2005年12月07日

緊急な対応

fuyu 登下校をめぐって、緊急事態が発生した。

 そのような折なので、今日は、学校の緊急対応について、お知らせしたい。
 
 今、こういう対策は日本中の小学校において、とられているのではないか。


 わたしは、今年、初任者指導で2校にお邪魔しているが、緊急事態が発生したときは、どちらも、早朝より、教務主任、学年主任等を集めて、話し合いをしている。そして、全教職員を集めて緊急の打ち合わせも行っている。


 A校は、6月ごろより、不審者騒動が数回あった。車から下校中の子どもに声をかけたり、追いかけたりする事件だった。幸いいずれも無事だったが、そのときは、早朝練習を中止し、下校は、集団下校。教員が各方面に分かれて引率したり、級外の教員は、通学路の要所要所に立って、下校児童を見守ったりした。

 
 そして、今回も同様の措置をとった。

 当分、これを続けるようだ。わたしも、集団下校に付き添ったが、子どもはきわめて平静だった。
 途中、1人の保護者が迎えに来て、集団下校に合流した。「有難うございます。」と声をかけてくださった。


 B校は、これまで特に不審者騒動はなかった。

 だから、今回も、下校時、各学級において、

ヾ鵑蠧擦鬚靴覆い任泙辰垢芦箸傍△襪海函
同学年の近くの子と一緒に帰ること。
J課後外出するときは、大人の人と一緒に外出すること。

 以上の指導を、各学級で行うと決定しただけだった。その後は通常通り下校させることとした。特に集団下校の措置はとらなかったわけだ。

 なお、緊急対応をとったことについてのお知らせは、どちらの学校も全保護者に配布している。

 各学校ごとに対応が異なるケースは出てくる。それは、地域の実情がそれぞれ異なるからだ。
 不審者騒動がある学校は、今度のような事件があれば、それだけ切実、深刻である。保護者・地域の関心も高く、連携もとりやすい。しかし、そういうことのない学校で、危機感あふれる地域の学校と同一の対応をとることは、事実上無理があるだろう。

 わたしが現職にあるとき、校庭で遊んでいる子どもへの投石事件があった。校庭に隣接している道路から、大人が投げ込んだのだった。一人の子どもの顔に当たったが、軽症で済んだのは不幸中の幸いであった。すぐ保護者に連絡を取り、警察へ通報することの承諾をいただくとともに、学校に来てもらった。制服警官が2人来て、校長室での事情聴取が始まった。同時に、ミニパトカーが、地域を回ってくれた。不幸にも犯人を発見することはできなかった。

 3日後に、運動会をひかえていた。保護者や子ども達の不安をとりのぞくため、警察にパトロールをお願いした。警察も迅速に対応してくださり、運動会のときは、制服警官が一人、来賓席に着席、待機してもらった。また、地域の人の話では、パトカーが地域を巡視してくれていたことが後で分かった。翌日、警察には感謝の電話をいれた。

 しかし、おかげさまで、その後、不審者騒動はなくなった。それで、今年は、わたしは退職したあとのことだが、通常の警備体制に戻ったようである。

 よく、市一斉の対応策をという声があるが、現実的には、各学校の実情に応じという対応をとらざるを得ないし、また、それでよいのではなかろうか。

 なお、保護者、地域の考え方も多様であることを付記しておきたい。

rve83253 at 23:03│Comments(7)TrackBack(1)子どもの安全を | 学校経営

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1. 子供の安全を考えてみる  [ 一 夢 庵 風 流 日 記 ]   2005年12月10日 12:46
まず、毎日新聞記事を参考に載せておこう。〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜栃木小1殺害:下校の安全確保決めてなく…茨城県常陸大宮市で2日、遺体で見つかった栃木県今市市の小学1年の女児は、下校途中に友人と別れてから行方...

この記事へのコメント

1. Posted by まるこ   2005年12月08日 05:10
 なるほど〜  ですね!
 学校によって対処法が違う・・・それは学校による実情が伴っているから・・・
 いずれにしても、不審者騒動は本当に多くて、TVや新聞で報道されているようなことが今、うちの地域で起こってもおかしくないんですよね。人事ではないんだ!と実感します。
 事件が起こってからでは遅いんだ、そのために学校は何が出来るのだろうか。そして、子どもたちにとって、何が一番必要なのか。
 この問題だけではなく、教師という職についた限り、このことはしっかりと考えていかなくてはならないなと日々感じています。
2. Posted by toshi   2005年12月08日 21:00
投稿、ありがとうございました。一昔前は、こんな心配をする学校はありませんでした。開けっぴろげでも、十分安全だったのです。
 学校の危機管理も、ますますその幅を広げています。
3. Posted by ja12c   2006年05月03日 11:50
はじめましてマリオくんのコメント欄からきました。
私の息子も今年小学生になり、不審者情報なるプリントが配布されたのを初めて見たときギョッとしました。
これだけ見ると世の中廃れてきたなどと単純な感想を持ってしまいますが、頻度の差こそあれ昔も不審者がいました。
しかし、現在ほど徹底した対応がされていなく、この点を考えれば先生方の努力と進歩を感じます。

幸い私の住む地域は田舎で、地域のコニュニティー、老人会、消防、父母の会、駐在さんもお友達(笑)などの関係が密です。
これからも子供達に楽しく安全に通学してもらうように努力していきたいものです。
4. Posted by toshi   2006年05月04日 11:32
ja12cさん

 コメント、ありがとうございました。

 わたしの現職での最終校には、3年間勤務しましたが、その3年間で、状況は一変しました。
 着任したころは、門も昇降口もあけっぱなしでしたが、退職するころは、門は閉めて施錠、昇降口は、戸を閉めるということになっていました。
 わずか3年間で、子どもを取り巻く社会の状況は一変してしまったのです。
 これからも、ますますきびしくなっていくでしょう。物理的な意味での、『地域に開かれた学校』は、夢の如しとなってしまいました。
5. Posted by 消耗品   2011年08月03日 15:26
これは本当に深刻な問題で、私たちも頭を抱えておりました。部活動の帰宅途中に車で追い回されたり、校門に毎朝のようにコンドームがばら撒かれていたり、、、教員は校門や校外で終日交代で立ち番。警察にも付近のパトロールをしていただいたのですが、それでも事件は続きました。部活を早めに終わらせたり中止にしたり同じ方面に帰る者は一緒に帰宅させたり、保護者が迎えに来れる者は迎えに来てもらったり、駅まで教員が送ったり、、なにしろ高校なので帰宅する地域も方向も交通手段もバラバラで小中のように通学路もなく、教員、地域の方々に見守ってもらうことも困難でした。これは学校だけでなく、地域全体、国全体の治安が改善するよう緊急な対策が必要だと感じております。ロンドンのあちこちに監視カメラを設置してテログループを一斉摘発した事例がありましたが、もはやプライバシー保護云々言っている時代ではないのかもしれません。プライバシーよりも命の方が大切なはずですから。特に夏のこの時期、危険度はさらに増しています。
6. Posted by toshi   2011年08月03日 21:08
Aさん
 『この種の犯罪はむかしからあったのだ。特に増えてきたというわけではない。』という人もいますが、わたしはそのようなことはないと思います。学校に勤務する者の実感としては、制服警官が学校に入ったり、登下校の安全が脅かされたりすることは確実に増えています。
 かつて文字通り『開かれた学校』ということで、門を設置しない学校が我が地域ではけっこうありましたが、今はもう、それではすまなくなりました。今、門のない学校はまったくありません。
 また、不審者対応の避難訓練は、今どの学校もやっていると思います。
 ただ、こうしたことが増えるのも、かつての学校教育のせいといえないわけでもないところが、学校としてつらいところです。
7. Posted by 消耗品   2011年08月04日 00:30
不審者や犯罪者対応も大事ですが、なぜそのような犯罪が増えたのか、何が彼らをそういった人間にしたのか、といった原因を追及し、反省し、今後改善することこそが肝要だと思うのです。

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