2006年03月10日

育つ初任者(4)5

d1f37c4e.JPG  今日出勤すると、またまた、担当の初任者から、いや、その初任者の学年主任から、うれしい報告を受けた。
「初任のA先生のクラスは昨日、最後の学級懇談会だったのですが、とてもなごやかでいい雰囲気だったようですよ。それに、20人以上の保護者が出席してくれました。」
「そうですか。それはよかった。しかし、懇談会だけなのに、20人以上とはすごいですね。確か34人のクラスでしょう。」
 
 その後で、初任者からの報告。

「ええ。なんか、もう、多くの保護者が、涙ぐんじゃいまして、わたしまでもらい泣きしてしまいました。」


 そして、3つの例を話してくれた。

 屬Δ舛了劼蓮△となしくて、そんなに積極的な子ではなったのです。引っ込み思案でした。それが、最近、とても積極性がでてきました。学級がよくまとまっていて、みんながやさしくしてくれるので、安心して学級生活が送れるのだと思います。
この前も、家族でスキーに行ったのですが、どんどん高いところへ行ってしまって、驚いたのですが、何回も転んで降りてきながら、とても楽しかったと言っていました。」
 
 家族旅行で見せた姿まで、学級のおかげと言ってくれる。かつての自分の記事を思い出していた。スキーの話をされたところで、そのお母さんは、しゃべりながら、涙ぐんでしまったそうだ。

◆崛阿呂修鵑覆乏惺擦里海箸鯱辰垢茲Δ併劼任呂覆ったのですが、最近は、学級が楽しいと言って、いろいろなことを話してくれます。それも、よほどうれしいのでしょう。同じことを何度も何度も言うのですよ。わたし、『その話はもう聞いたわよ。』って言えなくて、『あっ。そう。あっ。そう。』を繰り返して、我が子が喜んでいる姿を見るのですが、もう、思わず、にこにこしてしまいます。」
 
 いったん変容すると、その逆へ突っ走る。ちょうどよいところではとまらない。おとなしい子が、にぎやか過ぎるようになるのは、わたしも担任時代、よく経験した。ちょうど、振り子が反対側に大きくふれるのと同じ。大きく傾いているほど、反対側にも大きく振れる。

「うちの子(Bさん)は、学校ではまったく話せない子でした。我慢させられることばかりで、その反動で、うちでは、荒れる一方でした。親のわたしをぶつこともありました。それが、今でも、おとなしいとは思いますが、表情が明るくなり、とても意欲的に生活するようになりました。
 友達もできて、大勢家に遊びに来てくれますし、友達のうちにも行くようになりました。もう驚いてしまいます。
 だから、家でも、一人で歌を歌っていることもあるくらい、なごやかに過ごせるようになりました。これも、A先生がきめ細かくうちの子をほめてくださるのと、学級の多くの子の支えがあったからで、ほんとうに感謝しています。」
 
 A先生、「わたし、toshi先生がいつもおっしゃってくださることを、そのまま話したんですよ。『Bさんがうちのクラスにいることで、やさしさ、思いやりの心など、学級みんなの心も鍛えられたのです。ですから、〜のおかげというのは、お互い様なのです。』

 もう最近は、『保護者の信頼抜群』を感じていたが、あらためて、それが確認されたかたちだ。

 わたし、なぜかやっかむ気持ちがあった。ばかみたいだ。『初任なのにすごいな。わたしなど、こんな雰囲気の懇談会ができるようになったのは、30代も30代。それこそ、40近くなってからのことだ。』


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rve83253 at 23:45│Comments(13)TrackBack(0)学級経営 | 初任者指導

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この記事へのコメント

1. Posted by スモッカ   2006年03月11日 10:24
やっかむお気持ちもわかりますが、それだけ
toshi先生の教えをしっかり実行したからでは
ないでしょうか?

初任指導した先生の生徒も保護者もこんなに
満足してくださって、これこそ初任指導者の
功績ではないでしょうか。

しかし、今日の記事を見ていると、初任者指導
だけでなく、日本の先生みんなに指導して欲しい
なぁと思います。

講演会などあったら、私もぜひ拝聴したいです。w
2. Posted by 大山虎竜   2006年03月11日 16:51
toshi校長先生
指導担当冥利につきますね。
指導担当の教員が成長するというは、うれしいですね。
toshi校長先生の素直に聞いて実践する初任の先生も
素晴らしと思います。
教師の大切な資質のひとつに素直さがあると思います。
3. Posted by HIRO   2006年03月11日 19:46
toshi校長先生、こんにちは。
初任者小学教師のHIROです。
学ぶことが多い記事を、いつも有り難うございます。
私もお陰様で、最後の懇談会に20名近くご参加いただき、感謝の言葉をたくさん頂戴しました。
その日は指導の先生がいなかったので、そのことを学級通信にして、翌週感謝を込めて渡しました。
4. Posted by HIRO   2006年03月11日 19:47
(つづきです)

残念ながら、指導教諭とは「すれ違い」が多くあり、「分かり合えた」感じはしていません。
大山虎竜さんが言うような「素直さ」が私に足りなかったのかな。。。
いずれにしろ、「越えるべき大きな壁」をたくさん用意してくださったように思います。
それに、困ったときは親身に付き合ってくださいました。
本当に、言葉にできないくら感謝しています。
toshi校長が受け持った初任者も、言葉にできる・できないに限らず、もの凄く感謝していると思います。
今年も残すところ僅かですが、感謝の気持ちをもって、まさに「○○のお陰」(陰だから、スポットライトを当てないと見えない!)の気持ちで励みたいと思います。
有り難うございます。
5. Posted by toshi   2006年03月11日 21:17
スモッカさん
 
 身に余る言葉をいただき、ありがとうございます。どなたかもおっしゃっていましたが、やはり、柔軟性が必要なのだと思います。
 人間て、言われたから、『さあ、明日から。』ってなかなかいかないですよね。自分なりのこだわりがあればなおさらです。
 教職って、矛盾するようですが、この柔軟さと信念とが必要なのだと思います。

 講演会なんて、これも、身に余る。光栄です。申し訳ありませんが、そのような機会はないと思います。せいぜい、このブログを末永くよろしくお願いします。
6. Posted by toshi   2006年03月11日 21:24
大山虎竜先生
 ああ。大変失礼しました。
 先生がおっしゃっていらしたのですね。
《素直に聞いて実践する初任の先生も素晴らしと思います。》
 ほんとうにこの通りなのです。この初任者は、やはり吸収しようとする意欲が旺盛でしたね。
 今,わたしが担当する初任者には、かたくなな者はいないので、わたしもやりがいがあるのですが、現職のときは、やはりいました。多くはありませんがね。
 保護者とやりあっちゃうのですね。
 おかげさまで、わたし、今はけっこう、心のゆとりと言うか、のんびりした気分に浸っています。これも、皆、初任者が伸びたおかげです。
 4月から、また、新たな気持ちでやろうと思っています。今後とも、どうぞ、よろしくお願いします。
7. Posted by toshi   2006年03月12日 05:51
HIRO先生
 うれしいコメントをありがとうございました。
HIRO先生も、すばらしい懇談会だったようですね。
 一般的に、初任の先生をいやがる雰囲気が、保護者の間にありますよね。でも、HIRO先生やわたしの担当する初任者の取り組みは、親の認識を変えるに十分だと思います。
 話は変わりますが、むかし、プロ野球の選手に、『2年目の危機』という言葉がありました。慣れから来る気のゆるみと言ったらいいのでしょうか。
 わたしも、ついうっかりし、書類提出などが遅れてしまうことがあり、自分の担当する初任者に、戒めとしてそんなことも言おうと思っています。
 どうぞ、すばらしい2年目を迎えられるよう、祈念しています。 
8. Posted by マグ   2006年03月12日 21:38
大好きなToshi先生、いつもブログ拝見させていただいています。この1年間Toshi先生に教えて頂き、自分でも成長を実感しています。全国でもまれな幸せな初任者だと思います。この前、Toshi先生が書かれていたように子ども同様、私も先生に自分の行為を意味づけ、価値付けをして頂きました。そのことで、何が大切かを学ばせていただきました。自分の性質も言ってもらうことで少しずつ自信になりました。
9. Posted by マグ   2006年03月12日 21:40
(続きです。)週1回来られるだけで子どもたちの状況を把握されたり、保護者からの手紙を見てどんなことを考えている方なのか教えて頂いたり。私には魔術師としか思えませんでした。先生のように私も状況把握が自分でもできるようになりたいです。いつも温かく包み込む優しさをもっていらっしゃり、私もそうなりたいといつも思い笑顔を心がけています。「やっかむ」とおっしゃっていましたが、初任者の学級を作ってくださったのはToshi先生です。次年度は一人ですが、今年以上の学級になるよう努力したいと思います。
10. Posted by toshi   2006年03月13日 06:04
マグ先生
 先生のこの1年間の成長は目覚しかった。ほんとうに見事だったよ。
 何より子供が意欲的に学ぶ力、学級集団としての輪を育んだ。子供達をやる気にさせるのは、『やる気になれ。』と言ってなるものではない。これは、やはり、先生が、子供一人一人をしっかり把握し、受容したり、認め、ほめ、励ましてきたことが大きい。
 大山先生がおっしゃるように、『素直に聞いて実践する』力、わたしは、『心の柔軟さ』と思うのですが、その双方が、先生にあったからだと思います。それが一番大きい。
 『いいものはいい。だめなものはだめ』としながらも、いいと判断したら、とことん学ぶことだね。
 『信念と柔軟性との調和』。そんなものの必要性を感じます。

 まもなく1年間が終わろうとしている。先生の2年目に、大いに期待します。
11. Posted by NANA   2006年03月13日 10:40
わぁ〜。素敵なやり取りにうっとり!感動です。

《やっかみ》は・・・。私も最初は『へえ〜。toshi先生ほどの方でもそんな気持ちを抱くものなのだな〜』なんて感じていましたが、きっとコレは先生ご自身も《試行錯誤》されているからこそ自然に沸く心理なのかもしれませんね。いろんな意味で正直であればこそなのかしら?と・・・。このやり取りをみて感じました。
学級を創られたのは、初任の先生方と子どもたちでしょう。そこを疑いたくはないですねぇ〜。そうでなければ、受けたご指導に対して失礼ですよ(笑
常に指導の対象者を尊敬してらっしゃるtoshi先生は本当に素敵ですよね。
どれほどの憧れを抱いてらっしゃるでしょう?しかしtoshi先生もどなたかに憧れてらっしゃるようですよ〜。
魔術を体得してもなお試行錯誤を続けられる姿勢を・・・。私もぜひ!お若い方々と一緒に学びたいと思います。(教師ではありませんがね)
12. Posted by マグ   2006年03月13日 22:00
<学級を創られたのは、初任の先生方と子どもたちでしょう。そこを疑いたくはないですねぇ〜。そうでなければ、受けたご指導に対して失礼ですよ(笑>
NANAさんのおっしゃるとおりです。私がToshi先生からこどもたちをみとるすべを教わり、私の意識が変わり、行動が変わり、学級の子どもたちが変わりました。そこは自信をもちたいと思います。どんな学級を子どもたちと創りたいのか目指す学級像が見えてきたので、はじめはうまくいかないかもしれませんが、2年目はToshi先生がいなくてもできそうな気がします。不安と期待の入り混じった次年度です。
13. Posted by toshi   2006年03月14日 00:50
 NANAさん

 参った。参った。なんか、全てを見抜かれた感じです。
 指導の対象者を尊敬とありますが、わたしの気持ちから言うと、真実を求め合う意味では、同じ人間同士、対等です。
 たとえ子どもであっても、真剣に学んでいる姿に対しては(ああ。ごめんなさい。たとえ遊んでいても、すばらしい人間性を発揮している姿に対しては)、わたしは、心のあり様としては、対等です。
 対等と言うと、誤解されそうですね。言葉を変えましょう。同じ人間同士、『敬意を表する』と言ったらいいかな。
 そうか。やはり、尊敬に似てきましたね。
 それから、やっぱり、あこがれている人はいますね。何人かいます。
 このブログを始めてから、また、そういう方が増えました。
 どうぞ、今後とも、よろしくお願いしますね。

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