2006年10月27日

いじめの問題(8) 管理職として4

0f1150c1.JPG 校長として、努力したことについて、書いてみたいと思う。

 何か事が起きてからの対応では遅いと考えた。事が起きる前に、起きないよう、さまざまな働きかけをするように努めた。

 朝会の話や学校だよりの話題は、子どもの学校生活、学級生活におけるほほえましいできごとをとり上げ、感動したり感心したりしたことを中心にするようにした。
朝、校門に立っていると、さまざまな子どもたちが話しかけてくる。教員も何気なく子どものことを話してくれる。PTAの会合でも同様だ。取材源はさまざまである。
こちらが子どもの話を具体的にすると、すすんでそういう話題を提供してくれるようだった。
 話はできるだけ短くすることを心がけた。

 管理職との風通しをよくすることに努めた。学校だよりには、毎回、学校の電話番号、メールアドレスを掲載し、『何かこまったこと、心配なことがあれば、気軽にご連絡、ご相談ください。』と呼びかけた。
 アドレスは、学校のものとともに、校長個人のものも掲載した。

 学校評価前夜という時代であったが、わたしは地域、保護者によく以下のような話をした。
「わたしは、学校評価にはあまり賛成できないのです。各種アンケートをとり、結果を数値に置き換えても、その数値には、切実な度合いはあらわれません。切実な思いも、『なんだか分からないけれど、アンケートが届いたから、なんとなくこの辺で答えておくか。』くらいの思いも、1票は1票で、同格に扱われることになってしまいますよね。

 それより、これまでもそうしてきましたが、地域、保護者から聞こえてきた声には真摯に耳を傾け、対応した結果や、対応しなかった場合は、その理由をできるだけ早く回答するように努めます。
 匿名の声に対しても、同様、努力はしますが、これは、回答はできませんので、ご容赦ください。」

 匿名ではないが、『担任には言ってくれるな。』『先方には言ってくれるな。』というケースもある。これは必ず要望に応えた。そして、次のように話した。

「分かりました。よく心に留めておきましょう。
 今回の件は、聞きおくだけにとどめますが、今後、そういうことをわたしが直接見たり耳にしたりしたときは、すぐ対応することをお約束します。そのときももちろんあなたのことは口にしませんから、どうぞご安心ください。」

 事実、そのようにした。一回あることは一回だけというのはまれだ。大体また起きる。そのとき、初めて知った事実だと、対応しないで様子を見ようと思うことも多々あるだろう。しかし、匿名でもいい。情報として耳に入っていれば、すぐ対応できる。
 だから、情報を入れてくれることには感謝した。

『校長は子どもの話題が好きだ。』『校長はわたしたちの要望をまじめに受け止めて対応してくれる。』
 そういう思いが、地域、保護者の間に広まれば、地域、保護者もそういう話題をすすんで提供してくれるようになる。
 また、不思議なもので、苦情、抗議のたぐいは、減るのだ。
 これはわたしの勝手な思いだが、たぶん安心してくれるのではないだろうか。

 情報源としては、あんがい用務員がたよりになる。用務員は、人にもよるが、大人の目を意識しない何気ない子どもの生の様子を、よく知っている。
 ちょっとどぎついが、匿名の情報で対応困難な場合、仕事のふりを装い、さりげなく取材してもらうよう、たのんだこともあった。

 何事であれ、真剣に対応しなければだめだ。真剣に対応すれば、そのことは、伝わる。たとえある件について、不首尾に終わったとしても、『努力した結果だろうから、仕方ないな。』と思ってもらえる。

 要注意は、軽い感じのある教員、一人で抱きかかえてしまう教員、逆に、管理職に丸投げする教員などだと思うが、このことは、またふれよう。
 
 最後に、教頭との連携はもちろん一番重要。
 これがないと、情報はものすごく減るだろう。事後対応に追われ、学校の危機は深まってしまう。


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 すみません。今日の話は、何もいじめに限定した話ではなかったですね。
しかし、早期発見に努力した自信はあります。『保護者からの訴えがあってからでは遅いのだ。教職員自ら発見できたら、対応策はものすごく広がる。』それは常に口にしていました。

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rve83253 at 04:25│Comments(0)TrackBack(0)いじめ | 学校管理職

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