2006年04月22日

障がい者への差別(2)4

8e54e42a.JPG 14日、『障害者への差別』を記事にしたところ、数多くのコメントをいただいた。
 ありがとうございました。
 読ませていただいて、わたし自身も認識を深めることができた。

 やはり、他者理解が基本であることを痛感させられた。思いが共有できるよう、努力することが大切だ。

 
 他者の思いはなかなか分からない。それはそうだ。だからと言ってあきらめるのではなく、分かってもらおう、また、分かろうとする努力が永遠なのだととらえることにより、不断の努力を積み重ねることができる。

 考えてみれば、これは、あらゆる場で良好な人間関係を構築する上での、基本中の基本ではないか。ある

 『障がい』という『わけの分からないもの』への恐れがあるとすれば、それを払拭する努力も、分かろうとする努力も、永遠のものだと思うし、永遠なら、肩肘はらないで、ゆったりとした気分で努力し合えたら、すばらしいのだと思う。

 ただ、14日に記事にしたように、突発的な出来事の場合は、お互いにそこまでの心の余裕はもてず、トラブルになることもあるだろう。
 その際、公教育を中心として、数多くいらっしゃるボランティアの方々(わたしは必ずしも当事者でないとは思わない。)の役割は、大きいはずだ。今回、わたし自身もそのことを再認識させてもらった。

 また、『障がいのある子どもを持つ保護者の思い』に、かなり近づけたのではないかとも思えた。
 これまで、教育現場に身をおく者として、保護者と話す機会はかなりあったが、このコメントに書かれたような、当事者として『障がいであることを言わない。言いたくない』思いについては、申し訳ないが初耳だった。

 
 そのうえで思うこと。

 やはり、『人権意識』の二極化現象が大きいと思える点だ。理解しようとしている人は大勢いる。その一方で、理解しようともしない人、自分のことだけで精一杯の人も大勢いる。

 前者についてだが、ボランティアの方は、ほんとうに、世の中のため、他者のために、骨身を押しまず働く方々で、頭が下がる思いになることはしばしばあるのだ。前にも書いたが、マスコミはもっともっとこういう人たちの思いや奮闘を報道すべきだ。

 その一方で、自分のことだけで精一杯の人も、気の毒な人と感じることがあまりにも多い。いつも、『心の急病人』という感じなのだ。そういう場合は、可能な限り、『急病』の思いを共有できるよう努力したいと思う。


 ここから先は創作である。いずれも事実であるが、いくつもの事例を一つにまとめたという意味で創作である。

 ある地域に、障がいのある人のための施設ができると決まったとき、そこでは反対運動が起きた。その大きな理由は、『‐磴い者が何をするか分からない。⊆辺の地価が下がる。』というものだった。
 しかし、施設の必要性を訴える人がいて、その人は、根気強く説得にまわった。一番訴えたのは、『地域の方々とともにある施設にしたい。決して孤立、疎遠にさせない。』ということだった。
 それを契機に、地域の方々の反対運動は下火になった。

 この施設を建設中のとき、見知らぬ人が訪ねてきて、
「これは、いったい何ができるのですか。ホテルでも建てているのですか。」
と聞かれたという。それが、施設の必要性を訴えた人にとっては、とてもうれしかったようだ。

 施設が完成し、障がいのある人が通ってくるようになると、さっそく地域に出て活動を始めた。
 地域の清掃、廃品回収、施設で行う行事案内の配布。・・・。いろいろ始めた。
 だんだん、障がいのある人と、地域の住民のふれあいが、心豊かなものになっていった。

 廃品回収は、毎月、日が決まっているので、地域の人たちは、進んで品物を出すなどの協力をしてくれるようになった。

 連合町内会の運動会にも参加するようになった。障がいのある人をお世話する人たちは、初め、障がいのある人が、運動会の進行を遅らせてしまっているのではないかと気をもんだようだ。
 それを察した町内会長さんが、
「何、そんなに落ち着かないのですか。みんな楽しんでいるじゃないですか。そんな進行の遅れなど、気になさらないでくださいよ。」
とおっしゃってくださった。『それが、どれだけうれしかったか分からない。』と、これは、後日談。

 やがて、交流の輪は広がり、住民だけでなく、商店、娯楽施設へも及んだ。カラオケにも行くようになった。

 圧巻はボーリング場だった。ボールを置くことはできても、投げることのできない人のために、ボランティアは、ちょっとしたスロープ状の道具を作り、ボーリング場に持ち込んだ。ところが、どうもうまくいかない。初めは、『何をしているのだろう。』という目で見ていた従業員も、やがて、『こうすればいいのではないか。』と、アイデアを出すようになった。

 自分の家へ、障がいのある人を招く人もいた。
 あるとき、その家へ、見知らぬ人(一瞬そう思われた)が現れた。気づいたときは、家のなかへ上がりこんで、冷蔵庫のなかをあさっていた。先日、招待した障がいのある人のなかの一人だった。その人は驚いたが、してはいけないこととして、真剣に叱り、その上で施設に送り届けた。
 
 これで、このお話は終わるが、初めは反対運動が起きても、理解し合えればこれだけのことができる。ああ。日本中、自然体で、こうなればいいなあ。


にほんブログ村 教育ブログへ

ブログランキング・にほんブログ村へ
 
 教育ブログの1位と2位をいったりきたりしています。
 しかし、ポイント数は驚異的に上昇中。皆さんの変わりないご支持のおかげです。ほんとうにありがとうございます。
 プロ野球じゃありませんが、『応援、よろしくお願いします。』
 今日は、どちらかへ1クリック、お願いできますか。

人気blogランキングへ
 
 こちらも、お願い。



rve83253 at 23:54│Comments(14)TrackBack(0)自己啓発 | 教育風土

トラックバックURL

この記事へのコメント

1. Posted by カズキ   2006年04月23日 13:54
障害者へ対してだけではなく、どのような事業にも地域との連携は不可欠ですよね。最近はそれが無くなりつつあり、家庭にも居場所の無い子供が数多くいるように感じられます。両親多忙の現代だからこそ、地域全員が一体となって子供をサポートしていく姿勢が必用なのかもしれません。トピック外れて失礼。
2. Posted by toshi   2006年04月24日 00:57
カズキさん
 
 いえ。いえ。外れても何でも、どんどん、コメントをいただければ、うれしいです。よろしくお願いします。
 我が地域でも、わたしの現職最終校でも、地域の方による『土曜塾』なるものが開かれていました。
 親子の料理教室、たけとんぼ、たこづくり、裁縫、書道など、多彩でしたよ。
 子どもが地域の人とふれあいながら成長するということ、これも地域を愛する子どもを育む観点で、とても大切なことと思います。
3. Posted by まき菱   2006年04月24日 05:30
障害云々に限らず、相手の立場に身を置き換えてみること自体が減った気がいたします。
自分の立場で主張するだけで、相手の負担で解決を図ろうとするような。
相手の立場で考えてみないと、妥協点って見つからないと思うのですが。
そして、相手にばかり期待せずに、自分でできることは自分で引き受けるべきですよね。

障害児の親としても、健常児の親の気持ちや先生の負担を考えながら、その上でいろいろ話し合うことを、忘れたくないと思います。
4. Posted by にしこ   2006年04月24日 15:31
お互いが自然と歩み寄れるにはどうしたら良いのかがこの記事に書かれていると思います。
すみませんが、またTBをさせて頂きます。
もし、TBをはずした方が良い時はおっしゃって下さい。
私に色々考える機会を与えて下さったtoshi先生、Kumamaさん、NANAさん、Hidekiさんに感謝しています。
5. Posted by toshi   2006年04月25日 05:29
まき菱さん

 おっしゃる通りですね。わたしはこれを、人権意識の二極化と言っていますが、残念ながら、この傾向は、今後ますます強まると思います。
 これを教育のせいとする人もいますが、わたしは、やはり、社会の成熟化のなせるわざと思うのです。
 この辺、近いうち記事にしますね。
 どうぞ、よろしく。
6. Posted by toshi   2006年04月25日 05:37
にしこさん、

 コメントとTB、ありがとうございました。にしこさんのブログを読ませていただきました。
 すごく本音の部分で書いてくださったなと思います。それで、わたし、本記事にも書かせていただきましたが、わたし自身が、大変勉強させていただきました。
 ただ、本記事でわたしが書かせていただいたのは、何人もの方が係わった運動的な部分があるのに対し、にしこさんの書かれるものは、まったく個人のことである点が違うなと思いました。
 草の根と言いますか、にしこさんの書かれた内容で、わたし、いろいろなことを考えています。
 ごめんなさい。今は、この程度しか書けなくて。
7. Posted by にしこ   2006年04月25日 13:40
toshi先生へ

私が書いたことでいろいろと考えさせてしまっているようで、何だか申し訳ないです。
もし、良かったらどの様にお考えになっているのかを、聞かせて頂けたらと思います。
私が書いたことは障がいのある子どもの親が書いた、すごく偏ったことです。
だから、不安もあるのです。
どうぞ宜しくお願い致します。

(追伸:私は全然気にしませんので、TBをはずしたい場合は削除して下さっても構いません。)
8. Posted by toshi   2006年04月26日 16:28
にしこさん

 申し訳ないことですが、,返事のコメントが遅れたこと、∧矛錣房蠅鯑佑湛みまして、そちらも風雲急を告げ、申し訳ありませんが、ちょっとにしこさん要望の記事はしばらく猶予をいただきたいこと。この2点、お詫びします。近いうち記事にすることはお約束します。

 それから、TBの件は、わたしも、全然気にしていませんよ。どうぞ、このままにさせてください。わたしの記事に関連する形で、記事にしてくださっていること、感謝しております。
9. Posted by にしこ   2006年06月20日 11:54
ご無沙汰しています。
今日はお願いとお詫びに参りました。
toshi先生のこの記事にTBさせて頂いた私の記事に関して、このまま掲載し続けるのは良くないのではないかというパパの意見があり、現在掲載を中止しています。
今後、その記事をブログから外す可能性もあります。
そこで、大変申し訳ないのですが、私の記事のTBを削除して頂きたいのです。
この事では随分悩み、今でも考え続けています。
しかし、今の状態でTBをさせて頂くことは出来ないと思います。
勝手を申して本当に申し訳ありませんが、どうぞお許し下さい。
よろしくお願いいたします。
10. Posted by toshi   2006年06月20日 20:57
にしこさん
 こちらこそ、ご無沙汰で申し訳ありません。
 お話の件、了解しました。さっそく削除しました。
 わたし自身は、勉強させてもらったという思いでいただけに、ちょっと残念な気もしますが、でも、了解しました。
 たしか、わたしの記事で、ご自分の心が分かったように思うという趣旨のことが書かれていたと思いますので、なんか申し訳なかったかなとも思っています。
 このあとも、にしこさんのお名前を出しながらの記事を書いておりますので、そちらの方も、今度の休日に修整しますね。
 これにこりずに、どうぞ、今後ともよろしくお願いします。
11. Posted by にしこ   2006年06月21日 11:59
早い対応をして頂きありがとうございました。
そして、ご迷惑をお掛けしたことを心から申し訳なく思います。

toshi先生のおっしゃるとおり、あの記事は自分の心の中で悶々としていた事が何なのかを書きました。
自分の心の中で悶々としていた事がはっきりしたのは、とても良かったと思っています。
でも、それとは全く別の問題が孕んでいて…本当にすみません。

ところで、toshi先生からあの記事にして頂いたTBについてはいかが致しましょう?
現段階ではtoshi先生初め、皆様から頂いたコメントを消さないようにしたいと思っています。
TBもtoshi先生さえよろしければ、そのままにさせて頂きたいのですが、削除した方が良い場合は削除しますのでおっしゃって下さい。

今回、この様な事になってしまいましたが、これからもどうぞ宜しくお願いいたします。
12. Posted by toshi   2006年06月22日 05:54
にしこさん
 TBについては、おまかせします。と言いますのは、ほかの方のもあるわけですし、それらと一緒の対応でけっこうです。
 ただこちらからのお願いもあります。先日、消去したら、にしこさんのブログそのものがでなくなってしまいました。現在、一つだけ、にしこさんのTBは残っているのですが、これをクリックしてもでないのです。
 わたし、リンク集に載せていなかったのですね。ごめんなさい。
 そこで、申し訳ありませんが、次にコメントをいただくとき、リンクできるようにしていただけませんか。遅ればせながら、リンク集に入れたいと思います。
13. Posted by にしこ   2006年06月22日 13:26
それでは、TBの件は私の方で対応させて頂きます。
お気遣いありがとうございました。

リンクの件ですが、私のようなブログをリンク集に入れて頂けるとのこと。
とても嬉しいのですが、本当のよろしいのでしょうか?
ほとんど日常の他愛のない事ばかり書いているブログです。
それでもよろしければ、どうぞ宜しくお願いします。

私もtoshi先生のブログをリンクさせて頂きます。
14. Posted by toshi   2006年06月23日 03:14
にしこさん
 相互リンク、さっそく対応してくださって、ありがとうございました。
 ただ、わたしのライブドアブログは、どうも反応が鈍く、リンク集に限らずですが、画面にでないことが多いようです。
 リンクしましたので、その辺、もしなかったとしても、ご理解ください。

コメントする

名前
URL
 
  絵文字