2006年01月06日

豪雪に思う


8f3112c2.JPG (本文に入る前に左の写真の説明をしたい。これは、12月20日掲載の写真の作品を、回転させて遊んでいるところである。)

 地球温暖化が叫ばれる時代なのに、今年はことのほかの厳冬で、雪国からは豪雪被害のニュースが、連日のようにとび込む。

 雪国の皆さん。毎日の雪との戦いで大変でしょう。お見舞い申し上げます。早く平穏な生活に戻られるよう祈念しています。


 ところで、わたしたち社会科研究会に所属する者の多くは、教材研究のため全国各地を訪れる。豪雪地帯も当然、何度かうかがったことがある。忘れられない思い出もいくつかある。

 豪雪の様子を子どもたちにつかませたいと思っても、豪雪の写真だけでは、『すごい。』だけで終わってしまう。そこで、夏も訪れ、同じ場所の夏の写真を撮影したことがある。両者をくらべることによって、
「ええっ。あんなに高い2階の窓なのに、こっちの写真だと、雪がとどいているよ。」
「あんな高いところに、人が立っているということなんだ。」
「ええっ。あの公衆電話ボックスが、完全に雪に埋まっちゃっている。見えないよ。」
というわかり方になる。

 雪の重さも重要な学習内容だ。
ともすると、『雪に重さなどあるのか。』と思っている子もいる。おそらく、雪がチラチラ舞うように降ってくる様子からの連想だろう。
 それで、新聞紙大の広さに、子どもを立てるだけ立たせ、その重さに匹敵する重さなのだととらえさせる。これも、温暖な地域の子どもにとっては驚きだ。

 今、豪雪によって家がつぶれるニュースもとび込む。
 どうなのだろう。大地震の折などは、ボランティアの活躍も大々的に報道された。今回のような豪雪では、そういうボランティアの活躍はあるのだろうか。
 お年寄りだけで住んでいる家も多いと聞く。そういう家は、雪下ろししたくても人手が足りない。そこへ重点的に人を入れ、除雪してもらうようにしたら、どんなにありがたいことだろう。

 雪国の学校を訪れたこともある。廊下、昇降口には、子ども用のスキーがずらっと並べて立てかけてあった。冬はスキー、スケートが体育の学習内容となる。
雪が降っていても、戸外で、スキー学習が行われていた。それを見た我がクラスの子たち。
「いいなあ。雪が降っても外で体育ができるんだ。」
とうらやましそう。
そう。わたしたちの地域では、ちょっと雪がちらつけば、もう内遊びだものね。
雪国の学校の先生は、
「そんなことを気にしていたら、こちらで冬は、体育ができなくなっちゃいますよ。」


 この学校の教室で、子どもたちにインタビューさせてもらったことがあった。
 みんな元気だった。雪と友達という感じがした。でも、
「雪の重さで、家の屋根がみしみし音をたてることがある。」
などという話は、ギクッとした。

 雪を楽しむ行事もあることを知った。雪祭りは決して札幌だけではなかった。子どもたちは、それを楽しみにしているのだった。

 雪の壁の中を登下校する子どもたち。その雪の壁は、子どもの背の高さの何倍あっただろう。
 そう。そう。雪の中の登下校をビデオに収録したこともあった。豪雪の中では、車道も歩道もなくなってしまう。かさをさすことが、かえって危険になることもある。
雪道で子どもが転んだ。そこをダンプカーが通過する。それを見た子どもたち、一斉に、
「あぶなあい。」
と叫ぶ。こんなことが雪国ではざらに見られるのだろう。
「先生。これでは、子どもやお年寄りが急病になったら、どうするの。」
「火事もだよ。消防車、行かれるのかな。」
本気になって心配しだす。そう。この学習問題で、学習をすすめたこともあったなあ。
 
 豪雪に備えて、いろいろ取り組んでいる様子も取材しようと、雪が降る直前にお邪魔したこともあった。雪がこい。消雪パイプの点検など。あわただしく働く皆さんの姿を取材した。
 また、この辺りの多くの新築家屋は、一階の部分はコンクリートで固めて車庫や倉庫にし、2・3階の部分が、こちらの1・2階にあたるような、そんな家だった。
 
 市役所にも行った。
「雪のためのトラブルもあるのですよ。降る雪は自然のものなのに、いったん積もれば、雪に名前がつくのです。『○○さん宅の雪なのに、うちに落ちてきた。』とか言ってね。」
「まったく雪がうらめしいですよ。いったいどれだけ除雪費がかかるか。もし雪がなければ、雪への対策費だけで、いったい何校学校を建てることができるかと思いますよ。」

 「アルプスをはじめ、山岳地帯の山を、ブルドーザで切り崩してしまえばいいのに。」
 遠くの雪山を見ながら、そんな、ばかな空想をしたものだった。

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rve83253 at 22:41│Comments(3)TrackBack(1)社会科指導 

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1. 足でかせぐ授業づくり  [ 教師バカ一代 ]   2006年01月07日 07:22
toshi校長先生のブログにTBさせて戴きました。授業づくりの要諦が述べられていると思いました。授業づくりは足でかせぐということです。最近は、教育雑誌やネットで優れた教育実践が紹介されていて、手軽に授業づくりができる環境にあります。しかし、それは、や... hal先生。hirarin先生。投稿、ありがとうございました。 雪国の大変さをあらためて認識させていただきました。 昨日のニュースによれば、小泉首相が、自衛隊の救援体制を至急とるように指示したとか。そうですよね。これなどもっと早くやるべきだったのではないでしょうか。 雪国からこちらへ就職した先生が、この時期でしたけれど、「こんなのずるいですよ。こっちは毎日晴ればかりじゃないですか。天気の神様は、あまりにも不公平だ。」と言っていたのを思い出しました。

この記事へのコメント

1. Posted by hal   2006年01月07日 00:30
あけましておめでとうございます。
わたしの故郷は地図で豪雪地帯と表されるところのすぐそばにあります。
今回の雪で交通機関は麻痺していますし、雪の重みで電線が切れて停電するのではないかとびくびくしています。
雪下ろしのボランティアですが、地元では余裕がないんですよね。
毎日毎日自分の家で精一杯です。
よそからボランティアの方に来ていただければいいのですが、来てもらうための交通手段がないのです。
何かいい方法があるといいのですが・・・。
そういうわけで、故郷を心配しながら新年はじめの出勤をしてきました。
2. Posted by hirarin   2006年01月07日 03:15
こんにちは、雪国です。
周りは3mの雪に覆われています。これだけ積もると、スキー授業のためのスノーモービルの運転も危険になりますね。まあ、「雪があるからやっていける」地域なんですよね。
年末に関東に行ったときに雪国との違いに改めていろいろ気づきました。
・道路の信号が横である。
・電話ボックスの上に屋根(ピラミッド状の)がない。
・自転車に冬でも乗っている。
・玄関が1階にある。
・流雪溝がどこにもない。
・電線が低い位置にある。
          などなど
写真一つでもいい教材になるかも知れませんね。
昨日は学校の屋根の雪下ろしをしていたら、下の囲いが雪の重みで崩壊して大変なことになりました。駐車場はピロティーと呼ばれる床下にあるのですが車が出られなくなりました。
いったいこの雪はどこまで続くんでしょうね。朝から夜まで雪掘りの日々で全身筋肉痛ですよ。
3. Posted by toshi   2006年01月08日 00:27
 hal先生。hirarin先生。投稿、ありがとうございました。
 雪国の大変さをあらためて認識させていただきました。
 昨日のニュースによれば、小泉首相が、自衛隊の救援体制を至急とるように指示したとか。そうですよね。これなどもっと早くやるべきだったのではないでしょうか。
 雪国からこちらへ就職した先生が、この時期でしたけれど、
「こんなのずるいですよ。こっちは毎日晴ればかりじゃないですか。天気の神様は、あまりにも不公平だ。」
と言っていたのを思い出しました。

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