2012年03月18日

『子どもが伸びる言葉かけ』の重版(3刷)決定! 〜同窓会での話題も〜

PAP_0168  B出版社のAさんよりうれしいメールが送られてきた。元旦に紹介させていただいた我が著作本の『学級担任が身につけたい 子どもが伸びる言葉かけ』の重版が決定したとのこと。
 これも読者の皆さんのご支援のおかげと、厚く感謝申し上げたい。ほんとうにありがとうございます。

 いろいろなところでお祝いの言葉をいただいているが、先日の教え子たちの同窓会でのそれは、ことのほかうれしかった。やはり教え子たちが喜んでくれるのは、自分の学級経営にお墨付きをくれたようで格別な想いがある。
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 呼んでくれた教員のなかでわたしが最年長だったからだろう。司会のCさんから乾杯の挨拶を頼まれた。

「何年ぶりかの再会ですね。
〜。
 ふつうね。こういう同窓会は6年生のときの担任とやるものだと思うのです。しかし、皆さんは(6年生のときの担任の)D先生、E先生はもちろんですけれども、こうして1年生のときのF先生やわたしにまで声をかけてくれる。ほんとうにうれしくありがたく思います。そして、感謝しています。
 また、もう一つね。みんなはいつも1・2組一緒に開催するのだよね。まるで学年が一つの学級であるかのようです。これはすごい結束力だと思いますよ。
 この永遠の結束力をたたえて乾杯したいと思います。かんぱあい。」
「かんぱあい!!」
 まあ、みんなが幾重にも盃を重ねるものだから、にぎやかなこと、にぎやかなこと。

〇歓談のなかで、Gさんたちに言われた。
「toshi先生。先ほどはすてきなお話をありがとうございました。ほんとに、ぼくたちは学級の垣根がないですよね。まあ、2クラスしかなかったせいもあると思うんですけれど。」
「いつも、なんか、学年が一つになって活動していたような気がするね。」
「そうだな。1年生のときから学年レクなんて言ってやっていたものな。」
「あれは、toshi先生とF先生のアイデアだったのですか。」

 これについては、過去記事がある。紹介させていただこう。
    豊かな人間関係の構築を(3)
 
 さて、僭越ながら、このリンク先記事。・・・。もちろん学年レクだけが大切なわけではないが、このときのFさんとの学年経営が、また、そのねらいが、約25年後の今日、彼ら、彼女らにどう生きているか、そして、彼ら、彼女らがどうみているか、本記事ではそうした観点も大切にしていただけるのではないか。

〇次は、Hさんたちだ。
「今日も、すごいよな。大勢来てる。いつもだいたい半分くらいは集まるんではないか。」
「うん。やっぱりやれば来たくなっちゃうよ。みんなに会いたいもんな。」
「もう30になるのに、集まればやっぱり子どものときの気分に戻っちゃうね。」
「そうだよ。もう30だよ。toshi先生。俺たち、もう、30!」

「さっき話したんだけど、Jさんは今、妊娠しているんだって。」
「Kさんなんか、今日は来てないけれど、もう4人お子さんがいるんだってよ。」
「そう言えばさ。俺たちはもう、男も女もだいたい結婚しているよな。」
「もう子どものいる人も多いよ。実際、少子化なんていうけど、どこの国の話かな。」 

〇わたしの隣りにいたLさんは、向かいに座るMさんに話しかける。
「ねえ。わたし、1年生のときの授業覚えているんだけど、toshi先生はMちゃんちにビデオ持って行って、お母さんのカレーライスづくりじゃなかったかな。それを撮って授業やったことあるよね。覚えてる?」
「・・・・・・?」

 そうしたら、Nさんだ。
「ああ。ぼくも覚えているのあるよ。図工でさ。カッパの絵を描いたことあるじゃん。地域の民話を採り上げて描いたんだけどさ、そのとき、カメの甲羅に、カッパが馬を川に引きづり込んでいるのが写っている絵を描いたんだ。そうしたら、toshi先生がすごくほめてくれたんだよな。その発想がすばらしいって言って。」
 そこで、わたしも口をはさんだ。
「ああ。それはね。わたしもよく覚えている。あれはみんなが2年生のときだった。あの民話にカッパが怪力で馬を川に引きづり込む場面は登場してくるけれど、カメは登場してこないのだよね。だから、カメをイメージしたのもすばらしいし、まして川の水でぬれているから甲羅に写っているという発想がすごいと思ったのだな。
 それにしても、みんなよく授業を覚えているよな。たいしたものだ。」

〇この項は、当日話にでたことではない。わたしの述懐なのだが、
この学年、前述のように高学年のときは、Dさん、Eさんが担任したのだったが、後年、Dさんから聞いた話である。
「toshi先生とF先生がすごい学年経営をされているのは折にふれてみていましたし、子どもたちが明るくまとまって主体的に学び生活し、成長している姿を日々みていましたから、この子どもたちをぜひ高学年で受け持たせてもらいたいものだと思っていました。
 そうしたら、toshi先生も、わたしが受け持ってくれたらうれしいとおっしゃってくださったのですよね。」

 そう。この学年の高学年での姿も記事に書いたことがある。記事の趣旨はまったく異なるのだが、後半の体育の授業風景の写真がそれである。よろしかったらご覧いただきたい。
    『世界に冠たる授業研究』の記事批判か!?
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〇それでは、いよいよ、冒頭ふれた我が出版本の話になるのだが、

 この教え子のなかに小学校教員のPさんがいて、また、Dさんも出版のことはよく知っていたから、この2人が多いに宣伝してくれた。
「ええっ。出版されたのですか。すごおい。」
「絶対買います。買う。買う。」
「いや。でも、これ、教員向けの本だから、一般の社会人には関係ない内容ばかりだと思うよ。」
 そう謙遜したら、Pさんが口をはさむ。
「そんなことないわよ。toshi先生は、わたしたちの子どものころのこともいくつかとり上げてくれているし、それにね。今、わたしも子育てしているけど、これからどんどん成長していくと、toshi先生のこの本は、子育てにも通じる部分がものすごくたくさんあると思う。だから、大切にそばに置いておくつもりよ。」

 
 また、Dさんと組んでこの子たちを高学年で担任したEさんも、すでにこの本を読んでいて、
「いやあ。もうすごかったです。読んでいると、toshi先生が子どもとふれ合っている姿とか、授業しているときの様子などが、わたしの頭のなかで具体的な映像となってよみがえってくるのですよね。興奮してしまいました。」
 そう。Eさんはわたしがこの子どもたちを担任しているとき、初任者だった。それで、当時も初任者指導教員だったから、Eさんはよくわたしのクラスに入ってきたのだった。それはそれは、熱心な初任者だったよ。


 まあ、ほんとうに賑やかな同窓会だった。どの子も席にじっとしていず、あちらこちらまわっては話しこむ。そのため、おいしい料理をけっこう残してしまい、これは次回への反省点だったかもしれない。
 
 二次会はカラオケだった。低学年のときはおとなしい一方だったQさんがマイクを握り数曲歌うなど、驚かされたり感動したり、その繰り返しだった。


最後に、この同窓会、実は昨年の東日本大震災直後に予定されていた。
 幹事のCさんから相談を受けた。Cさんはじめ、乳幼児を抱えたり子育て中だったりする子も多く、この余震が頻発するなかでの開催は、皆さん、不安も大きいのではないかということで、もうわたしの職権(?)で延期してもらうことにした。

 それだけに、皆さん、待ちかねた思いもあっただろう。


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 冒頭にもふれましたが、数多くの反響をありがとうございます。いくつか紹介させてください。

〇まずは教員の声。
・丁寧に子どもたちに言葉をかけていく重要性を再認識させられました。普段、どれだけいい加減に自分本位で話してしまっているのかを反省させられます。
・結局のところ、私たちの仕事はコミュニケーションなんだと思います。どういう考え方の下で、何をどんな形のメッセージとして受け渡すのか、しっかりと吟味していかないといけませんね。
 たくさんの気付きを与えられる本でした。ありがとうございます。
・最後の『まだまだ未熟。言葉かけの課題は永遠』というところにtoshi先生の真摯な姿勢を感じ、感動しました。
・toshi先生から学級経営の話をたくさんうかがったときを思い出します。その一つ一つがものすごく印象に残っています。だから、読むのが楽しみです。
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〇次は一般の方から、
・この本によって、先生方の意識が大きく変わってくれることを期待しています。toshiさんの文章がブログとともにたくさんの人に読まれ、豊かな教育・実践につながっていくことを願っています。
・どこからでも読める本だ。今悩んでいるとか、知りたいとかいうときに役立つ。子育てにも通ずる面があるので、座右におきいつでも手にとれるようにしたい。

〇次は、教育委員会の方
・この本は中学校の先生にこそ、読んでほしいですね。中学校の先生は子どもと心を通わせるのが薄いように思います。
・初任者指導の担当ですので、どう初任者を指導したらいいかという思いで購入したのですが、どうして、どうして、わたしが勉強になりました。初任者に限らず多くの教員に読んでほしい本だと思いました。

rve83253 at 10:20│Comments(6)TrackBack(0)むかし | エッセイ

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この記事へのコメント

1. Posted by hatake   2012年03月20日 12:40
今年1年間お世話になったhatakeです。
先日はtoshi先生とご一緒にお食事させていただいてありがとうございました。
同窓会でのことを話されていましたが、こうやって記事でみるとまたtoshi先生の言葉かけが目に思い浮かぶ、そんな気持ちで読ませていただきました。

また、子どもが伸びる言葉かけの本は通勤するときに読んでいます。

「あ、こんなふうに言葉をかけなきゃな」とか「こんな言葉をかけてみたいなな」といつも思います。

先生がいなくなってからもまるで先生が教室の後ろでうなずぎながら私の授業を見ているかのように言葉をかける心がけをしています。これからもその子にあった言葉かけを吟味しながら指導していきたいと思います。

先日、卒業生を送る会の場面で一番手のかかるHさんが代表であいさつをしました。やりたいと言ってくれた気持ちも嬉しかったのですが、あいさつを考える姿や練習する姿勢がとても心打たれました。本番では、見事成功。本当によかったです。思わずみんなの前で称賛しました。

Toshi先生と一緒に歩んできた一年、いろいろあった一年でしたが私にとって教員生活の基盤をかためてきた時間だと思います。その地盤をしっかりかため、積み上げていきたいなと思います。

ちなみに来年度はそのまま持ち上がりになりそうです(笑)がんばります。


2. Posted by toshi   2012年03月21日 12:55
hatakeさん
 うわあ。hatakeさん。コメント、ありがとう。わたしの勤務は終わってしまったけれど、本学級の経営はあと数日続きますね。
 Hさんのこと、うれしい限りです。わたしとのお別れのときも花束贈呈役をかってくれたのでしたね。Hさんの周りの大人からの愛情不足と何回も話していただけに、こうしたHさんの姿は、hatakeさんの努力のたまものであり、ほんとうに感動しています。
 まだこれからもお会いする機会は何度かありそうです。そのときを楽しみにしています。今後ともよろしくお願いしますね。
3. Posted by ゆっこ   2012年03月23日 21:44
おめでとうございます!

私よりも 子どもの方が熱中して読んでいました。
我が家には向山先生の全集や、岸本先生、野口先生、安岡先生、森信三先生ら 偉大な教育者の著書がそろっているので、読破している子どもは、私が次に何を言うか予想してしまうほどです

ぜひ中学や高校の先生にも読んでほしいと思いました。
特に「特急に乗って(大卒後ストレート採用)上位の学校に採用」になった人は
「鈍行や自転車で(就職浪人や臨時講師経験、他業種経験あり) ゆっくりと景色(地域の実態)をながめる」
時間も、いろんな声を聞く余裕もなかったでしょうから・・・


続編が出たら、また購入させてくださいね
4. Posted by toshi   2012年03月24日 07:13
ゆっこさん
《私よりも 子どもの方が熱中して読んでいました。》
 いやあ。ゆっこさんこそ熟読してくださり、ほんとうにありがたくうれしく思います。
《読破している子どもは、私が次に何を言うか予想してしまうほどです。》
 すごい。子どもさんとの関係はバッチリですね。そして、ゆっこさんの柔軟性もうかがえます。硬軟併せ持つゆっこさん。すてきだなあと思いました。
《中学や高校の先生にも読んでほしいと思いました。》
 やはりそう思われましたか。中学や高校だってすてきな先生は多くいらっしゃいますが、そして、いつもお世話になっているしょうさんのように、授業研究に情熱を燃やす先生もいらっしゃいますが、おしなべて軽いですね。子どもと心を通わせることのできる先生。熱望します。
 特急と鈍行や自転車のお話については、わたしにはずばり当てはまります。わたしがもし特急に乗っていたらどんな教員になっていたか、こわいくらいです。
 しかし、拙出版本にコラムをお寄せくださった2人の先輩教員のようにすばらしい先生も大勢いらっしゃいます。よろしくお願いしますね。
《続編が出たら、また購入させてくださいね。》
 ありがとうございます。でも今のところは?です。
5. Posted by kei   2012年03月24日 21:20
toshi先生、ご無沙汰しています。
先生の本を購入して、4月から先生になる若い方々にプレゼントしています。(アマゾンで買えるのでいいですね。)

島本先生のお話も入っているのもうれしいです。

昨日教え子が巣立っていきました。新米学年主任だったのですが、2学級ということもあって、クラスをこえて71人がチームのようでした。先生が書かれたような同窓会がいつかできるのではないかなと思います。

とっても嬉しい記事でした。
そうそう、続編も楽しみにしていますね。
6. Posted by toshi   2012年03月25日 20:30
keiさん
 このたびの出版では、大変お世話になっております。ありがとうございます。若い先生方にプレゼントしていただけるなんて、大変光栄です。
 新米学年主任などと謙遜されていますが、貴ブログを拝読すると、今回、7回目の卒業生を送り出したことになるのでしょうか。
 それにしても、いつもすごい学級経営をされていることに敬服しています。日ごろの成果が卒業期に凝縮されて示されるといった感じですね。
 学年としても、《クラスをこえて71人がチームのようでした。》とのこと。何と本記事と似通っているか。間違いなく将来こうした同窓会ができるものと確信しています。わたしとしてもほんとうにうれしいです。
 どうぞ、さらなるご活躍を祈念しています。

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