2010年01月03日

初詣に現れた都市化の波4

beb5ff08.JPG 新年、あけましておめでとうございます。

 今年も、無事に新春を迎えることができました。

 早いもので、現職を退いて、もう5回目のお正月となります。

 振り返れば、このブログを始めさせていただいてから、あしかけ6年となりました。(満で数えると4年とちょっとなのですけれど。)

 今年も、ブログを通して、どのような出会いがあるか、楽しみです。

 どうぞ、この一年も、拙ブログをよろしくお願いします。



 さて、今回は、教育の話ではありません。すみません。よろしければ、ごらんください。



 それでは、初詣にかかわる記事をどうぞ。


 若いときはよくサボった(?)初詣だったけれど、ここ、ン十年は、ほぼ毎年欠かさず、歩いて20分ほどのA神宮へお参りしている。やはり、娘2人も、妻、また、母となり、ご夫君ともども子育てに励むようになると、自然に、お祈りしたくなる何かが生まれるのかもしれない。

 今、『若いときはよくサボった』と書いたけれど、子どものときは、両親にくっついて、毎年、やはり、A神宮にお参りしていた。

 そう。そう。このA神宮は、60ン年前、わたしのお宮参りで亡母と参拝したところでもあった。亡母の日記で、亡き後に知ったのだが。

    追  憶(2) 母の育児日記

 同日記では、「い」神宮がそれにあたる。

 そのときは、戦争末期であり、おそらく空襲の合間にお参りしたのではなかったか。大変な時代だった。


 それで、話は、子ども時代の参拝に移らせていただくが、


 当時も、お正月は、参拝の人で混雑していた。特に拝殿前は、足の踏み場もないくらいだった。しかし、みんな、三々五々集まってきては、散っていくといった感じで、特に行列をつくるなどということはなかった。警備員などもいなかったと思う。


 しかし、ン十年前、久しぶりにお参りに行くと、様子は一変していた。


31294e53.JPG ここでちょっと、地理的なことの説明がいると思うのだが、


 我が家から歩いていくと、A神宮の裏から入ることになる。階段を100段くらい上れば、もういきなり拝殿となる。

 それに対し、我が家と反対側にはB駅があり、そこから歩いて10分ほどで同神宮に到着するのだが、そちらはもう、見事に正式の参道といった趣きがある。

 そして、B駅から参道までは、ずっと商店街が続くのに対し、わたしが幼少期から親しんだ裏の方は、住宅地が開けているから、

 要するに、参道は電車に乗ってやってきた遠来の参拝者なのに対し、裏の方は近くの住宅地からの参拝者といった感じになる。

 これで説明は終わりにさせていただく。


 それでは、様子が一変したことに戻らせていただくが、

 ン十年前、その表参道の方には行列ができていた。そして、警備員がロープでその行列を制御していた。

 いやあ。こういうことをしなければならないほど、参拝者は増えてしまったのか。

 そこに都市化の波を感じ、『学校もずいぶんふえたからなあ。』などという感慨ももった。


 A神宮では初めて見た光景であった。時代の変化に驚きはしたものの、それはそれ、子ども時代からの習慣のせいで、要領よく(?)混雑にまぎれ、むかしのように参拝を済ませた。

 混雑してはいるが、行列の人の中には、わたしたち、さっと来てさっと参拝するものがいることに気づく人もいて、『なんだ。あの者たちは。どこから入って来たのだ。全然並んでもいないで。』とにらんでいるようにも見えた。

 それから数年は、そんな感じで通り過ぎた。

 しかし、ある年、驚いたのは、裏から入る階段の下に、『ここは降りてくる人専用とします。お参りにいらした方は、表参道へおまわりください。』という表示が出ていた。


 驚いてしまった。

・この迂回は徒歩10分以上を要する。
・長年慣れ親しんだ参拝路をいきなり登れなくするのは理不尽ではないか。

 そんな思いが、地域住民にあったのだろう。警備員が配置されていなかったせいもあって、それまで同様、登っていく人は多かった。

 しばらく考え込んだが、『ええい。ままよ。』とばかり、わたしたち夫婦も、これまで同様登らせてもらうことにした。(神様。すみません。反道徳的だなと思いながらも、登らせていただきました。)

 登りながら、妻に言った。
「ここは、来年から警備員が配置されるだろうね。そうしたら、迂回せずにはいられなくなるね。」

 だんだん都市化が進むと、先住民族(すみません。かなりオーバー)は、こうして制約を受けるようになっていくのだな。

 そう思った。


 ところが、どういうわけか、その翌年は、警備員が配置されるどころか、そんな表示なども一切なくなり、元へ戻った。ある年、たった一回だけの表示ということになる。

 肩すかしをくった思いになりながらも、『よかった。』とばかり、これまで同様の参拝ができることになった。

 それからずっと、現在に至るまで、そうしている。先住民族の権利(?)は守られたことになると言ったら言い過ぎか。ちょっとずるいかなという感じがしないでもない。なにしろ、新興住民(?)の行列は、100メートルくらいはありそうだからね。
 
 
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 正月早々、反道徳的なお話で申し訳ありませんでした。

 しかし、わたしとしては、将来、警備員が配置され、登るのを禁止されたら、素直に従おうと思っています。徒歩20分が30分以上になってしまいますけれどね。

 たかが初詣ですけれど、ある年、表示が出たのも、翌年から、消えてしまったのも、何か、ある種、市民の声がA神宮に寄せられたのではないかと・・・、

 ちょっと身につまされる思いにもなったのです。


 神様。

 どちらの市民にもご加護を。

rve83253 at 00:45│Comments(2)TrackBack(0)エッセイ | むかし

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この記事へのコメント

1. Posted by Fumi in Dubai   2010年01月03日 12:55
明けましておめでとうございます。

中東に来てもう今年で4年目に入ります。先行き不安な経済状況ですが、最低我がクラスだけはそのような不安はないようにしないとな、と思っております。

今年も、ブログを通じてよろしくお願いします。
2. Posted by toshi   2010年01月04日 04:25
Fumi in Dubaiさん
 新年、あけまして、おめでとうございます。
 はるか中東から、コメントをいただき、ありがとうございます。もう、4年になりましたか。早いものですね。
 こちらこそ、本年もよろしくお願いします。

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