2005年12月16日

魔  法

482f7cf4.JPG 学校管理職は、『魔法』が使えなければならないというブログを、11日に掲載した。

 その際、魔法とは、『識見、信頼、人望、真のリーダーシップ』の事ではないかと論述した。

 魔法と言うからには、誰にでも簡単にできることではないということだ。

 ここでは、何の権限も持たず、責任だけを負わされる学校管理職の状況について、書いたのだった。権限が与えられれば、責任を負わされるのも当たり前であり、そうなれば、もはや魔法とは言えないという解釈だった。

 しかし、この記事についていただいたコメントのなかに、すごく参考になるものがあった。

 Hideki氏のコメントである。まず、権限があるからと言って、その権限を振りかざす管理職はだめだと言う。ただし、魔法を使える管理職は、権限が増大すれば、効果はますと言う。

 つまり、管理職の権限が増大すれば、魔法はいらなくなるのではなくて、双方ともあった場合、効果は抜群(ごめんなさい。抜群とまではおっしゃっていませんでした。)ということだ。

 言われてみれば当たり前か。しかし、これまで、何の権限もないということにこだわりをもっていたわたしにしてみれば、『目からうろこ』だった。

 

 そして、はたと思った。

 学級担任が、子どもや保護者に対して権限を持っているかどうかは知らない。いや、わからない。

 そういう担任も多くいるだろうが、わたしは、そんなものはなかったと思いたいし、また、そういう実践をしてきたと思うが、はたして、子どもや保護者はどう思っていたか。それは分からない。

 なぜこんなことを書き出したかと言えば、わたしの13日のブログに書かせてもらった、中学受験のために学校を休ませた母子に対する、わたしの対応がどう評価されるかということである。

 わたしは思いたい。権限があったにしろなかったにしろ、この母子に対し、『魔法』が使えたのだと。もっと言わせてもらえれば、4年生のときから、受験に備えがんばっていた子が、学級のみんなと別れたくないということで、受験を取りやめたことも、『魔法』が使えたのだと思いたい。



 今朝、仰木 彬監督逝去のニュースが流れた。驚いた。

 わたしたちの年代は、昭和30年代の、西鉄ライオンズ、対巨人、奇跡の三連覇がよみがえる。

 その仰木監督は、『おうぎマジック』と言われた。これは、相手の意表をつく作戦という意味が大きいらしいが、わたしにしてみれば、イチロー、野茂を育てた監督、選手の人望を集めた監督というイメージが強い。やはり、この場合のマジックも、『識見、信頼、人望、真のリーダーシップ』といえるのではないか。そう勝手に思っている。

 同監督のご冥福を祈りたい。


rve83253 at 23:31│Comments(3)TrackBack(0)教育観 | 学級経営

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この記事へのコメント

1. Posted by Hideki   2005年12月17日 01:31
こんにちは

私なんかの意見なぞを、そこまで深く受け止めていただいて恐縮です。「権」とつく言葉には、「権利」「権限」「権力」などというものがありますが、どれも「できる(I can )」ということを指すのに、各々の意味するものが全く違うのが日本語の難しいところのように思います。

13日の生徒の一件に関しては、生徒に物事を教えるという立場の教師としては、あのようなことを親御さんに言う「権利」は少なくともあったと思います。
(これが、赤の他人からだったら、そんなことを言われる筋合いじゃないと一蹴されて終わる)

2. Posted by Hideki   2005年12月17日 01:31
その場合に、大事なのはその権利の行使の仕方なんではないかと思う。

相手にこちらの思いを伝え、相手がその趣旨を理解し、納得する。それがまずは大事なんだと思う。しかも、相手のことだけを第一義に慮っていること。こちらの都合をいうだけ(学校に来てくれないと学校の面子が立たない、とか)の人には魔法は生まれません。

仮に権限をもったとしても、相手に対してきちんと配慮して、相手に理解・納得してもらう…無理やり言うことを聞かせるというのではない、そのあたりがポイントになってくるように思います。

結局は、相手が「どう、動いてくれるか?」が大事になってくるのですから。同じ行動をするのでも、その人の気持ち・モチベーションによってガラっと変わりますもんね。

ちなみに、虐待されている子どもを親から引き離すときなど、緊急性を優先される場合などは、納得づくでなくても実行されるかもしれません。

3. Posted by toshi   2005年12月17日 12:43
Hidekiさん。コメント有難うございます。コメントの一つ一つが、私の心にしみます。
 実は私、若い時は、強く中学受験反対論をぶち、一部の保護者と対立関係になってしまったことがありました。いずれその事も記事にするつもりですが、Hidekiさんのコメントを拠り所にして、考えてみるつもりです。
 その時は又、宜しくお願いします。

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