2012年05月29日

原発の内部が公開されたのはよかったが、・・・?

 PAP_0011 先日、福島第一原発4号機の内部が公開されたということで、You Tubeによりその映像をみることができた。また一昨日の朝日新聞朝刊トップに、福島第一原発4号機の破壊された建屋の写真が大きく掲載された。

 一瞬、『おっ。 10円まんじゅうさんわたしがブログにとり上げたので、公開されたか。』と思い興奮したが、まさかね。そんなこともないだろう。

 しかし、なにはともあれ公開されたこと。それ自体はいいことに違いない。10円まんじゅうさんのおっしゃる、
 『いつもどおり きょうも・・・テレビでは アニメも ニュースも なにごともないかのように ふつうに ながれる・・』
 『いちか ばちかの 「かけごと」』を、政府は公表しませんね。』
という状況は脱したことになる。

 しかし、報道をみる限り、やはり根本的には、国、マスコミの姿勢に疑義を感じざるを得ない部分がある。努力していることは分かるが、わたしたちの不安は消えないどころか増幅してしまう。わたしたちの『知る権利』に答えてくれていないように思われてならない。

 たとえば、

〇『東電によるがれき撤去は昨秋から始めたが、6割ほどしか進んでいない。』というが、記事の別なところでは、『がれきの撤去は進んでおらず、ほぼ事故当時のまま』ともいう。

〇細野豪志原発相の視察に合わせての公開とのことで同相の談話も載っているが、『震度6強の地震が来ても、4号機の健全性は維持できると分析している。』という一方で、『国としても厳しく認識して東電に再度安全性について確認するよう指示した。』ともある。

〇東電は東電で、細野原発相と同じく震度6強にも耐えられるとし、昨年7月には念のため(そう。『念のため』なのだそうだ。)プールの下階に鉄骨の支柱とコンクリートで補強をした。仮にプールの冷却装置が壊れて燃料が冷やせなくなったとしても、燃料がプール水面から露出するまでには2、3週間の余裕があるという。(その余裕がどういう意味をもつのかが分からない。)

〇それでも、取材した記者は、『これで東電が言うように、東日本大震災当時と同じ揺れに襲われても安全と言えるかは不安だ。』という。

 ねっ。同新聞の読者はわたしも含め、けっきょく《大丈夫なの》という思いから逃れることができない。

 先の拙ブログ記事『愛犬が引き合わせてくれた原発避難の方 他』では、小出裕章氏の主張を紹介させていただいたが、同氏がこの4号機公開のニュースを受けてどう言明しているかは紹介されていない。

 また、先に同4号機を視察して、世界にはたらきかけた米国のロン・ワイデン上院議員の書簡についても、それを受けて政府は国際的な支援を要請したのかどうか、要請するつもりがあるのかどうか、それは今回の報道でもまったくふれられていない。

 来年末に燃料を取り出し始め、2年かけて近くの共有プールに移すとある。ということは、国によるかけごと(?)は、3年以上続くとみていいようだ。PAP_0010 けっきょくここまで不信感を抱いてしまうのも、昨年の東日本大震災による原発事故について、

〇当初政府は、《ただちに健康に影響を与える状況ではない。》を繰り返しながら、徐々に事態はひどくなっていったこと。(本質は太平洋戦争当時の大本営発表と同じ)

〇外国の報道の方が正確で、日本の報道は後を追うような状況になったこと。

が強く影響しているのではないか。

 特に、後者については、小出氏の主張もさることながら、アメリカ上院議員の指摘があるので、政府、東電が大丈夫と言っても、そのまま信じることのできない思いになってしまっている。

 やはり不安だよね。こうした点について、国や東電はさらにはっきりと見解を表明してほしいと思う。


 さて、それとは別に、東北地方各地にまだ大量に野積みされているがれきの処理について、ちょっと見解を述べたい。

 これはやはり、早期にがれき処理が進むように日本全体が協力するべきではないか。地方行政府ががれき処理を受け入れると言明しても、そこの一部住民が猛反対する事態が相次いでいる。がれきの放射線量が問題なしと公表されても、反対の声はおさまらない。

 その一方で、野積みされたがれきは復興の妨げになっているし、放射線量以外の部分で、たとえば、粉塵とか自然発火とか、多くの不安・被害を東北各地の人々に与えてしまっている。これはやはりおかしいのではないか。

 地方行政府が『安全、問題なし』と言明しても残る不安。それは分からないではない。上記のようなことがあったのだものね。しかし、このケースにおいては、不安があっても受け入れるべきと思うがどうだろう。
 たとえば、反対する住民のこんな声があった。
「未来を生きる子どもたちの健康に影響があってはならない。」

 しかし、それでは、『東北地方に住む子どもたちはどうなってもいい。』と言っているのと同じではないか。

 不安があるのは分かる。信じられないという気持ちも分かる。分かるが、『安全、問題なし』と言っているものを、それ以上さらに安全にと言っても、それではいったい何ができると言うのか。結果的には、『反対の声は何をしても収まらない』ということになるのではないか。

 大震災直後、あれだけ『日本は一つ』と叫ばれ、日本全体でまとまろうとして、世界に感動を与えた日本だ。ここはやはり、日本全体が一つになって、被災地のがれき処理を受け入れようではないか。

 もう一つ。

 地震国日本は、どこで大震災が起きても不思議ではない。そして、原発は日本じゅういたるところにある。そのとき、がれきが日本中に野積みでは、あまりにも情けないと思う。


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〇政府、東電への不信が、東北地方の人々を悲しませることにつながるとしたら、ほんとうに申し訳ないことだと思います。

〇マスコミへの不信と書きましたが、一つ、『みのもんたの朝ズバッ!』では、『再度、大震災、台風、たつまきが来たら大丈夫?』と訴え、外国からの心配の声もとり上げて報道していました。まだ他にもあったらすみません。全部はとても見られないものですから、お詫びします。 

rve83253 at 05:57│Comments(5)TrackBack(0)エッセイ 

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この記事へのコメント

1. Posted by なるほど   2012年05月29日 09:16
がれきを受け入れることが、
「現地の人々を助けることになる」という報道そのものが、マスコミの嘘なのではないかと思っています。

助けるどころか、その逆になるのではないかという意見もありますね。
調べれば調べるほど、おかしなことが多いです。
全ては利権のためなのではないでしょうか。

被災地の復興支援のため、瓦礫を全国で受け入れるべきだというお考えをお持ちの皆様へ フリーページ
http://www3.hp-ez.com/hp/kakusan/page1

おかしな点は、ここにまとめられています。
長文ですが、ご覧ください。


特に重要な点をコピペしておきます。
---
瓦礫処理については、


被災地の岩泉町の伊達勝身町長は

「現場からは納得できないことが多々ある。


がれき処理もそうだ。

あと2年で片付けるという政府の公約が


危ぶまれているというが、

無理して早く片付けなくてはいけないんだろうか。

山にしておいて10年、20年かけて片付けた方が

地元に金が落ち、雇用も発生する。

もともと使ってない土地が現地にはいっぱいあり、

処理されなくても困らないのに、税金を青天井に使って

全国に運び出す必要がどこにあるのか。」

と言ってます。




被災地に本格的な瓦礫処理施設 をどうして


このお金で作らないのでしょうか?

南相馬市長 は



「がれきは復興の貴重な財産。



護岸工事に使いたいが不足しているので



宮城から運んできたいと相談したら、



放射線量が不明だから動かせない



といったのは官僚」



と言ってます。

官僚は、一方で瓦礫汚染の心配はない、といい、



また一方では線量が不明だから動かせない



と言ってる のです。


---

2. Posted by なるほど   2012年05月29日 09:22
被災地の復興支援のため、瓦礫を全国で受け入れるべきだというお考えをお持ちの皆様へ フリーページ
http://www3.hp-ez.com/hp/kakusan/page1

さきほども紹介したこのページにも書いてありますが、
去年の地震でできたガレキの量は、阪神大震災のガレキの量をほとんど変わりません。

ですが、処理費用は、まったくと言っていいほど違います。

なぜでしょうか?


そんな莫大なガレキ処理費用を使うのなら、現地の子供の被災費用に回すべきではないですか?

それなら、全国の子も、被災地の子供も救われます。

ところが、子供の被災費用は、ほとんど計上されず、なぜか、ガレキ処理費用は莫大に使われています。

根本的なところで、おかしいと思いませんか?

マスコミは、ただ、安全面で嘘をついているだけではないと感じています。


3. Posted by toshi   2012年05月30日 04:32
なるほどさん
 うううん。ご寄稿はありがたいし、『ああ、そういう見解もあるのか。』とは思いましたが、あのものすごい量のがれきの山をみるたびに、粉じん、自然発火、美観を損なう、本来の使用目的が果たせないなど、復興の妨げになっていたり、健康への被害を与えたりして、いろいろな弊害を被災地にもたらしているのは間違いないと思いますがね。まあ、場所によってはそういう弊害のないところもあるということでしょうか。
 あと、全国で、がれき受け入れに反対する方々は、なるほどさんがおっしゃるような見解で反対しているのではないと思いますよ。
 ですから、貴コメントを拝読しても、そうした方々の「未来を生きる子どもたちの健康に影響があってはならない。」という主張が、結果的に「『東北地方に住む子どもたちはどうなってもいい。』につながってしまう。」という見解は成立しているように思いました。
4. Posted by rusie   2012年06月02日 09:33
がれき受け入れ反対の人たちのニュースを同じような思いで見ていました。あそこまで反対するのは,自分の子供たちへの愛情なのかもしれないけれど,だったらどうすべきだと思っているのだろう,と考えてしまいました。
自分のところに来なければいい,というのでは,ただのエゴですよね。
わが町にも山積みのがれきがそのままになっています。放射能の心配はないと思われますし,その場所は,特に支障のない場所なので,何年もかかって処理してもだいじょうぶだと思われます。しかし,復興の妨げになっている地域もたくさんあると思います。
よい方法を探っていけるとよいのですが・・。
明日,私たちの地域で,小出裕章先生の講演会があります。しっかり聞いてきたいと思っています。
5. Posted by toshi   2012年06月03日 08:32
rusieさん
《わが町にも山積みのがれきがそのままになっています。放射能の心配はないと思われますし,その場所は,特に支障のない場所なので,何年もかかって処理してもだいじょうぶだと思われます。しかし,復興の妨げになっている地域もたくさんあると思います。》
 重たい言葉です。なかには、市民憩いの場だったところががれき置き場になっているところもあるようですね。そういうところでは、一刻も早くがれきがなくなることを想わずにはいられません。
 小出氏のご講演があるとのこと。人々の胸のうちから原発騒動が一刻も早くなくなりますように。
 原子力の利用。人類の名においてやめた方がいいですね。  

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