2012年01月01日

『年の初めに、うれしいお知らせをいただいて〜、』

IMG_0254-1  あけましておめでとうございます。年頭にあたり、あらためて皆さまのご健勝と、今年が幸多い年でありますよう祈念します。

 そして、すみません。新年早々、お詫びなのですが、
 本記事は前回の予告と違っています。それは次回にまわさせていただきます。
 また、先月はたった一回の入稿しかなく、申し訳ありませんでした。本年は気分も新たにまた挑戦していきますので、どうぞ、お許しください。



 早いもので、退職後7回目の新春を迎えることができた。この間、健康であったこと、また、ブログを続けてこれたこと、亡父母・家族と読者の皆さんに感謝したい気持ちでいっぱいだ。
 ほんとうにありがとうございました。そして、本年もよろしくお願いします。

 さて、ここへきて、あらためて、ネット社会、なかんずくブログへの感謝の想いがわき上がってくる。ネット社会、ブログが、我が退職後の人生に、心の張りをもたらしてくれた。そして、意義あるものにしてくれた・・・と思う。


 実は新年早々、ブログがとりもつ縁によって、出版させていただくことになった。

 思い起こせば6年前。まだブログを始めて間もないころだった。拙ブログにコメントを寄せてくれたAさんは、そのとき大学生だった。ご自分の研究をもとに質問、意見をぶつけてこられた。話が具体的で、調査活動も活発に行っていると感じ取れ、こちらも緊張感をもって回答したことを覚えている。

 そのAさんが数年後、再度コメントやメールを入れてくれるようになった。そのときはB出版社に就職され、新進気鋭の若手社員として活躍されていることが分かった。『toshi先生と一緒に仕事ができればと願っています。』とあり、うれしくもあったが同時にとまどいも覚えた。

 というのは、わたし自身ブログに満足していて、出版などはまったく考えていなかったからである。事実そんな記事を書いたこともあったっけ

 しかし、メール交換をしているうちにだんだん心が動かされていった。『出版本とブログは、やはり違うな。』という思いを強くしていった。ブログは一回一回は単発的、全体をみれば総花的で、まとまりがつかない。それに対し、本は一つのテーマをもつ。全体を通す流れといったものがある。それは当たり前のようだが・・・、
 Aさんはそのテーマを、『学級担任の言葉かけ一つで、学級が盛り上がったり子どもが成長したりするかどうかが決まる。』というところへ特化していきたいようだった。いわば素材だらけの我がブログを一品料理に調理したかったのであろう。
 そうしたAさんの想いだけではない。その企画力に舌を巻く思いになることが何度もあった。『調理の腕はすばらしいものがあるな。』それを実感できた。
 わたしが出版を決意したについては、これが大きかったといっていい。全幅の信頼をおくことができた。
 AさんはAさんで、『toshi先生のブログが多岐にわたり具体的なので、企画は立てやすかったです。』と言ってくれた。
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 メールのやり取りをしているうちに分かったことがある。『やはりそうだったか。』という想いだったが、Aさんが本格的に企画に取り組んだのは入社後初めてとのことだった。そうか。その対象にわたしを選んでくれたということだ。これはもう身に余る光栄だった。
 そう言えば、わたしだって、自分の名前での出版は初めてだ。
「初任者(新人)同士だ。ういういしさを本から感じてもらえるといいね。」
なんか自分が若返ったように感じた。一方は素材提供者。もう一方はすご腕の調理人。ああ。召し上がる方が喜んでくださるといいな。

 今回、出版の運びとなり、Aさんからお便りをいただいたが、あらためてAさんには、『調理したい。』という強い願望をもたれていたことが分かった。
 『〜。
 この言葉かけの力量は、「教師の命」だと思っています。教師の力や心のこもった言葉は、子どもを伸ばす太陽や水のようなものだと、toshi先生のご執筆された原稿を読んで感じました。
 この本は、若手の先生だけでなく、言葉かけひいては子どもとの接し方に悩む先生方に待ち望まれた一冊になると感じております。多くの先生方と多くの子どもたちの成長の一助になれば幸いです。
 〜。』
 うれしいなあ。いよいよこの一品料理は、お客さんの前に提供されることになる。


 さて、ここで、冒頭述べた、ネット社会、ブログへの感謝の想いに話を戻そう。

・ふり返って強く実感するのだが、これなくしてこの一品料理はあり得なかった。もしネット社会の到来なかりせば、Aさんとわたしとを結ぶ接点は何もなかったわけだものね。

 ブログという、思いたてば誰でも開設・運営し世にはたらきかけることができるという、そういう手段を得て・・・、

・そんなわたしのブログを、読者の皆さんが支えてくださった。それは単に読者数だけではない。記事に入れてくださる温かなコメントが励みになったし、わたしの想いをより深化、発展させてくださった。そうしたものに支えられてここまでやってくることができた。

 そう。わたしに権威などはない。名が通っているわけでもない。ただただひとえに、ネット社会が、そして読者の皆さんがわたしを引き上げてくださった。心の張りをもたらしてくださった。
 今回、あらためて、その思いを強くしている。ほんとうにありがとうございました。


 出版に先立ちこれまでメールをくださった方々に、Bccにてお知らせをお送りさせていただいた。その方々にとっては突然のことゆえ、おおいに驚かせてしまったと思うが、申し訳ありませんでした。
 しかし、何人もの方々がお祝いのメールを返してくださった。PAP_0126
 その中の一つ。Cさんからだが、
『〜。
 今年は本当に日本にとって忘れられない一年でしたね。辛いことが多く、先の見えないことがこれからものしかかってきそうです。でも、一年の最後に(ごめんなさい。本記事のタイトルは変えさせていただきました。)、こんなにうれしいお知らせをいただけるなんて、ありがとうございます。
〜。』
 心から喜んでくださっている様子がうかがえ、感謝の気持ちでいっぱいになった。

 それ以外にも、
『出版されるとのこと。まことにおめでとうございます。』
『さっそく読んで、我が地域の若手(教員)に紹介したいと思います。』
『先生のブログは、(今も)拝見しています。』
『ネット購入できるようになっていましたので、早速申し込ませていただきました。』
 ほんとうにたくさんのありがたい言葉をいただいた。さらには、近況をお知らせくださったり、出版の意義を書いてくださったりするメールもあって、胸がいっぱいになった。

 最後に、リアル社会といっていいと思うが、我が地域の現職の方、先輩の方々にも、送らせていただいた。その返信も数多くいただいているが、今年、95歳になられる大先輩の元校長先生へは献本させていただいた。そのお返事のはがきから紹介させていただこう。かくしゃくとされている様子が伝わってきてうれしかった。

 『今年もあと一日。2011年は日本にとっていやなことの多い一年でした。
 三月の大地震、大津波、そして政治の貧困、数えきれない苦しい一年でした。
 日本人のよさを外国の記者は、災難に屈しない、互助の心の深さなどと称賛しているが、果たしてそうだろうか。被災地の人々の心は、子どもも大人も苦しみながら一日を過ごしている。実に悲しいことです。

 しかしわたしは、日本の復興は教育の振興以外にはないと考えている。学校で先生がひとりひとりの子どもの個性を尊重し、子どもたちがお互いに認め合って協力して、自分だけではできない大きな成果を創り上げていく姿になってくれること、そしてそれは、教師の喜びであり、教育者の誇りでもある。

 君が長い教職関係のなかでしっかりと自分を見つめ、子どもたちを見つめ合っていることに敬意をもっている。いい先生になってくれたな。これからも御地の教育のためにがんばってください。
 貴重な書籍をありがとう。前進を願うよ。ありがとう。』

 
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 わたしとしては、一つのこだわりがありました。それは・・・、
 いわゆる『マニュアル本』にはしたくないということでした。『この本に書かれているとおりに言葉かけをすれば、万事、学級経営はうまくいく。』そんなことはあり得ませんものね。この本を貫くわたしの想いは、『子どもに伝わる、子どもが感じ取れる愛情がなければならない。』となるでしょう。

 最後に、本出版本を紹介したB社のホームページにリンクさせていただきましょう。

rve83253 at 07:07│Comments(10)TrackBack(0)ブログ、ネット | エッセイ

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この記事へのコメント

1. Posted by ゆっこ   2012年01月01日 13:00
それはそれは おめでとうございます。
元日から縁起がいい 飛躍と希望の話題ですね

ありそうでなかった本になりそうですね。
私も母校で3年ほど『教育体験』という講座を担当させて頂きましたが
学生はその時はピンと来なかったようですが、現場に出てから役立ったと賀状をもらいました。
(教師vs児童 しか頭にない学生。現実はvs親、vs同僚からんできますから)
大学で学んだ事だけで教壇に立つと、想定外の事例にパニック起こすことがありますものね。
toshi先生の本を読んで、あとは機転と応用で臨めば安心

本屋に並んだら私も購入させていただきますね!
2. Posted by toshi   2012年01月01日 15:08
ゆっこさん
 あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。
 《縁起がいい 飛躍と希望の話題》などと身に余るお言葉をいただきました。ありがとうございます。初詣から戻ったら入っていましたので、わたしの方こそ縁起がいいと、年の初めにあたりうれしくなりました。
《ありそうでなかった本になりそうですね。》
 そうかもしれません。記事でも少しふれたのですが、『子どもを伸ばす言葉』とか『NGワード』とか、それをそのまままねしただけで済ませたのでは、パニックになることもありうると思います。
《母校で3年ほど『教育体験』という講座を担当》
 すごいですね。わたしはこうしてブログを続けさせていただいていますが、大学で教えたという経験はありません。
 子どものことしか頭にないというのは分かる気がします。子どもの気持ちを斟酌することなく、ただ自分の思う方向に子どもを引っ張っていこうとしても、それはむなしくなるだけでしょう。
《本屋に並んだら私も購入させていただきますね!》 うわあ。ありがとうございます。読後感などお寄せいただけたらありがたいです。よろしくお願いします。
 
3. Posted by 伊藤   2012年01月01日 15:39
あけましておめでとうございます。
ついに採用試験を迎えることになりました。
教師の環境は年々厳しくなる一方で教育について真剣に語る国会議員が生まれたことも一つ喜ばしいことかと思います。

中学校では本格的に新しい指導要領が始まりますし、きちんと合格して働けるようになりたいです。
4. Posted by rusie   2012年01月01日 21:37
5 明けましておめでとうございます。
そして出版おめでとうございます。
ぜひ購入してそばに置きたいと思っています。
ブログを読んでいて,本になりそうな予感はありましたよ。内容がいつもとても濃かったので。
そして,きっとこれからの先生たちにとって,とても大切な本になることだと思います。
周りの先生方にもお薦めしようと思っています。
5. Posted by toshi   2012年01月02日 14:17
伊藤さん
 あけましておめでとうございます。伊藤さんにとりまして、本年がすばらしい年となりますよう祈念しています。
 我が地域の教育委員会の方からも、
「こういう本は中学校の先生方にこそ読んでほしいものですね。」
とおっしゃっていただきました。
 どうぞ、よろしくお願いします。
6. Posted by toshi   2012年01月02日 14:28
rusieさん
 あけましておめでとうございます。出版の件についても、ありがとうございます。
《ぜひ購入してそばに置きたいと思っています。》
《周りの先生方にもお薦めしようと思っています。》
などとおっしゃっていただき、光栄に存じます。
 記事に書き落してしまったのですが、この本は30年以上前の自分に言い聞かせているといった側面もあるように思っています。わたしにも悩み多い時期がありました。当時の子どもたちにはほんとうに申し訳なかったという思いがあります。
 記事末尾の校長先生は、そういう時期にご指導いただいた校長先生でした。それだけに忘れられないくらいの恩義を感じています。
 ああ。このくらいにしておきましょう。本年もどうぞよろしくお願いします。 
 
7. Posted by YI   2012年01月03日 06:15
明けましておめでとうございます。
また、出版おめでとうございます。
初任者だけでなく、経験者でもなにげなく言っていることが子どもを傷つけていることもあります。
読んで学ばせていただこうと思います。
2年目・臨任の先生方も読みたいということで、5冊おねがいいたします。
8. Posted by toshi   2012年01月03日 06:17
YIさん
 おめでとうございます。いろいろありがとう。予約を確かに承りました。配布については詳細が分かり次第、連絡します。
 本年もどうぞよろしくお願いします。
なお、ずいぶんむかしの記事に入っていたので、こちらに移させていただきました。ご了承ください。
9. Posted by keiko.f   2012年01月03日 10:52
toshi先生、おめでとうございます。
私の周りにも教採に受かり、4月から初任者としてスタートする方々がいます。その方たちにプレゼントしようと思っています。(もちろん中堅になっている自分にも1冊!!)

偶然、7年前にtoshi先生の実際の初任者指導を見せていただいて以来、このブログを読むと先生の声と姿で伝わってくるのです。幸せなことですね。先生のもとで学ばれた初任者の方々は、子どもの事実に寄り添いながらしなやかに、ぶれずに歩まれていくことでしょうね。確かな「観」をもつことができたはずですから。

本を手にするのが楽しみです。今年もよろしくお願いします。
10. Posted by toshi   2012年01月04日 08:18
keiko.fさん
 あけましておめでとうございます。そして、お祝いと励ましの言葉をいただきました。新採用の先生方にプレゼントとは、ただただ感謝です。ありがとうございます。
 7年前のことは、わたしにとりましてもなつかしい思い出です。そのときの授業は、『障害のある人への想い』と題して、ホームページに載せさせていただいています。最近の読者の方々への思いも込めて本コメントのtoshi欄にURLを貼りつけさせていただきました。
〜子どもの事実に寄り添いながらしなやかに、ぶれずに〜
 わたしもいただいたこの言葉を大切に今年も歩みたいと思います。よろしくお願いします。

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