2006年10月04日

物を大切に 朝会の話から5

58dc7ff6.JPG 先日、『小学校長のお仕事』ブログのprincip校長先生が、『ランドセルと小学生ブランド』というテーマで、記事にされた。

 それを読ませていただいて、わたしも同様の趣旨で、『朝会で話したことがあったなあ。』と、思い出した。

 今、そのときのことを書いてみよう。


 そう。そう。いきなり、朝会の話を載せるよりも、わたしが現職中、心がけたことを話そう。

 『今年の6年生は、ランドセル通学の子が多いなあ。』
 毎年秋も深まったころ、朝、子どもの登校を見守っていると、そう感じることが何度もあった。そう思うと、教室訪問の際、何気なく教室の後ろの児童用ロッカーに目を移す。
 確かに多い。ほとんど100%の年もあったし、80%を超えるくらいなら、ざらにあった。

 そのなかには、まるで1年生のランドセルかと思うくらい、ピカピカのものもあった。

 ある年、『よし、朝会で話そう。』そう思った。

 子どもにお願いをし、ランドセルを借りて、朝会の台に立った。




 おはようございます。

 今日はね。一人の子からランドセルを借りてきました。このランドセルねえ。何年生のランドセルだと思いますか。

 実は、これ、6年生のランドセルなのです。・・・。ああ、びっくりした声が上がったねえ。

 そう。・・。もう、ピッカピカだものね。びっくりしちゃうよね。これは、6年○組のAさんから、お借りしました。

 物を大切にするってすごいことだね。6年間使っていても、こんなに新品みたい。きっとね。Aさんはもちろんだけれど、おうちの方も、物を大切にする心を大事にしてきたのだと思います。

 物を大切にするって言えば、今年の6年生は、ほんとうに物を大切にしているなと、このランドセルを見て感じます。

 と言うのはね。もう、ほとんどの子が今も、ランドセル通学をしている。すごいよね。


 なかにはねえ。『もう、ランドセルはいやだなあ。ふつうのかばんで登校したいな。』と思っている子もいるのではないかな。

 だってね。もう、きついんだよね。体は大きくなっているしさ。もう、わたしと、背の高さがほとんどかわらない子もいる。おまけにこれから寒くなっていくと、みんな厚着になるでしょう。そうすると、もっともっと、きつくなっちゃう。

 それで、Aさんと、そのとき、Aさんのそばにいた何人かの子たちに聞いたのね。『ランドセル通学をしていて、いやだなあって思うことはないの。』

 するとね。やっぱりそう思うことがあるのだって。きついだけじゃなくってね。もう体も大きいから恥ずかしいやって思うこともあるそうです。

 でもね。こんな話も聞きました。

 「これは、入学するとき、おじいさん、おばあさんが買ってプレゼントしてくれたのです。それで、おじいさん、おばあさんの心がこもっているので、大切にしたいのです。」

 それからね。こう言っている子もいましたよ。

 「もう後、半年くらいで、卒業です。そうなれば、小学校生活は二度と戻ってきません。だから、残り少ない毎日を大切にする意味でも、ランドセルは卒業まで、大切に使いたいです。」

 それを聞いてね。もう、すごいだけじゃあない。えらいなあとも思いましたよ。
 
 そうか。物を大切にするだけではないのだな。・・・。家族の思いも大切にしているよね。そして、自分自身の思い出も大切にしている。そう思いました。


 ところでね。今、『ああ。ぼくは、わたしは、ランドセル通学していないや。だから、物を大切にしていないな。』そう思っている子はいませんか。

 でも、そんなことを思う必要はありませんよ。・・・。大切にしていたのに、もう壊れちゃったっていう子もいるでしょう。さっきの話ではないけれど、ほんとうに背負えなくなってしまった子もいるでしょう。引越しのときにどこかへいっちゃったっていう子もいるかもしれない。そのほかにも、いろいろな理由があるでしょうね。

 ちょっと他の話をするとね。『赤信号。みんなでわたればこわくない。』って言ってね。みんなが信号を守っていると、信号を守るのは簡単だけれど、みんなが守っていない交差点で、自分だけ守っているっていうのは、勇気がいるでしょう。

 それと同じで、みんなが物を大切にするから、自分も簡単に物を大切にできるのだと思います。逆に、一人ひとりが大切にするから、みんなが大切にすることにつながっていくのだとも思います。

 だから、物を大切にする心は、ランドセルを背負っている子だけのものではありません。ランドセルを背負っている子も、そうでない子も含めて、みんなの心なのです。

 つまり、物を大切にする心は、6年生全体の心だということです。

 じゃあ、6年生だけだろうか。そんなことはないよね。

 6年生がそうだということは、6年生だけではないよね。1年生。2年生。3年生。4年生。5年生も含めて、このB小学校みんなの心だと思います。

 そう思えることが、とってもうれしいです。

 さあ、今週も、張り切って生活しようね。終わります。


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 こうしたたぐいの話は、卒業式でもしたことがあります。そのときは、『6年生の心が、5年生、4年生に引き継がれているよね。そういうのを、B小学校の伝統と言います。』などとも言いました。

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rve83253 at 05:25│Comments(3)TrackBack(0)子どもと管理職と | 学校経営

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この記事へのコメント

1. Posted by hirarin   2006年10月06日 05:17
ランドセルの話。心に響きました。
最近の子どもたちは物にあふれていて、物の大切さを忘れがちです。
落とし物の山がそれを物語っています。

その時その時にタイムリーな話をしたり、時間を割いて子どもたちに伝えていきたいと思いました。
2. Posted by toshi   2006年10月07日 06:35
hirarinさん
 ほんとうですね。我が校も、落とし物の山(まあ、小さな山ではありましたが、)はありました。やはり、ときどきこうした指導は必要でしょうね。

 このとき、6年生の先生が感謝してくれました。ランドセル通学は、常々担任が呼びかけていたようでした。担任と子どもたちの心がぴったり通い合うといった感じでした。
3. Posted by みんなのブログランキング   2006年10月23日 22:01
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