2006年05月25日

子どもにも大人同様に、(2)3

595e6877.jpg  前回、大人社会でやらないようなことは、子どもにもやってはいけないと書いた。

 もっともこれには注釈がいる。何でもそうだと言うわけではない。その幅を広げたいということだ。

 現状、学校教育を中心に、相手が子どもだから、あるいは、教育しているのだからという理由で、ときには、人権に引っかかるようなことをやっているのではないかと思ったのだ。

 そうしたら、くるみさん、想介さんから、大変謙虚なコメントをいただき、恐縮してしまった。

 また、お二人のコメントから、わたし自身、再確認させていただいたことがある。

 それは、日ごろ、わたしたちは、内気な子に対し、『言いたいことが言える子に、また、はっきり自己主張できる子に、』したいという、願いをもっているはずだということである。

 それをあらためて認識させていただいた。ありがとうございました。そこで、前回と似ているが、もう一つ、例をあげたい。
 
 それは、『声が小さい!元気がない!やり直し!』ということである。

 朝会で、あるいは、運動会の練習などで、壇上の教員が、『おはようございます。』と挨拶をする。ところが、それに対する子どもの声が小さい。元気がないようだ。すると、すかさず、教員から声がかかる。
「元気がない。もう一回、やり直し。」
 そう言われて、子どもも大きな声を出す。すると、『ようし。』と言って、話し始めるのだ。何か、話をする人の、自己満足のような気がして仕方がない。わたしには、何の意味も感じられない。
 
 こうしたたぐいのことは、読者の皆さんが子どもだったころもあったのではなかろうか。
 

 こうしたたぐいのことは、大人に対してはやっていない・・・と思っていた。

 しかし、そんなことはなかった。

 もうかなり前になるが、会社の新人教育の模様をテレビで見た。そうしたら、その場でも、いわゆる『カツを入れる』意味だと思うが、大の大人に対して、小学校と同じ調子でやっていた。新人が素直に腹に力を入れてやっているのは、これは、やらされる側としては致し方ないが、ものすごくこっけいにうつった。

 また、これは子どもに対してではあるが、ある有名プロ野球選手が、野球少年教室で、『声が小さいね。なんか、元気がないよ。もう一度、やり直しましょう。』などと言っているのを見た。

 これなど、長年の学校教育のしきたりが、悪影響をもたらしているのだろうと感じた。

 
 さて、このことについては、どう指導したらよいか。

 声が小さくても、元気がなくても、それがそのときの状態であれば、それでよしとしよう。もともとたいした問題ではない。

 連休、家族でどこかへ出かけ、疲れている子が多いのかもしれない。それで、夜、寝るのが遅かったのかもしれない。

 それに、こういうことは、その日の天候が影響するということもある。
 
それで、次の機会に、元気のいい声が返ってきたら、

 「おお。今日はみんな元気いっぱいだね。気持ちがいいね。・・・。先週は、声が小さくて元気がないようだったから、病気の子が多いのかなと少し心配でしたが、今日はもう大丈夫。安心しましたよ。」

そう言えればよいのではないか。

 
 さて、上記のような、『やり直し』が、教育的に見てマイナスだと思うこともある。次回はそれにふれよう。


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rve83253 at 21:08│Comments(2)TrackBack(0)指導観 | 教育風土

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この記事へのコメント

1. Posted by くるみ   2006年05月26日 12:23
 toshi先生、引き続きの投稿、有難うございます。本当にすぐに我が子との関わりに参考になります。
 実は、私自身子どもに申し訳ないことをしてしまいました。2歳ごろ、お砂場でおもちゃを取られて「○ちゃんの・・・」と涙をためる我が子を見て、「言いたいこと言える子に」と「ボクカツ丼」じゃだめでしょと夫共に厳しくやってしまったのです。 そして、彼は見事に自己主張し始めました。その代わり、それをできない内気な子を責めるようになってしまいました。
 涙をためる我が子を叱咤激励するのではなく、「だいじょうぶ・だいじょうぶ」と寄り添い、きちんと自己主張できるように静かにゆっくり見守ることが大切だったと猛烈に反省するこの頃です。

2. Posted by toshi   2006年05月27日 02:26
 くるみさん

 くるみさんのおっしゃる件は、体罰ではないのですが、5月14日の体罰はダメ(2)でも、自分より弱い者に向かっていくことを書かせてもらいました。
 
 今日、次女が孫を連れてきたのですが、子育てで悩んでいることとして、孫(2歳)がいけないことをしたときに、それはダメということを分からせようとして、ほほをつねると、孫も、自分が気に入らないことがあったとき、母親のほほをつねるようになっているのだそうです。
 
 試行錯誤したり、反省したりしながらも、子どもの思いを大切にやっていくしかないよという話をしました。
 
 子どもの思いを大切にすることが、遠回りのように見えて、結局は近道のように思います。

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