2006年01月25日

人権教育(5) 国際理解教育3

252b6ef7.JPG  校長時代、我が地域では、外国人講師による英語教育が、週1回ずつ行われていた。週1回と言っても、各学級をまわるから、子どもにしてみれば、年間5回くらいになるかな。

 ある年、アフリカのA国の先生が、本校に着任されたことがあった。わたしは、その先生と話すとき、何のこだわりもなく、「黒人の人は。」を連発していた。


 あるとき、とても言いにくそうではあったが、
「校長先生は、なぜ、黒人、黒人とおっしゃるのですか。どうしても肌の色で言わなければなりませんか。」
「あっ。そうですね。すみません。そう言えば、アメリカ人、イギリス人とは言っても、白人の人とは言いませんね。」
「そうですよ。黒人と言われて気にしない人もいますが、でも、アフリカ人とか、A(国)人とか、呼ぶのが自然ではないかと思うのです。」

 強く反省を迫られた。


 また、このようなこともおっしゃった。
「こういう仕事をしていると、運動会などのおり、多くの学校から、ご招待をいただくのですが、わたしは、ある理由で、行きたくないなあと思うのです。」

 それは、こういうことだった。
 
 運動会に招待されて行くと、来賓として迎えられるが、来賓のための種目に強く出場を勧められる。それで、走ることになるのだが、元来、その先生は走るのが苦手で、遅いのだそうだ。
 
 すると、会場にいる人の多くが笑う。
「黒人のくせに、あんなに遅いよ。」
などと聞こえてくるのだそうだ。

 日本人には、アフリカ人は走るのが速いという固定観念と言うか、先入観念があり、それで、遅いのをみると、あざ笑うのだろう。

 でも、それっておかしくないか。日本人だって速い人もいれば、遅い人もいるはず。アフリカ人だって当然同じだ。そういう固定観念、先入観念はなくしてほしい。


 思うに、むかしから、単一民族といわれる日本人。いろいろな人がいて当たり前という感覚にならないのだろう。知らないから、固定観念、先入観念を抱いてしまう。

 これも、『無知は差別を生む。』の一つの例だろうか。


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rve83253 at 23:55│Comments(14)TrackBack(0)国際理解教育 | 人権教育

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この記事へのコメント

1. Posted by hirarin   2006年01月26日 05:01
確かに大人はそのような固定概念がありますよね。

我が校は地域の国際大学と2学期末から毎週のように交流しています。
白人さんもいれば、黒人さん、そして黄色の人もいます。子どもたちはいたって普通に接しています。
「○○人だから・・・・・」ということも無いようです。今の子どもたちにはあんまり固定概念は無いんでしょうね。
そして、これからもそういう教育活動をしていかなければいけないんでしょうね。
まとまらないコメントですみません。
2. Posted by トプログ   2006年01月26日 10:36


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3. Posted by NANA   2006年01月26日 16:47
おっしゃるとおりですね。
ただ、それは日本に限った話でも、単一民族の島国であった歴史を持っていなくても…。同様に、あるいは混ざっているからこそもっと酷いことになっている場合もあるようです。

>これも、『無知は差別を生む。』の一つの例だろうか。
同感。納得です。
ただ、無知の原因は様々なようです。

こう思うきっかけをくれた『妹の国際結婚』から学んだ話を今書いていますが…。先が長くて、ナカナカまとめに入る所まで進みません。。。
私には大きすぎる題材だったかも??
挫折しそうになってます。。。

日本でも、まじわる事ができる機会がかつてに比べるとずいぶん増えてきたようです。この先(日本のこれから)を楽しみにしたいと思います。
4. Posted by Hideki   2006年01月26日 18:11
言葉の問題は難しいですね

差別用語って、使う人が悪意をもってするものと(隠語も含む)、使う側は全くその気がないけど受け止める側が問題視するものと、2つありますね。

昔の「毛唐」、最近でいえば「池沼」は前者にあたる。黒人は後者にあたると思う。実は、「外人」も蔑称にあたると主張する人もいます(外国人が正解)

もちろん、元々は前者だったのが、使われていくうちに、それを忘れてしまって、普段使う言葉になってるものもあります。

「ばかちょん」カメラはその代表例。
「Jap」もそうかもしれない。

これらを、余りに厳密に要求しすぎると、かえって疎まれてしまう。

だけど、言葉は力をもつものだから、一歩一歩改善していく必要がありますね
5. Posted by Hideki   2006年01月26日 18:17
ただ、「肌の色が違う」「目の色が違う」「髪の色が違う」という、自分と違うことへの「異質感」の強さは、単一民族に色濃いものなのは確かに思います。

自分と「異質」なのは確か。

だけど、自分と同じ「人間」だと認めることができるかどうか、ということで蔑み・畏怖・崇拝という偏見を生むのだと思う。

要は、直に触れる機会があるか、もっというなら「話」をする機会があるか、によってくるのかなと思います。

6. Posted by toshi   2006年01月27日 05:28
hirarin先生。
 子どもにとってすばらしい環境ですね。毎週のように交流できるとは、うらやましいです。
 こうした積み重ねが大事なのだと思います。まさに国際人が育っていくのではないでしょうか。
 ただ、子どもを取り巻く大人の『違和感、偏見』がないといいのですね。
 
7. Posted by toshi   2006年01月27日 05:33
NANAさん。
 おっしゃる通り、多民族国家に差別はないなどとは言えませんものね。両面あるのではないでしょうか。ふれあうことにより理解し合うことが、何より大切なのだと思います。
 TBしていただいたのに、なかなかコメントができず、申し訳ありません。明日の土曜日にできるかな。
8. Posted by toshi   2006年01月27日 05:42
Hidekiさん。
 わたしたち、教育に携わるものは、少なくとも言葉の面で、自分の意図はどうあろうと、相手に不愉快な思いをさせてはいけないと思います。
 実は、このとき、アフリカ人のお子さんが、我が校に通学していたのです。そのことはまた、ふれたいと思っています。
 子どもたちは、幼稚園の時からふれあっていましたので、何の違和感もなかったようです。しかし、本人が、心の問題を抱えたこともありました。
 そこに、この外国人講師が、いい影響を与えてくれたということがありました。
9. Posted by kubozoe   2006年11月01日 16:08
5 ホームページ・プログよく拝見させていただいております。教育について鋭く、子どもたちにあたたかい視点をもって書かれた内容は考えさせられるところが多く大変勉強になります。突然ですが、この人権教育(5) 国際理解教育の記事を研修で使用するために許可をいただきたいと考えています。申し訳ありませんが、メールのほうへ連絡をいただけませんか。よろしくお願いします。
10. Posted by toshi   2006年11月01日 22:47
いつもありがとうございます。
 大変光栄に思っております。
 今後とも、どうぞ、よろしくお願いします。
 こまかくは、メールで、お伝えします。
11. Posted by kubozoe   2006年11月06日 17:16
5 すみません。メールでの連絡をお願いしましたが、アドレスが、正しくなかったかも知れません。再度送信させていただきました。よろしくお願いします。
12. Posted by toshi   2006年11月06日 20:20
kubozoeさん
 メールが届かなかったようで、申し訳ありませんでした。
 先日は、すぐ送信いたしました。届いたものとばかり思っていました。
 アドレスは合っています。
 それで、再度送信しても同じ結果と思いましたので、本コメントでお返事をさせていただくことにしました。
 
 大変光栄です。どうぞ、ご自由にご使用ください。
 
 ただし、本コメントをご覧の皆様にお願いですが、使用に当たっては、ご連絡はいただきたいと思います。
 よろしくお願いします。
13. Posted by 遠い国から   2007年04月11日 21:32
アメリカ、ニュージャージー州からブログを読ませていただいています。
アメリカでは、黒人さんのことをアフリカ系アメリカ人(アフリカン)と呼ぶのが普通です。
黄色人種は、アジア系といわれます。
娘は、語学学校で日本人2人(姉妹)だけですが、日本人と言うだけで、人が集まって来ます。皆さんとても好意的です。(半分は韓国人です)
国力が影響しているとは思いますが、日本人がアジア人に嫌われていると、自分達のことを認識しているのは、間違いであると感じています。
機会がありましたら、生徒さんにお話ください。
14. Posted by toshi   2007年04月12日 20:01
遠い国からさん
 アメリカからなどと、感激です。ふだん、あまり外国のことは意識していないからです。
 世界はずいぶん、開かれてきましたね。これはいいことだと思います。わたしが若かったころ、共産圏はまず情報は入りませんでした。
 そういうことが、偏見をなくしているのだと思います。国力に関係なく、すべて人類は平等の精神でいきたいですね。
 

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