2009年05月03日

小1プロブレムの心配は?(1)4

8afacd4b.jpg 今回の標題の『小1プロブレム』。

 近年、基本的生活習慣が身につかないまま、小学校に入学してくる状態がふえてきた。そのため、幼稚園・保育園と小学校との接続の悪さが指摘されるようになり・・・、


 わたしも数年前、テレビの報道番組を見て、少なからず驚かされたものだった。

 1年生の教室風景だ。

 授業中、友達が着席していても、おかまいなく机の上を渡り歩く子、

 こっちで泣かし泣かされ、担任が対応していると、そのそばから、今度は、あっちでも泣かし泣かされ、ベテランの担任でも、お手上げ状態になるといった様子が写されていた。

 集団行動のとれそうもない一人の子に、空き時間の教員がつきっきりで対応していると、他の子は、『あの子はいいな。いつも別な先生がついてくれる。』ということを学び、そのため、ますます集団行動のとれない状態が広がっていく。
 
 そんな内容の放送だった。


 ところで、

 本記事では、その原因については、多くを語らない。もうすでに何度か記事にさせていただいているので、それをごらんいただきたい。


 一つは、

〇やはり、テレビ番組だったが、昨年度、真相報道バンキシャが、この問題をとり上げた。そして、わたしは、その番組に関連して記事にさせていただいた。

    テレビ報道番組から、(3) 家庭と学校と

 そこでは、教育評論家の尾木直樹氏が、次の点を指摘されていた。今、再掲させていただこう。

・少子化や地域コミュニティーの崩壊による子育ての孤立化。
・幼稚園や保育園が、集団よりも「個」を尊重する教育や保育の方針を強く打ち出したこと。
・『共働き、一人親家庭』で、子どもに向き合いたくても十分には向き合えない家庭がふえていること。

 
〇もう一つの記事は、 

    幼稚園の教育が危ない!?

 ここでは、少子化などの影響で、幼稚園も、ある程度、保護者のニーズに応えなければ経営困難になってくることからくる教育の諸問題について、話題にさせてもらった。


 原因については以上だが、なお、このことについて考察を加えたいと思われる方は、両記事にいただいたコメントまでお読みいただければ幸いである。

 この問題がいかに、複合的要因を抱えているかがお分かりいただけると思う。 


 
 さて、

 それらを受け、今回のシリーズでは、

 『小1プロブレム』が、今後ますます拡大していく懸念はないか。

・それを、一つは、今回の指導要領改訂に関係して、

・もう一つは、社会的な背景の変化を追いながら、

見つめてみたいと思う。


 と申しても、シリーズと申し上げたように、本記事では、最初の指導要領改訂に関係して、しかも、そのさわりの部分で終わってしまうのだが、ご了承いただきたい。



〇それでは、今回の指導要領改訂にかかわる部分から始めさせていただくが、

 これについては、最近、『先生が明日からできること』ブログのはるえもんさんが記事にされている。

 今、リンクさせていただこう。

    学習指導要領改定で小1プロブレムは深刻化しないか???


 同記事には、

 今回の改訂で、授業時間がふえたことにより、『姪ごさんの小学校では、4月からもう午後の授業が始まり、体力的にもめいっぱい、疲労もたまっているようだ。』とある。


 そうだよなあ。わたしは、4度、1年生担任を経験したが、当時の4月は、第1週が2時間目まで。第2週が3校時まで。第3週が4校時まで。そして、午後の授業や給食は、5月からだったと、

 そんなことを思いながら、

 『ああ。我が初孫も、今年1年生だなあ。』と思い、気になったので、さっそく電話をかけてみることにした。


 手術後、体調も順調に回復しているようで、長女は快活な感じだった。

「うん。もう、とっくに午後の授業は始まっているよ。月曜日が4時間で給食後すぐ下校だけれど、あとは全部5時間目まであるよ。」
「それで、Aちゃん(孫)はどうよ。疲れている様子はないかい。」
「ええっ。別に。・・・。だって、いつも、帰ってくれば、すぐランドセルをほっぽり出して、遊びにいっちゃうよ。」

 『なんで、そんなことで電話をかけてきたのだろう。わたしの手術のことではなかったのか。』といった感じに聞こえてきた。

 それで、『はるえもんさんのブログを読んで気になったのだ。』と、ちょっと言い訳。また、ついでに(?)、術後の経過もたずねることにした。


 まあ、我が勤務校、我が居住地の学校、それに初孫の通う学校と、わたしが知りえた範囲では、今のところ、『小1プロブレム』の心配はなさそうだ。


 いや。そうでもないね。

 先ほどの、長女とのやり取りを続けよう。

「5時間目まであるって言ったって、それだって幼稚園のときより早く帰ってくるのだよ。」

「それはだって、やっていることがまるで違うだろう。幼稚園は遊びとか活動にしても体を動かすこと中心だろうが、学校は、長時間じっと席についての学習が多くなるから、いいとこ、もって、20分などということもあるよ。」

「ああ。そうか。そういう意味だったら、Aも、疲れているかもしれないね。だから、気分転換に、帰ってくると外へパアッと遊びにいっちゃうのかな。・・・。でも、学校は楽しいみたいだよ。担任の先生も好きみたいだし。」


 以上、

 まあ、1年生の担任経験の豊かな(?)わたしが、4月から午後の授業が4時間もあることに驚き、長女が別に何も驚いていないという、おかしな現象がここにある。

    

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 わたし、かつて、

 授業は、『大河ドラマ』のごとく、次回を楽しみにできるようなものであることが望ましい。そして、回を重ねるごとに、問題が継続発展、あるいは深化するものであってほしいと、書かせていただいたことがあります。

 ところが、このブログは、だんだん『水戸黄門』の一件落着型になってきたように思います。それに、長時間ドラマのごとく、だんだん記事量も増えてきてしまいました。

 そこで、今回、『ためし』ではありますが、次の記事を楽しみにしてもらえるように、また、一回一回は短くしながらも、毎日入稿できるように、そんなふうにがんばってみたいと思います。

 どうぞ、よろしくお願いします。

    (次回へ続く。)
 

rve83253 at 10:25│Comments(6)TrackBack(0)教育制度・政策 | 学級経営

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この記事へのコメント

1. Posted by しれとこまま   2009年05月04日 17:27
はるえもんさんのところから、来ました。
子供が中2・小6・小1といます。ちょうど、ゆとり教育に翻弄されている真っ只中です。
まだ、田舎で少人数校のため、保育所の子が全て同じ小学校へ(といっても2人)。連携もばっちり!です。
また、おじゃまさせていただきますね。
2. Posted by toshi   2009年05月05日 16:22
しれとこままさん
 コメント、ありがとうございました。
 都会とはまったく違った教育事情がありそうですね。素朴な人情にあふれているといった感じがします。それだけに、何かと、コメントをいただければ、うれしく思います。
 どうぞ、よろしくお願いします。
3. Posted by しれとこまま   2009年06月20日 18:27
最近、気になっていることがあります。
小学生のお母さんたちの意見として、2年生が大変手に負えないというのです。
2年生といえば、まだまだやる気もあるし、子どもらしさがある年頃ですよね。反抗期か?とも思えますが、何だか違うような気がするんです。(家の子が違っていただけかもしれませんが)
で、気がついたのは、去年までゆとり教育でいっていたのが、今年から突然授業数が増え、その上土曜日は休みですから、1日が長いんです。それに気になるのは、内容です。
ゆとりの前に戻るというよりは、3年生のが降りてきているというのです。
現に家の6年生のお兄ちゃんは中学1年の内容が一部来ていました。(Xを使った計算です。一次方程式のような感じです)
疲れと、なんとか授業についていかなければいけないのと、宿題も大変そうです。
また、発達障害などで、通常級で支援を受けながらならいられる子どもはより大変そうです。
記事内容と違う話になってしまいますが、教育関係者の方もコメントが多いので、ご意見をお伺いしたいと思いました。
4. Posted by toshi   2009年06月21日 21:18
 ううん。むずかしいですね。
 記事では、新1年生のことを書いたわけですが、2年生もそうですか。
 まあ、『まったく関係ない。』などと言えないことは確かです。しかし、深くかかわるとまでは言えない。そこには、いろいろな要因があると考えられます。
 ごめんなさいね。わけの分からないことを言っています。

 ただ、今までわたしが論じていないことにふれさせていただきます。
 
 おしなべて言えることだと思うのですが、今の子どもは、むかしの子どもと比べると、我慢強くない。簡単にあきらめてしまう。あるいは、きれてしまう。それは多くの方が感じているところでしょう。

 そういうなかで、事前に何の手だてもないまま、今回の授業増はおし進められたわけです。

 もともと学級崩壊を起こしているであろう学級で考えれば、このことがその事態を加速させることは間違いないでしょうね。

 そうならないよう、教員には、いっそうの努力と工夫と情熱が求められていると思います。

 念のため申し上げますが、しれとこままさんの学校のことを申しているわけではありません。あくまで一般論として述べています。
5. Posted by しれとこまま   2009年06月22日 19:51
toshiさん、すみませんでした。
確かに、小1プロブレムの子が小2になるのですから、いろいろあるのでしょう。
我が校は今のところ平和に過ぎているようです。少人数のため、先生の配慮も行き届いています。
6. Posted by toshi   2009年06月23日 00:24
しれとこままさん

《我が校は今のところ平和に過ぎているようです。少人数のため、先生の配慮も行き届いています。》

 基本的には、この通りなのでしょう。よかったです。
 
 前回のコメントで落としてしまったことがあったのですが、小規模校ですと、各学年ごとに子どもや担任の個性が、よりくっきりとでることもあろうかと思います。平均化されにくくなるのですね。

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