2009年08月31日

政権交代なる。山は動いた。4

e5265248.JPG 新聞報道で、ある程度、分かっていたとはいえ、308という数字を見ると、やっぱり、すごいと思う。驚きだ。

 小選挙区比例代表並立制になって以来、やがてこういう日が来るとは思っていたが、いざ、そうなってみると、この選挙制度が、いかに衝撃的な結果をもたらすか、あらためて認識させられた。


 そして、この結果に、『感動した。』と言いたいところだが・・・、すみません。このことについては、確かに感動なのだが、今、ここでは、ちょっと、『留保したい点もあり。』と言わせていただきます。

 次回記事からは、教育にかかわる民主党政策集をめぐって論述させていただくが、そこでは、この、『留保したい思い』も、具体的に書かせていただこうと思う。

 

 それはそれとして、

 かつて、『山が動いた。』と、ある党首が言った。しかし、あのときは、参院選だったから、それほどの衝撃はなかった。

 今回は、もう、ほんとうに、『山が動いた』感じだ。

 
 そして、そこには、『山を動かそう。』とする、国民の確信的な意思を感じる。

〇一週間くらい前だったかな。新聞紙面を、『民主党、320議席に迫る。』なる記事が飾った。ふつう、こういう場合、『そこまで勝たせていいのか。』という心理がはたらき、ゆり戻しがあるものだが・・・、

〇今回は、ほとんどそれがなかった。政権交代への期待、切実な思いが、ゆるぎないものであることを示した。


 その理由は何か。

 民主党も不祥事続きだった。ふつうなら、選挙結果を大きく左右するほどのできごとだったと思う。

 それなのに、この結果だ。


 国民は不問に付したのだろうか。

 いや、それは、違うね。自民党自体が、その数倍の不祥事を抱えていたし、

 それに何より、『自公政権による政治は、国民を幸せにしない。』それを、国民が確信してしまったからではないか。

 自公の政治は、官僚組織温存のうえでの財政再建ばかりで、国民を軽くみた。


 テレビが、一市民の、すばらしい言葉を紹介していた。

「(国民が)政治をなめていると、けっきょく、政治になめられてしまうんだよね。」

 けだし、名言だ。


 そうだ。そうなのだ。

 ・自公は、前回の参院選以後、国民の意思が自分たちにないことを承知していながら解散せず、政権を維持した。

・それならそれで、もっと謙虚さがあっていいと思うのだが、3分の2による再可決を、何回も繰り返した。

 もちろん、それは憲法上認められているから、制度的には問題ない。

 しかし、国民がなめられていたことは否めないよね。


 年金問題後始末の不徹底。相も変らぬ公共事業指向。それにくわえ、後期高齢者問題。など。など。

 それらが、官僚の天下りや税金のムダづかいと結びついていた。
 
 こうしたことを一向に改善しないまま、解散を先延ばしにしたのだから、その『責任力』のなさが、国民の怒りをかったと言えよう。



 さて、以上述べてきたように、うっせきしたものがたくさんあるあとだから、民主党を中心とした政権への期待は大きいものがある。

 それだけに、未知への不安も大きい。

・果たしてマニュフェストでうたったことをやり切れるか。特に、官僚を統制する問題に対しては、皆、注目するだろう。

・内部のあつれきが深刻化し、自壊してしまうことはないか。特に、具体的に各政策が法制化されようとしたり、実施に移されようとしたりしたとき、大丈夫か。

・さしあたって、国家総予算が縮小の方向にあるとは思えない。借金を減らす取組はどうなるのか。


 上記の第二項については、歴史の教訓がある。

 かつての細川、羽田政権は、内部から瓦解した。

 そのときの教訓から学ぶ気があれば、同じことの繰り返しはないだろうが・・・、しかし、心配ではある。

 物理的に圧倒的多数を得たとはいえ、かつての中選挙区時代とは違い、信望を失えば、逆転は比較的簡単だ。マニフェストに書かれたことが不徹底だったり、内部の抗争に明け暮れたりしたのでは、これはもう、しっぺ返しは簡単にやってくるものと思っていい。

 いみじくも、今回の自公政権がそれを証明した。

 だから、おごることなく、謙虚に、政治に臨んでほしいと思う。


 今は、まあ、これから発足しようとしている政権だから、温かな目で、期待をこめて見守ることにしたい。



 さて、それでは、本記事では、ほんの序章を述べるに過ぎないのだが、

 実現の可能性が高くなった民主党の政策のうち、特に教育関係(民主党政策集目次の3行目)について、みてみたいと思う。


 一目見て、感動してしまったのである。

 驚くほど、これまでの拙ブログの主張に近いものがある。

 ただ一点だけ、拙ブログの主張とまったく異なるものがあるのだが、そのあたりのことは、次回、書かせていただきたいと思っている。


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 先ほど、NHKの政治討論を見ていたら、一市民から寄せられた声に次のようなものがありました。

『民主党の勝利を喜んでいます。子ども手当て、ぜひよろしくお願いします。進学塾に子どもを通わせるために使いたいと思います。』

 ああ。子ども手当てが、受験戦争過熱につながるのか。

 どうにもやりきれない思いになりました。

 でも、教育政策が無策で、お金だけばらまけば、こうなることは必至ですね。


 教育政策は、お金に関係のない取組がたくさんあります。そちらの方も、同党政策集にはたくさん盛り込まれています。ぜひ、同時進行で、こちらの方もしっかり取り組んでほしいと思います。

 そうすれば、受験システム解消に役立つのです。

    『民主党マニフェスト教育編(1)』へ続く。 

rve83253 at 21:26│Comments(7)TrackBack(0)エッセイ 

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この記事へのコメント

1. Posted by YK   2009年09月01日 00:36
私は今回の選挙は、議席以上の意味を持っていたと思っています。評論家は今後の自民党総裁だとか、閣僚人事だとか、民主党のマニフェストの欠陥を検証しているけれども、論点はそこでは無いと思う。今回の選挙は、自民党型の経済成長、国際競争力重視の路線と、民主党型の家計重視、内需拡大の路線の対立だったと考えています。ここで国民が民主党を選択したということの意味は、高齢社会を迎えた日本にとって、大きな意味を持っているように感じます。
2. Posted by YK   2009年09月01日 00:52
トヨタやソニーが大量派遣切りをしたことに見られた輸出依存の不安定性と、少子高齢社会を迎えながらも不徹底だった福祉・介護・教育サービスは、自民党と大企業との関係の中では等閑視されてきた分野だったように思います。このあたりが、今回、家計の充実を全面に押し出した民主党と自民党の差だったように思われます。ここに民主圧勝の要因があると見ています。ですから、ここで民主党がオバマのグリーンニューディールくらいの、環境・雇用問題から医療福祉問題にわたる解決のビジョンを示せたら、これは日本の今後50年の針路を示せたと言っていいと思う。これはとても難しい問題ですが、今こそ揚げ足取りではなく、将来のデッサンを描くべき時期なのだろうと思います。
3. Posted by 今日   2009年09月01日 05:56
<でも、教育政策が無策で、お金だけばらまけば、こうなることは必至ですね。


 教育政策は、お金に関係のない取組がたくさんあります。そちらの方も、同党政策集にはたくさん盛り込まれています。ぜひ、同時進行で、こちらの方もしっかり取り組んでほしいと思います。>・・・・・・・・・・・

* この通りだと思います。
教育の目的は、子ども・生徒を育てることですからね。

お金は、その手段ですよね。
下記、ご参考です。

2009.08.31
書き取りの徹底反復ではない漢字指導を

http://plaza.rakuten.co.jp/zyx1830/diary/200908310000/






4. Posted by toshi   2009年09月01日 17:23
YKさん

《今回の選挙は、自民党型の経済成長、国際競争力重視の路線と、民主党型の家計重視、内需拡大の路線の対立》
《民主党がオバマのグリーンニューディールくらいの、環境・雇用問題から医療福祉問題にわたる解決のビジョンを示せたら、これは日本の今後50年の針路を示せたと言っていいと思う。》

 なるほど。そうですよね。自民党は、民主党のマニフェストは、景気回復にふれていないと批判していましたし、民主党もそれに対しては、音なしの構えでいたように思いますけれど、内需拡大というたしかな、景気対策はあったわけですよね。

 それだけではなく、オバマのグリーンニューディールですか。すごいですね。

 そこまでやってほしいし、ビジョンも示してほしいですね。 
5. Posted by toshi   2009年09月01日 17:48
今日さん  

 貴ブログ、拝読しました。

《政治が、変わりそうです。教育も、新しくしたいですね。》

 思いを共有できて、うれしく思います。

 我が先輩も、『長生きできてよかったよ。』と、しみじみとおっしゃっていました。

 ほんとうに未来に希望を託したいと思います。
6. Posted by まい   2009年09月01日 19:47
こんにちは。民主党の教育政策については、やや左派寄りかもしれませんが、松山大学の大内裕和さんが次のような分析をしています。ご参考になれば。http://www.peoples-plan.org/jp/modules/article/index.php?content_id=26
7. Posted by toshi   2009年09月02日 06:37
まいさん

 貴重なブログをご紹介いただき、ありがとうございました。
 大変きめの細かい分析をされているように見受けましたが、今日記事にさせていただいた学校理事会などは、ふれていないようでしたね。
 

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