2009年10月14日

我が勤務校でも、ついに学年閉鎖が、3

c055a1bc.JPG 昨日のこと。

 いつものように出勤すると、職員室がいやに騒がしい。

 管理職が数人の教員と話し込んでいたし、あちこちに、そうした輪ができていた。忙しそうにとび回るものもいて、皆さん、興奮気味だったり、緊張の面持ちだったり、あたまが痛そうだったりした。


 『何事か。』と思ったら、隣りの席の非常勤講師Aさんがこっそり教えてくれた。

「なんか、6年生のお休みが多く、(3学級中)2学級が学級閉鎖になるみたいです。」


 うわあ。ついにこの学校にも、インフルエンザの波が押し寄せてきたか。

 近隣の小中学校が、みんな、学級閉鎖、学年閉鎖に追い込まれているとは聞いていたので、『いずれはうちも。』と、覚悟はしていたものの、

 いざ、そうなってみると、校長先生はじめ、教職員の皆さんのご心労が痛いほど察せられたし、何より、子どもたちの早期回復と、これ以上広がらないように祈らずにはいられなかった。


 わたしの出勤後も、保護者からの電話がたびたび入る。


 その様子を見ながら、Aさんに話しかける。

 「3連休前は、何の兆しもなかったよね。」
 「・・・。」

 このときはそう思っていたから、ほんとうに突然のことと、そのことにも驚かされた。


 緊急の打ち合わせがもたれることになった。

 校長からは、

・打ち合わせ終了後、担任はただちに教室に向かい、子どもたちの出席状況や状態の把握に努めること。

・全校朝会は放送によって行うこと。

 そして、養護教諭からは

・子どもの状態の把握の仕方やその報告体制について、及び、

・出席している子どもたちへの指導について、さらに、

・教員もマスク着用を忘れないようにという話もあった。 



 ところで、わたくしごとだが、

 わたしは、常々、天候の状態によってだが、マスク着用を忘れないようにしている。

 というのは、わたしは、数年前から、空気が乾燥していると、すぐのどや鼻が痛くなるようになってしまった。だから、6・7月ごろの、ジメジメとして、じっとしていても汗ばむような陽気、多くの方には不快なときが、わたしにとっては都合がいいのだ。

 かなりまえに、養護教諭から言われたことがある。

「あっ。でも、乾燥を防ぐためにマスクをされるのは、インフルエンザ予防にもなりますね。いいのではないですか。」
 
 ごめんなさい。わたくしごとはここまで。


 
 各担任が教室から戻ってくると、6年生は2学級が10人以上の欠席、

 また、なんと、わたしが担当している初任者の学級(4年生の方)も同様の状態であることが分かった。

 あとは、みんな、多くても2・3人の欠席だが、子どもたちの状態のよくない学級もいくつかはあるようだった。


 放送による全校朝会開始前、わたしは初任者の教室へ向かったが、

 その後の管理職や養護教諭の動きを想像していた。それは、手にとるように分かる。


・手分けし、お休みの連絡のないまま休んでいる子のお宅へ電話をかけているだろう。そして、ほとんどはインフルエンザによるお休みであると確認することになるだろう。

・連絡のとれない家庭もあるだろうが、可能な限り、インフルエンザの蔓延状況の把握に努める。

・学校医、教育委員会への状況の報告、そして、学級閉鎖、学年閉鎖の相談をするだろう。ただし、決定はあくまで校長が行う。また、その後のPTA役員さん、近隣校、及び役所への連絡も欠かせない。

・それから、全校各家庭に配布するための文書作成となる。



 さて、初任者の学級では、

 まず、4年の方だが、

 子どもたちも、お休みのあまりの多さに、口数も少ない。

 わたしの姿を認めると、不安そうな面持ちで、わたしを見つめる。訴えかけるような子も多い。『大丈夫だよ。』とばかり、ほほえみ返す。何が大丈夫か分からなかったけれどね。


 もう一つ。3年生の方は、これはまた、なんと、全員出席だ。こちらはいつもどおり活気ある教室だ。担任のBさんも、

「うちはもう、みんな、元気です。どうなっているのでしょうね。」
「どうなっているって言ったって、大変けっこうなことではないか。『これからも、うがい、手洗いをしっかりやろうね。』と言ってやりなさい。」


 そう。

 この学校は、先月中旬までに、4・5年生は宿泊体験学習、6年生は2泊の修学旅行が予定されていた。

 前述のように、近隣校は、どこも、学級閉鎖、学年閉鎖に追い込まれていたから、実施前はものすごく不安があった。


 そこで、

『ぜったい行くぞ、大作戦』のスローガンの下、全校一丸になっての取組が見られた。

・手洗い、うがい、かんき(換気)をしっかりし、
・すいみんを十分とる。
・しっかり食べる。
・マスクをする。
・毎朝、検温をする。


 指導が行き届いていたのであろう。また、家庭の協力も絶大なものがあったであろう。

 いずれも、実施できたときは、管理職は肩の荷が下りたように安どの表情を浮かべていた。


 そして、その後も、

「『大作戦』は皆さんの努力によって、いずれもすばらしい成果を上げたけれど、これからも、『終わったからいいや。』ではなくて、これからがインフルエンザの季節なのですから、これまでと同じように、予防に努めていきましょうね。」

と呼びかけていた。そんな矢先だった。



 10時半ごろ、職員室へ戻ると、4年生と6年生の、今週中の学年閉鎖が決定されていた。

 職員室も、いつもの落ち着きを取り戻しているようだった。

 ただ、保護者の来訪はいつもより多かったかな。



 校長に言われる。

「toshi先生も気をつけてくださいね。」

「はい。ありがとうございます。・・・。まあ、わたしは大丈夫でしょう。常々、マスクはしていますし・・・、」

と話し始めると、


 今、わたしより、10歳くらい上の、やはり、退職校長さんが、学級補助に入っているが、そのCさんが、口をはさんできた。


「わたしたちは、もう、大丈夫ですよ。ずっと何十年も子どもたちに囲まれてすごしてきた。その間、ありとあらゆる雑菌を吸い込んで生活してきたから、免疫はふつうの大人以上に持っているでしょう。

 わたしなど、もう、インフルエンザはもちろん、風邪を引いたこともない。」


 そう言えば、わたしもそうなのだ。

 20代のころは、毎年、熱を出して寝込むことがあったけれど、いつごろからだっただろう。30代半ばくらいからかなあ。ほんとうに風邪を引かなくなった。まず寝込むようなことはなくなったといっていいだろう。

 そうか。それは、子どもたちから免疫をもらってきたおかげというわけなのだ。


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 近いうち、個別支援学級の宿泊行事があります。

 こちらは今のところ、皆、元気。

 予定通りいけそうです。

 
 ただし、こんな事情ですから、ふつう級との交流はとりやめ。数日ですが、個別支援級だけでの生活となります。まあ、仕方ないですよね。


 記事中に、『3連休前は、何の兆しもなかったよね。』と書きました。

 しかし、あとで分かったのですが、その兆しはあったようです。

 3連休前、6年生は、学校へはきたものの、早退する子が相次いだとか。

 それで、教頭先生は、連休中も、そうした子のお宅へ、どのような様子か、うかがう電話を入れていたとのこと。

 その周到な対応に、感服しました。


 インフルエンザそのものの襲来は、致し方ないことでしょう。

 しかし、そうしたなかでも、万全を期そうとする管理職の姿勢。それは、すばらしいものがありました。今後も大変ですが、子どもたちのため、がんばってくれることでしょう。

 早く落ち着きを取り戻し、平常の学校運営に戻るよう、祈らずにはいられません。


 最後に、

 先ほど、『そうか。それは、子どもたちから免疫をもらってきたおかげというわけなのだ。』と、初めて気づいたような書き方をしましたが、

 よく考えてみると、『教員の免疫』の話は、かつて書かせていただいたことがありました。風邪の話ではないですけれどね。

 それを紹介させてください。

    いただくのは若さだけではないのかも、 

 なお、このリンク先記事に出てくる勤続50年の非常勤講師は、本記事のCさんと同一の方です。 

rve83253 at 06:49│Comments(2)TrackBack(0)学校経営 | エッセイ

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この記事へのコメント

1. Posted by アンディママ   2009年10月14日 21:38
私の学級も明日から学級閉鎖です。
新型インフルエンザの罹患者が3名になったのです。
昨日、咳をしながら登校したOさんの周辺に座っている3名が今日発熱しそのうち2人がインフルエンザ、Oさん自身も今日受診してインフルエンザと診断されました。その感染力の強さにびっくりしています。全校では19学級中7学級が学級閉鎖中です。
修学旅行や音楽会が近づかないうちに罹っている方がいいかな・・・と、前向きに考えることにします。他の学年の発症を見ていると、マスクとか、うがい手洗いは限界があるような気がします。
2. Posted by toshi   2009年10月17日 06:12
アンディママさん

 今は、全国的に猛威をふるっているようですね。感染力の強さは、我が校でも同様で、あれよあれよという間に、閉鎖に追い込まれるようです。
 初任者の学級で、3年の方は、今のところ、皆元気で、他クラスから驚かれていますが、何とかがんばってほしいもの。
《修学旅行や音楽会が近づかないうちに罹っている方がいいかな。》
 そう。このように、事態は客観的に受け止めながらも、前向きに考えることが大切ですね。

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