2005年12月08日

学校民営化?

fuyunoki わたしは、『道草学習のすすめ』というブログから、多くのものを学ばせてもらっている。『ドリル学習』の弊害を説かれる先生の姿勢、考え方には、全く共感する。

 その先生の昨日のブログに、学校に物申したいという機運にあふれた記事があった。

 本記事を読む前に、このブログに目を通していただけたらと思う。

 そこには、《学校の授業はある意味、治外法権的な性格を持っており、学校の同僚でさえ、批判できないと聞く。一介の塾の講師風情が文句が言えるようなレベルでないことは、私でも容易に想像がつく。》とあった。

 わたしは、おっしゃることは理解しながらも、『今はたぶんにそうでもないですよ。』ということを、ここに述べてみたい。もっとも、地域による温度差はかなりのものがあるだろうという想像はつく。

 治外法権的な部分についてだが、ずいぶんそれは薄まってきたと言えよう。

  わたしが学級担任だったとき、授業中の教室に校長が入ってくることは、研究授業でもない限り、まずありえないことだったが、わたしも含め、今の校長は、どんどん教室に入って、随時授業を参観する。

 教員もそれを当然のこととし、放課後、校長室を訪れ、お礼の言葉とともに、指導を仰ごうとする者も少なからずいる。

 教員同士も、研究授業の前などを中心に、互いに授業を見合い、切磋琢磨する姿が見られる。

 次に、地域、保護者が学校長に物申すということは、むかしからあったことだろう。しかし、時代の要請を背景に、今の学校長は、単純に聞き流すことなどできないようになっている。
 
 5・6年前からだろうか。国の方針により、各公立学校に、学校評議員制度なるものがとり入れられた。
 これは、地域、保護者の声を学校運営に反映させようとする取組である。ただし、運営の主体は校長にあるので、々残垢蓮地域、保護者の声に耳を傾け、積極的に学校運営に反映させることを要請される。△箸蠧れられないものについては、なぜだめなのかの説明責任を果たす。
ということになる。

 わたしの地域では、今年度より、学校評議員制度を一歩進め、『学校長は、地域、保護者の承認を得て、学校運営を行う。』というモデル校を数校作った。やがては、全校こうなるのではなかろうか。

 ただし、ボス的なものがいたり、もめてばかりだったりするようなケースは、教育委員会は、その学校の学校評議員制を廃止できるとしている。

 また、学校評価も、今年度より全校実施となった。学校運営、教育課程の妥当性、児童の実態などについて、地域、保護者から、評価してもらうことになる。
 もっとも現行では、これもどこまで評価してもらうかを決定するのは学校だから、内容についての温度差は、あるとみるのが妥当だろう。

 学校長は数年前より、『民間度チェック』なるものを実施している。これは、学校だけでなく、役所も実施しているものらしい。

 学区の自由化は、全国あちらこちらで、実施に移されているようだ。わたしの地域では、この方針はとっていない。あくまで、地域の『おらが学校』意識を大切にしたいようだ。

 学習指導要領の弾力化、つまり、児童の実態に応じ、発展的な取り扱いも可というのは、皆さんもご存知だろう。

 学校長の権限が強化されている。人事異動にしても、従来の『希望と承諾』から、本人の意向に沿わなくても、学校長の権限で、よりよい学校を築くという観点から、異動させたりさせなかったりすることができるようになった。

 話が大きくなり過ぎてしまったかもしれない。しかし、学校長に物申すことの意味がずいぶん変わってきたことは、ご理解いただけたのではないか。

 こだま先生。先生が学校に申し入れようとされていることは、まさに、上記、学校評価の中の、教育課程の妥当性にかかわるものと思います。
 地域による温度差はあるだろうから、(しつっこいですね。述べるのは3回目。恐縮です。)どれだけ受け入れてくれるかは分かりませんが、もしはかばかしくない場合は、学校評議員の方と、意見交換されたら、いかがでしょう。いい方だといいですね。


rve83253 at 23:01│Comments(2)TrackBack(1)学校、第三の民主化 | 学校経営

トラックバックURL

この記事へのトラックバック

1. 「計算は基礎」だという迷信による迷惑  [ 道草学習のすすめ ]   2005年12月09日 10:00
苦戦している次の記事の「娘の日々の学習」を打ち込んでいると、隣の部屋から娘と友達がぶーぶー言っているのが聞こえてきた。何かと思って話を聞くと、算数の授業以外でスキルアップタイムという時間があって(担当は担任の先生じゃないらしい)、この時間がいやでいやでた.... こだま先生。早速のコメント、有難うございます。ちょっと言い足りなかった点があるので、補足します。 『学校評議員』というのは、国の呼称でして、全国各地域がこの呼称で言っているとは限りません。 私の地域では、呼称は各学校の裁量に委ねられていまして、私の最終校では、『学校運営協議会』と言っていました。各町内会長、PTA役員、子ども会長をはじめ、地域のいわゆる有力者が、加わっていました。 ご健闘を祈ります。 

この記事へのコメント

1. Posted by こだま   2005年12月09日 10:16
toshi先生、おはようございます!
この度はこの問題を大きく取り上げて頂いてありがとうございます。
>5・6年前からだろうか。国の方針により、各公立学校に、学校評議員制度なるものがとり入れられた。
まったく知りませんでした。そうだったのですか。私たちはとかくマスコミで公表される情報を頼りにしがちなので、どうしてもかたよってしまいますね。(実は単なる勉強不足ですね (^_^;))
本当に貴重なアドバイス、ありがとうございました。
頑張ります!!
2. Posted by toshi   2005年12月09日 21:15
こだま先生。早速のコメント、有難うございます。ちょっと言い足りなかった点があるので、補足します。
 『学校評議員』というのは、国の呼称でして、全国各地域がこの呼称で言っているとは限りません。
 私の地域では、呼称は各学校の裁量に委ねられていまして、私の最終校では、『学校運営協議会』と言っていました。各町内会長、PTA役員、子ども会長をはじめ、地域のいわゆる有力者が、加わっていました。
 ご健闘を祈ります。
 

コメントする

名前
URL
 
  絵文字