2012年05月26日

まさかね!夢が叶っちゃった。

PAP_0021 いやあ。驚いたのなんの。こんな機会がめぐってくるとは。

 前々回の記事『ああ。授業をやりたい!』では自分の心境をストレートに語ったが、その数日後である。地域のA小学校の校長先生からお電話をいただいた。

 概略は、
 『急に療養しなければならなくなった教員がいるのだが、その間指導してくれる教員が見つからずこまっている。そんな折にある方からtoshi先生をご紹介いただいた。そしてブログも拝読。『ああ。こういうお気持ちのOBの先生がいらっしゃるのか。それなら、受けてくださるかもしれないな。』と思い、お電話をかけさせていただいた。夏休みに入るまでの約2ヶ月間だが、お願いできないだろうか。』
とのことだった。

 いやあ。驚いたのなんの。実質学級担任になってくれという話だものね。

 だいたいあの記事は、半分夢の続きのような、そして残りの半分も絵空事のような気持ちで書かせていただいたのだった。

 補足すると、わたしが想い描いていたのは、同記事に竹刀ちゃんからお寄せいただいたコメント1番のようなもので、『いろいろな学校のいろいろな学年で折々に授業をやらせていただければありがたい。』という気持ちだったから、そんなことの実現性はほとんどないと思っていた。竹刀ちゃんからいただいたコメントで少し見方を変える気持ちにはなっていたが、まさか短期間とはいえ、学級担任の話が舞い込んでくるとはまったくの想定外だった。

 でも、こまっているとうかがえば・・・、また、授業がやりたいという気持ちを述べたことも確かだし・・・、これはもう、断る理由はないという気持ちになった。

 もう一つ。大事なことがある。同記事にいただいたコメントだ。

 前述の竹刀ちゃんからは、
『〜、やっていくうちに輪が広がっていきます。不思議なものです。toshi先生のご活躍を期待しております。』

 また、ゆっこさんからは次の記事へのコメントで、『(子どもたちを)照らそうと奮起してる人』(ゆっこさん。“子どもたちを照らそう”と受け取らせていただきましたが、いいですよね!?)などと過分な言葉をいただいたし、

 それに何より、もう何年ぶりかでコメントをいただいた旧友のようなHidekiさんからは、
 『(日食は)改めてへぇーと学ぶ貴重な機会でした。そんなときに、子供と学びを共有できると良いですね。』と、

 さらにOTさんも含め、それぞれに、エールを送っていただいたような気がしていた。
PAP_0026
 わたしの背中を押してくださった4人の方、また、そういうお気持ちでいらしたに違いない多くの読者の皆さんには、心から感謝申し上げます。それが励みとなり、A小学校長さんには、即決で受けさせていただく旨のお返事をさせていただきました。

 そう。そう。わたしは週1日だけ、B小学校での勤務を受けているので、それを除いた週4日間の勤務とならざるを得ないのだけれど、それは了承してくださった。


 さあ。それでさっそく、今週木、金と、すでに2日間、学級経営をさせていただいた。2年生である。
 正直、家に閉じこもりがちだった一か月余だったので、『体力がもつかな。』という思いはあったが、何とか無事に仕事をすることができた。

 学級は、よくまとまっている。
 朝教室に向かうと静かに読書をしているし、
 昼は給食当番の子たちと一緒に食缶を給食室まで返しそのまま教室に戻るのだが、もうそのときはみんな掃除を開始しているし、それやこれやでわたしがいなくてもどんどん自主的、主体的に動くことができる。そうした力をもっている子どもたちだ。

 また、友達に対しきつい一言が出てしまうこともあるが、それが次から次へと尾ひれをつけて非難するような調子にはならないし、そういうときは必ずといっていいほど、『そんなことを言ったらかわいそうでしょう。』と注意してくれる言葉もある。思いやりがありやさしい子たちが多いといった印象を受けた。

 療養されることになってしまったCさんの日ごろの学級経営力がうかがえ、感服した。そんな子どもたちのおかげで、老骨でも耐えられるとばかり自信をもつことのできた2日間だった。子どもたちよ。ありがとう。

 ただ、課題もあるのは当然だが、それは、おいおい書かせていただこうと思う。


 久しぶりの子どもたちとのふれ合いに、もう、思わずニヤニヤしてしまう場面が頻発した。

 一日目。Dちゃんが言う。
「toshi先生。中休み、教室にいてくれる?」
「いいよ。でも、なんで?」
「toshi先生の似顔絵を描くの。それでね。ママに見せるの。toshi先生だよって言って。」
「うわあ。それはうれしいな。すてきな顔に描いてね。髪の毛もいっぱい描いてよ。」
「うん。分かったあ。」

 そして、休み時間は数人がわたしを見ながら描き始めた。Dちゃんの絵は、なんともいかつい、野獣みたいな絵で、
「先生は、そんなじゃない。」
とちょっと怒った顔をしてみせた。
「いいの。お母さんに見せるの。」
と言って、ニヤニヤ笑っていた。

 国語では、《今週のニュース》の発表をした。(『たんぽぽの ちえ』などは先に学習しているから、遅れているわけではないですよ。)Eちゃんの発表は、おばあちゃんとの楽しいふれ合いの様子だった。すると、Fちゃんがうれしそうに言う。
「toshi先生は、おじいちゃんだ。」
kodomo03

 わたし調子にのって、自己紹介のつもりで言う。
「そう。toshi先生は、ここでは先生だけれど、おうちへ帰ればおじいちゃんなんだよ。もし、わたしがみんなのおじいちゃんだったら、わたしにとってみんなは何なの。」
「孫!。」
「そうだね。孫だ。それでね。おうちへ帰れば先生には孫が3人いるよ。そのうち、2人はみんなと同じ2年生なの。」
「ええっ。ほんとう。」「びっくりしちゃった。」
 目を輝かせ、楽しい会話だった。

 思いやりのある子、面倒見のいい子、はきはきとよく話しかけてくる子、腕白そうだがかわいらしい面もある子、話しかけたいのだがもじもじしている子・・・、そうした元気いっぱいの子どもたちとの楽しい2か月が始まる。

 何とかやれて自信もつけた2日間だった。


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〇朝、大量の配布物があります。全部で10種類くらいだったかな。それが、
・前日のPTA総会欠席者への配布物。
・家庭数の配布物。
・全員への配布物。
と3種類に分かれます。
 わたしなどはどれがどれかまだ見当がつきますが・・・、だからそれぞれの説明を聞いても、『ああ。これのことだな。』と分かりますが・・・、
 しかし、これは初任者にとっては大変なことだろうと・・・、そう。長く初任者指導にあたってきただけに、無意識に初任者の気持ちを思い浮かべてしまいます。
PAP_0040
〇学年の先生方が気をつかっていろいろ教えてくださるのは本当に助かります。ある意味初任者と一緒で20年ぶりの学級担任(?)ですから、もう忘れてしまったり、当時はなかった仕事が舞い込んできたりして、ちょっと緊張するときもあります。

〇初任者指導では、適当に教室を抜け出すこともできたけれど、今回はそれができません。朝教室を出てから子どもたちのお昼休みまで、とうとう一回も職員室へ戻ることはありませんでした。
 子どもたちを帰したあと、副校長先生が、
「いやあ。toshi先生。ありがとうございました。・・・。わたしなど、もう担任の体ではありませんから、たまに1日学級に入りっぱなしになると、もう疲れてしまいましてね。そんなですから、toshi先生はもっとお疲れになったでしょう。」
 そうおっしゃりながら、冷たあい麦茶を入れてくれました。いやあ。ほっと一息つけましたね。
「いやあ。ほんとう。正直、あまりにめまぐるしくって疲れましたね。むかしは何ということなくふつうにやっていたのですけどね。」
 ただし2日目はもうそんなに疲労感はありませんでした。この日は、遠足の下見。同学年の先生と行ってきました。

〇子どもたちは、朝と帰りと、《がんばるぞう!》と大声を張り上げるときがあります。わたしも見習って、《がんばるぞう!》といきましょう。


rve83253 at 08:59│Comments(12)TrackBack(0)学級経営 | エッセイ

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この記事へのコメント

1. Posted by rusie   2012年05月26日 09:36
5 ばんざーい。
うれしくなりました。
toshi先生が学級担任として感じたことを書いてくださるのを楽しみにしています。
今2年生を担任しているのです。
昨年受け持った1年生をクラス替えしての,持ちあがりです。引き続き受け持っている子は,6人だけですが,昨年のクラスとは違い,指示が通りにくく,ことばで理解できない子供たちがたくさんいます。そして,友達とのコミュニケーションもうまくできないために,トラブル続出という感じです。もう5月も終わりだというのに,叱ることの多い毎日で,対策をしっかり考えなくてはと思っているところです。
そして,何より,私の体力が・・・・。
大事なところに力を注げるように,先輩toshi先生を見習いたいと思っています。
2. Posted by OT   2012年05月26日 10:37
おはようございます。
エール、送っています!!送っています。
良かったですね!

先生の職場での手ごたえ「成功体験」
が現場を離れられた後も
(現場に戻りたい)お気持ち等
ブログに沢山 反映されている
ように、お見受けしました。

小さなお子さんを抱えている
お母さん方は、先生のブログを拝見して
安心されると思います。

保護者にとって(目に見えない)と言う事が
一番の不安だろうと思うのです。

失礼にならなければ良いのですが
想像以上に体力的には、大変な事だろうと
お察しします。

しかし先生には体力にまさる(経験)
が御有りになる。上手に切りぬける術は
現場の方にも参考になると思います。

先生の経験を学べる機会を
切望していると思います。

ブログの更新が無い時は
「現場を楽しんでいらっしゃるのだな」
と多くの方が思われると思います。

どうぞ、ご無理なさいませんように。
便りが無いのは、元気な証拠です。

見ず知らずの方に、このような書き込みをすることは
大変 失礼では無いかと心の何処かにあるのですが
本当に良かったです。
3. Posted by toshi   2012年05月27日 06:14
rusieさん
 いやあ。もう、《ばんざあい》などとおっしゃっていただいて、ほんとうにありがとうございます。元気が出ましたよ。わずか2か月という短い期間ですが、秩序だったいいクラスのようですので、あと心の耕しが少しでもできたらいいなと思っています。
 今rusieさんの学校のように、教員は持ち上がりであっても、学級は編制替えするところが多くなっているようですね。我が地域もそうです。以前、『持ち上がりの2年生はすごく楽しい』といわれたのですが、それも通用しなくなっているのですね。
 貴ブログも少し拝見。小中一貫校の楽しいふれ合いもみせていただきました。やはり何にしても心がこもっているかどうかが成否を決定するように思いました。
 どうぞ、今後ともよろしくお願いしますね。 
4. Posted by toshi   2012年05月27日 08:19
OTさん
 いやあ。たくさんのエールを送っていただき、ありがとうございます。また、体の方もご心配いただき、心より感謝申し上げます。
 最近は電車のなかで10分も立っていると座りたくなってしまうのですが、子どもと授業をしていて45分立ちっぱなしでも、これは座りたくならないのです。不思議だなあと思います。
 子どもがパワーを送ってくれているのでしょう。それで、なんか2日間で逆に体力がついたような感じがしています。
 ブログ更新もどれだけできるか分かりませんが、がんばるつもりではおりますので、どうぞよろしくお願いします。
また、《見ず知らず》とありますが、そのようには思っていません。《見ず》は確かにその通りなのですが、こうしてコメントをいただける方については、もう《知らず》という感じではないですね。おおいに、知り合っている感じがしています。
5. Posted by ゆっこ   2012年05月29日 15:44
よかったよかった

有言実行  夢は紙に書いて貼ると実現する
など、成功のためのハウツウ本に書いてありますが
まさにそのとおりになったのですね!

しかも日食パワー? 言霊のごとく
子どもを照らすtoshi先生になったとは!

それでは明日も わくわく 行ってらっしゃ〜い
6. Posted by みーやママ   2012年05月29日 21:20
tosi先生、お久しぶりです。
みーやママです。

私と一緒の2年生だわぁ。
よろしくお願いします。

いろいろ思うところがあって、今年度、異動して
特別支援から通常に戻りました。

勤務校は、毎年、学級編成のある学校です。
うちのクラスは、まだ全然で、とてもとても
そんな秩序のある学級ではないのです。トホホ

ちょっと前に tosi先生の本も購入しました。

どうぞ身体を大事に。
学級経営のノウハウをぜひ教えてください。


7. Posted by toshi   2012年05月30日 04:36
ゆっこさん
《夢は紙に書いて貼ると実現する》
 そうですか。そんなことが言えるのですか。わたしの場合はブログに書いたわけで、より効果的だったかもしれませんね。《子どもを照らす先生》などとおっしゃっていただいて、ちょっと照れくささもありますが、2ヶ月間、がんばってみます。ありがとうございました。

 
8. Posted by toshi   2012年05月30日 04:46
みーやママさん
 ほんとう。お久しぶりです。コメント、ありがとうございました。
 近年は、我が地域においても、毎年度学級編制替えをする小学校がほとんどとなりました。担任は全員持ち上がりなのに、学級編制替えは行っているという状況もあり、ちょっとさびしく感じてしまいます。
 拙出版本を買っていただいたとのこと、こちらもありがとうございました。お役にたてればうれしく思います。
9. Posted by Hideki   2012年06月01日 19:03
すばらしい!
本当に、願えば、叶うものですね
夢はみない事にははじまらない
本当に、本当に、良かったです。

これからの日本は、
toshiさんのように、
多くの経験と知恵をもった方を、
もっともっと活かしていく、活きていける
そんな社会にならなきゃいけないと思います

ただ、お体にだけは、
十分におきをつけて。
10. Posted by toshi   2012年06月03日 08:22
Hidekiさん
《夢はみない事にははじまらない》
 いやあ。すてきなお言葉をいただきました。座右の銘にさせていただきたいと思います。ありがとうございました。
 ただし、これはHidekiさんもおっしゃるように出発点の言葉ですね。
 あるわたしの先輩が言いました。『夢のない学校はいらない。夢で終わる学校もいらない。』
 夢で終わらないように2ヶ月間努力したいと思います。 
11. Posted by naya   2012年06月22日 16:59
初めてコメントさせていただきます。
現在、民間企業で働く社会人で今年度、教員採用試験受験予定(校種は小学校)のnayaと申します。

学校での現場経験が全くない私は、
教員を目指すにあたり、
少しでも現場のことを知りたいと思い、色んな方のブログを見させていただいており、toshi先生のブログにたどり着きました。
いつも教壇に立った時のことを想像しながら
楽しく読ませていただいております。


学級担任になられたとのこと、
おめでとうございます!
大学時代の恩師が「夢追うものは、夢をもつかむ」といつも言っていたのを思い出しました。


先生のような、温かい指導を受けられる子どもたちは、幸せ者ですね。
今後もブログから、生き生きとした子どもたちの様子を知れることを楽しみにしております。
12. Posted by toshi   2012年06月23日 06:31
nayaさん
 コメント、ありがとうございます。今、企業にお勤めとのこと。実は遠い過去ではありますが、またたった一年間ではありましたが、わたしにも企業で働いた経験があります。そういう意味で、ご健闘と夢の実現を祈念しております。
《いつも教壇に立った時のことを想像しながら楽しく読ませていただいております。》
とのこと。ありがとうございます。どうぞ、『小学校初任者のブログ』ともども、ご参考にしていただければと思います。
 ただ今は悪戦苦闘中。寄る年並みということで(?)もの覚えが悪くなり、同学年の教員に助けてもらうこともしばしばです。でも、なんとかがんばっています。
 残り1カ月ですが、拙ブログをどうぞよろしくお願いします。

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