2006年01月24日

同窓会の幹事で4

b9887958.JPG 去年の今頃、中学校時代の同窓会を開催した。昭和35年卒業なので、『珊瑚会』と呼ぶ。わたしはその幹事だった。

 同窓会そのものは大きなイベントだが、わたしは、その開催のために数回にわたり集まった幹事同士の話し合いが、強く印象に残る。

 全部で6クラスあって、各クラスから1名ずつ選出された幹事。しかし、集まっていたのは4名だった。そして、在学当時、どちらかと言えば、あまり話した記憶のない4名同士である。
 
 ところが、同窓会開催のための話し合いが一段落つくと、いつも思い出話に花が咲いた。そして、話の種はつきなかった。皮肉な話、この4人に関しては、在学当時より親密になることができた。還暦の年になってである。幹事の役得だ。

 さて、そんな4名だが、同窓会の後も、1回集まった。写真の整理、各人への発送。そして、次期幹事への引継ぎ準備のためだった。

 例によって、雑談になったが、そのときのAさんの話が強烈だった。忘れられない。
「toshiさんのまえで、こんなこと言うのは、ほんとうに申し分けないのだけれど、わたし、どうしても学校の先生を好きになれないの。ごめんなさいね。いやあ、正直言って、いい思い出がないのよ。」

「いやあ。そんなこと、気にしないでよ。むしろ、その話、続きを聞きたいな。」

「Aさんの言いたいこと、分かるような気がする。むかしの先生って、けっこう子どもをいじめてたわよね。」

「そうなの。できる子にひいきする先生もいたわ。」

「その先生のクラスは、同窓会やっても、いつも出席が少ないのではない?」

「そうなの。『先生が来るのなら、わたしは、同窓会へ行かない。』って言う人もいるのよ。」

「逆に、B先生のクラスはよく来るな。だいたいいつも、15・6人くらい来ているよ。」

 やさしくて、子どもに思いやりのある先生も確かにいた。しかし、そうでない先生もいたのだ。
 
 わたしも記憶している。

 できない子をわざと指名する。答えられないと、
「こんな問題もできないのか。」
とあざ笑う。

 それが続くと、たまらず、答えるが、それがとんちんかんになるのはやむをえない。そうすると、今度は、その珍答をあげつらって、笑うのだ。

 その先生は、その珍答を、その子のあだ名にしたりした。


 わたしたち、子どももいけなかった。一緒になって笑っていたと思う。笑いながらもいたたまれない気持ちにはなっていた。


 先ほどの、Aさんの話の続きだが、わたしは言った。

「いやあ。Aさんの話、わたしもよく覚えているよ。確かにそういうことがあったな。でも、今は違うよ。今、そんな先生はいない。人権を大事にしているし、そうした研修も積んでいる。」

「そうね。それは分かるの。わたしも小学生の孫が2人いるのだけれど、母親の話を聞いても、また、わたし自身もときどきは、孫の授業を見に行くけれど、『ああ。今の先生は、子どもを大事にしているな。』って思うわ。

 でも、もう、トラウマみたいになっているのね。やっぱりダメなのよ。」

 
 再度繰り返すが、立派な先生だって、大勢いたのだ。それは間違いない。

 今も年賀状を出させていただいている先生が、何人もいらっしゃる。もう亡くなられた先生もいて、その先生など、家が近くだったせいもあるが、いつもわたしたち、子どもが大勢お邪魔していた。


 この先生は、わたしたちが中3の時の担任。ちょうどわたしたちを受け持たれていたとき、高1の一人息子さんを事故で亡くされた。その悲嘆ぶりは、子ども心に、子どもの胸に痛く響いた。よくお宅にお邪魔していたのは、そのせいもあったかもしれない。とにかく先生は、わたしたちを愛してくれた。
 
 その先生、修学旅行のバスのなか、みんなで歌を歌い、先生の番になったら、何と、日教組の組合歌を歌った。悪がき(失礼!)がおもしろがって、その歌に合わせ、『日教組反対。』『日教組をぶっつぶせ。』などと叫んでいた。でも、その子も、その先生を大好きだったのだけれどね。


 くだらないことをだらだら書きすぎた。


 結論は、たった2行。

 どうも、今と比べると、当時の学校の先生は、皆、一匹狼。それぞれが自分の個性をむき出しにして、子どもに向かっていたような気がする。


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rve83253 at 23:52│Comments(2)TrackBack(0)教員の指導力 | むかし

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この記事へのコメント

1. Posted by NANA   2006年01月25日 03:08
なるほど…。
私の小学生時代の先生方は、ほとんどがまだバリバリ現役。校内では超ベテランとまでは行かない、もう一つ前のある意味一番のっている?ベテラン世代でしょうか?回転が速かったので人数はたくさんいますが、今でもやり取りがあるのは?卒業時の担任だけです。
今思えばシャイな性格なのでしょう?お互いに『憎まれ口しか叩かない』関係で…○十年以上の付き合い。(きっと彼はお前にだけだよ!と言いますが)
昨年帰郷に合わせて友人がプチ同窓会を用意してくれました。その先生も当然のように付き合わされました。もうすっかりおばさんの集団になった私たちを相手に…。子育て相談役となってました。。。そしてまたぼやいてましたが?でも?別の先生だったらあんなに集まらなかったことでしょう。
2. Posted by toshi   2006年01月26日 01:30
NANAさん。
 同窓会というのは、教員にとっては、うれしいけれど、面映かったりてれくさかったりするものです。
 大人になった教え子は、むかし同様に話せる面もありますが、なんかすごく大きな人格を持ったようでもあり、意識してしまう面もあります。
 そして、何回同窓会をやってくれても、真っ先に思い出すのは、やはり幼顔なのです。
 すぐ、〜ちゃんと思い出す子もいれば、名乗られても、『えっ、信じられない。』と、まったく幼顔とつながらない子もいますね。

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