。」

 修行。何のことか分かりますか。

 でも、子どもたちやわたしは納得です。


 先日、このようなことがありました。

 休み時間、Gちゃんたち、ジャングルジムの上に乗り、じっとしています。

 わたし、思わず、声をかけました。

「何しているの。そんなところで、じっとしていたら、寒いでしょう。うんと、動きまわらないと。」

「ううん。いいの。ぼくたち、『寒くったって平気だよ。』って、今、修行しているさいちゅうなの。」

「ええっ。修行しているのか。参ったなあ。・・・。でも、風邪ひかないようにね。」


〇社会科で、暖房具の話をしていたら、Hちゃんです。

「そんなに部屋の中を暖かくしていたら、猫になっちゃう。」

 わたし何のことだか、一瞬、分かりませんでしたが、何人かの子が歌いだしました。

『〜。ねこは コタツで 丸くなる。』

 なるほど。歌の一節だったのですね。

「先生。オルガン、弾いて。みんなで歌おうよ。」

 社会科の時間ですが、楽しくみんなで歌いました。おかげで、歌を通して、冬を実感することができました。


〇もう一つ。社会科の、冬のくらしの学習の話題です。

 Iちゃんです。

 「サンタクロースが来てくれた。」

 なるほど。これも、冬のくらしなのですね。

「ぼくのうちにも来たよ。」

 そういう声がたくさん上がりました。おもしろかったのは、Jちゃん。

「でも、変なんだよ。わたしのうちには、23日に来たの。」

ほんとうに心から不思議がっていました。

「ぼくのうちは煙突がないから、来なかった。」

と言っている子もいました。でも、決してさびしそうではなかったですよ。安心しました。

 Kちゃんは、

「ぼくんちは、サンタクロースが来てくれなかったので、お母さんがサンタクロースの代わりをしてくれた。」

 教室は、温かな雰囲気に包まれました。

 わたしは、『サンタクロースなんて、ほんとうはいないんだよ。』という声がとび出さないかとヒヤヒヤしていましたが、大丈夫でした。


〇そのような話をしていたら、わたしは数年前の失敗を思い出しました。

 そのときは、5年生の担任でした。

 何かの話のときに、わたし、言ってしまったのです。

「そうだよね。でも、そういう、サンタクロースのような夢のある話は、うそだって言ってしまうのではなく、子どもらしさを、いつまでも、持続していたいものだよね。」

 そうしたら、何人もの子から怒られてしまいました。

「先生。だめだよ。そんなこと言っちゃあ。このクラスには、今だってサンタクロースを信じている子がいるのだよ。」

「そうだよ。ああ。かわいそうじゃん。」


 しまった。

 でも、もう、ときすでにおそし。口は災いの元。

 この場合、謝るのも、信じている子の心をよけい傷つけてしまいそうで、もう、言葉も出ず、絶句してしまいました。


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 今日は、単なるエピソード集のような記事になってしまいました。

 それにしても、冬の給食にアイスクリームが出るのには、戦後の貧しさを体験しているわたしには、ほんとうに驚きでした。

 でも、子どもにとっては、それも冬のくらしの姿なのですね。


 この子たちも、もう立派に成長し、そろそろ、結婚するような年ごろになっています。彼ら、彼女らの幸せを祈らずにはいられません。 

rve83253 at 02:03│Comments(0)TrackBack(0)学級経営 | 学級だより

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