2006年02月06日

一昨日の補足(1)4

971b246c.JPG 一昨日の補足をしたい。

‘鷆鵬修砲弔い

 現代社会における二極化については、1月12日の記事にまとめたことがある。ところが、その後、多くの方が使う二極化の意味と、わたしの言う二極化は、たぶんに概念の異なることが分かった。
 多くの方は、これを、いわゆる『勝ち組・負け組』の意味で使っているようだ。だが、わたしの場合は、それと同義ではない。

 1月12日の記事をお読みいただければありがたいが、わたしは、物質に恵まれ、成熟した社会では、『特別に努力しなくても生きていかれるので、楽してしまう人々』と『そういう時代だからこそ、努力して人間性を鍛えようとしている人々』との二極化という意味で使っている。
 
 だから、いわゆる『負け組』のなかにも、心豊かに生きている人々もいるだろうし、『勝ち組』のなかにも、心貧しい人はいると思われる。一致しないことをお断りしておきたい。


∪鐐阿龍軌

 わたしは、一昨日、『子どもを追い込み、強制させ、それで知識・技能を身に付けさせようとする教育は、学習方法において、戦前のそれとなんら変わるところはない。』と書いた。

 そう。天皇の名前を覚えさせられた、あの教育を、笑うことはできないだろう。あれも、『速く、確実に言えること』が求められたのではなかったかな。
 暗記と計算の違いはあるけれど。
 
 『うちの子は、百マス計算を、大変興味をもって、楽しんでやっていますよ。』というのが、少なからずある。
 確かにそうだろう。『速くできるようになった。』『Aちゃんよりもできた。』というような喜びは、あるに違いない。
 
 それだけをとり上げていうのなら、戦前の教育など、もっと子どもは興味をもって意欲的に取り組んだ。戦前、戦争中の授業風景を撮影したフィルムを見ると、前向きに明るく学習している姿が見える。笑顔も多い。

 純真無垢な子どもたちは、自分自ら取り組んだように錯覚させられていた。そのころは、真の人間性については、理解することすらできなかったに違いない。

 さあ、世の大人たちは、子どもが、どういう意欲を示しているのかを、子どもの目を見て判断する叡智をもちたいものだ。

 さて、その戦前だが、そのときだって、すばらしい教育者はいたのだ。特に大正デモクラシー期において、芦田恵之助先生など、子ども主体、子どもの思い中心の授業を押し進めた方がいらっしゃたことを付記しておきたい。


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rve83253 at 23:27│Comments(7)TrackBack(1)教育観 

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1. 競争させる教育  [ ☆自閉症児マリオくん☆ ]   2006年02月07日 02:26
私が尊敬するマーケッターまつおっちさんが、本業マーケティングに関する話じゃなく キャリアに関する話題でのブログを、知恵市場の中で立ち上げられました。 そこでも、いつものご

この記事へのコメント

1. Posted by Mr. Hot Cake   2006年02月07日 02:25
私には未だ越えられない師匠がいます。自分の出しているメルマガにも書きましたが、小学校5〜6年を担任していただいたT先生です。それまで私はワルのリーダーでした。あるときT先生は「お前たち、何のために勉強するんだ!?」と、突然問いました。みんなはそれぞれ功利的な考えを言いました。T先生は「お前たちがそんなことで勉強するなら、私はもう勉強を教えない!」と言って、職員室に戻ってしまいました。そしてしばらくして戻ってきて、ポツリ。「勉強ってのはな、『正しい人間』をつくるためにするんだよ。」。『正しい人間』の解説はしませんでした。当時27歳、独身の先生でした。
その後ずっと…今でもこの言葉は自分の課題です。
T先生に出会わなかったら・・・でも出会ってよかった。Toshi先生となんとなく雰囲気が似ています。
2. Posted by Hideki   2006年02月07日 02:37
こんにちは

一連のお話をうけて、ちょっと考えさせられることが多く、また拙い記事にして、トラックバックさせていただきました。
3. Posted by アロマぽっと   2006年02月07日 13:09
今回の記事も何度も何度も頷いてしまいました。子どもは、大人(親)がのぞんだ方向に進んでしまうような気がします。だから百マスでタイムを縮めることを親がのぞめば、当然子どもは頑張りますよ。だって大好きなお父さんお母さんに自分のことを認めてもらいたいですもの。だから、いい子と言われている子ほど、素直に従うような気がします。私の周りに、○○式を含め習い事を8つもしているお子さんがいます。そのお母さんに最近相談を持ちかけられたのですが、学校の先生に「○君、授業中全然聞いてないんですよ。外を見ながら机をたたいています。何をしているのって聞くと『宇宙と交信している』っていうんですよ。けっして出来ない子ではないと思うんですけどね。一度カウンセリングをうけられたらどうですか?」と言われたそうです。(続く)
4. Posted by アロマぽっと   2006年02月07日 13:26
 私も以前彼女らと一緒にコンサートを聞きに行ったとき、彼女が○君に演奏中ずっと○○式をやらせている姿をみました。そんな様子から、○君は家ではお母さんの喜ぶ顔が見たくて精一杯やるけれど、もう脳が破裂するほどいっぱいいっぱいになっているから、学校が唯一の息抜きの場所になっているんじゃないかしらとやんわりと伝えてみました。何だか、話が随分と逸れてしまいましたが、子どもは素直ですから、ある意味親の呪縛のなかで生きなければなりません。だからこそ大人の意識改革が必要かと思います。失敗ばかりを繰り返している私だけにその大切さがよくわかります。長々とすみません。子ども達が通っている校長先生とはまだ挨拶しかしたことがないんですよ。(何だかとっても敷居が高くて)お話を聞いてくれる方にはずうずうしくて本当にごめんなさい。
5. Posted by toshi   2006年02月08日 00:00
Mr. Hot Cakeさん
 
 わたしと雰囲気が似ているなどとおっしゃっていただけて、大変光栄です。ありがとうございます。
 
 職員室に戻るというのはちょっと気になりましたが、27歳だったら、『ああ。わたしも、そんなことをやったことがあるなあ。』と、おかしくなりました。
6. Posted by toshi   2006年02月08日 00:01
Hidekiさん。TB、ありがとうございました。
 また、読ませてください。
 いつも、お世話になります。
7. Posted by toshi   2006年02月08日 00:12
アロマぽっとさん
 ほんとうにそういう事例は、たくさん聞きました。学校の指導力が、保護者や子どもの信頼をかち取れば、ある程度、そういうことは防げると思います。
 自己主張できる子はいいのですが、アロマぽっとさんのおっしゃるようなお子さんだと、大変な悲劇になることもありますね。
 そうでないことを祈るのみです。ほんとうにそういう子どもを持ったときほど、親はしっかりしないといけないですね。
 それにしても、コンサートのさいちゅうもというのは、すごいですね。

 わたしが在職した学校だけでも、ふりかえればいろいろな校長がいました。尊敬するすばらしい校長もいますが、なかには、自己中心的な校長、また、学者肌で、子どもと話している姿はまず見たこともないという校長もいました。

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