2006年11月22日

全校朝会はどこで4

346ef4c8.JPG 昨日の『前例主義あれこれ』の記事に、kokoさんからコメントをいただいた。
『全校朝会は、なぜ、校庭なのでしょう。まぶしかったり風が強かったり、声も届かなかったり、立っているのは疲れるし、いいとこなしなのだから、体育館ですわらせてやった方がいいのではないでしょうか。』
とのこと。

 ああ。ここで、『さあ、わかりません。むかしからそうでした。ただ、何となく。』などと書くわけにはいかないね。

 冗談はさておき、わたしが子どものころも、初任者のころも、児童数は多かった。いずれも、当時1,000人を超えていた。それなのに、今、わたしの母校の学区域は、マンションがいっぱい建っているのに、400名弱しかいない。
 ここにも、少子化の波は現れているね。

 こんな調子だから、むかしは、体育館での朝会など、考えられなかった。

 むかしは、雨が降れば、放送朝会と言って、子どもたちは教室にいたまま、校長先生の話を聞くのが当たり前だった。
 
 だから、初めて、体育館での朝会を経験したとき、『うわあ。中で、できちゃうのだ。児童数が少なくなったものだなあ。』と、特別な感慨を抱いたのを思い出す。
 今は、体育館が半分の大きさだとしても、立派にやれてしまう学校が多いのではないだろうか。


 それでは、まず、わが地域の朝会の現状を書いてみよう。

 我が地域では、現在、どの学校も、体育館と校庭を使い分けているのではないだろうか。わたしの勤務校はどこもそうだった。

 どんなときに、体育館で行うのだろう。

1.まず、雨天の場合。これは当たり前。
2.離任式、着任式、それに賞状の授与などがある場合など、複数名がステージに立たなければいけない場合、
3.話が長くなりそうな場合。これは、体育館ですわらせて行う。
4.音楽朝会など、体育館でやることが自然な場合。

 昨日の朝会も、これは歌を聞くということもあり、すわらせていた。

 わたしは、体育館の方がよかった。自分の話が、町中に響くのは、ちょっと抵抗があった。

 
 次に、わたしが考える、校庭でやる理由だが、

1. さわやかで気持ちがいい。
2. 明るく、開放的だ。閉塞感がない。
3. 朝会が終わり、教室へ戻る際、昇降口が混まないように、学年により、時間差を設ける学校も多いだろう。その場合、高学年などは行進の練習ができる。
4. 3.と同様、どこでもやっているわけではないが、朝会の後、そのまま、全校体操などを行っている学校もある。

 
 また、わたしが心がけたことは、

1. 何より話を短くする。そのためには、何を話すか、内容精選を図る。テーマは、一つに絞る。あれもこれもしゃべらない。
2. 話が長くなりそうな場合は、子どもに予告して行う。その場合は、前述のように、児童にはすわってもらう。

 あるとき、教員に言われたことがあった。
「校長先生のお話はいつも短いですね。子どもたちは喜んでいます。今日など、話が長くなるからと座らせていらっしゃいましたが、ちっとも長いとは思いませんでしたよ。」
 
 だから、わたしの後、『今週の目標』などを話す教員の話が長いと、
「もっと短くしましょう。わたしの2倍以上は話していましたよ。あらかじめ話す内容を整理してください。』
などと言ったこともあった。

 
 最後に、kokoさんへの回答だが、

1.『外はまぶしい。』ということについては、まぶしく感じないよう、どこの学校も、並ばせる方向を配慮していると思う。

2.風が強い日は確かにある。これは強さにもよるが、急きょ、体育館に変更など、臨機応変にやっていると思う。

3.声は、外の方が聞きやすいのではないか。前述のように、町中に響く心配をするくらいだ。校長の話を、家のなかでしっかり聞いている保護者もいると聞いたことがある。
 もっとも、地域によっては、苦情が出ることもあるから、そういう学校は音量に神経をつかっていることだろう。

4.逆に案外体育館の中は聞きにくい。学校のマイクはそれほど性能がよくないので、音量を上げると、館内に響いてしまったり、声がくぐもってしまったりする。もっとも、これも地域によるであろう。こういうことに、お金をかける地域もあるかもしれない。

5.立って行うことについては、整列をさせたり、礼をしたりすることを考えると、それが自然と考える。ただし、何度も言うようで恐縮だが、長くなりそうな場合はすわらせることもある。

 
 これは、今日のテーマとは関係ないのだが、また、テーマを一つにしぼるように努めると言っていながら、申し訳ないのだが、最近は、列に並べず、朝会のさいちゅうもうろうろする子がふえた。こういうのは、指導というより地域性だと思うが、学校によっては、5・6人の子が、列からはみ出し、勝手なことをしている。

 こういう子たちの行状を見ていると、話を工夫しおもしろくするとか、そっと寄って行って注意するとか、そんな指導の枠を超えている場合が多い。

 なかには、教員が抱きしめるようにすると、落ち着く子もいる。逆に、かえってわめくようになってしまう子もいる。勢い、はたから見れば、放置しているように見えてしまうこともあるだろう。


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  5月5日 平和教育(1) 朝会の話
  10月4日 物を大切に  朝会の話から 
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rve83253 at 05:03│Comments(4)TrackBack(0)学校経営 | 学校行事

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この記事へのコメント

1. Posted by tamasige   2006年11月23日 05:21
私が育った小学校では、体育館がありませんでした。小さな学校でした。だから、校庭で朝会は当たり前・・・
朝会の後、全校体操をしたり、マラソンや、全校リレーをしていました。
当時は、倒れる子も少なくて・・・目的や目標によって違いますね。何を伝え、何を育てるかだと感じました。ありがとうございました。
2. Posted by toshi   2006年11月23日 08:58
tamasigeさん
 朝会の後の、全校体操、マラソン、全校リレー。いいですね。月曜日でしょうから、一週間のスタートという意味でも、すばらしい効果をあげたのではないでしょうか。
 そこまでは、わたしも経験ありません。
 倒れる子というのは、いろいろ原因があるでしょうが、養護の先生の言うには、やはり、朝食をとっていない子が多いとのことでした。
3. Posted by lunar_cat   2006年11月23日 22:52
お久しぶりです。

ところ変われば…といいますが,教育の世界もところ変われば違うものですね。

ドラマやマンガなどで,朝会を校庭でやっている場面を見るとずっとふしぎな気がしていました。私のすんでいる地域では,体育館で行います。それが当たり前でした。
教育雑誌などで,「体育が雨だったときは…」なんて記事を読んだとき???だったのですが,体育館がない学校もあるんですね。

あちこちのブログで,教育問題について議論がかみ合っていないなぁ…と思う場面がよくあるのですが,自分の地域が当たり前と思っていてかみ合っていないところもたくさんあるのではないか…という気がします。
4. Posted by toshi   2006年11月24日 04:01
lunar_catさん
 ほんとうに、『ところ変われば、〜』ですね。
 
 いじめ多発事件のときから、いじめへの取組が、我が地域とはずいぶん違うという思いがあり、驚いたものでした。『いじめる側にも問題がある。』『いじめる側の人権』などとは、我が地域では、まったく考えられません。
 
 こうしてブログをやっていて、地域間の違いに気づくことは、とてもいいことだと思いました。よいことはどんどんとり入れていってほしいですね。
 
 ただ、lunar_catさんがおっしゃるように、自明の理として、特に断りのないまま論を進めると、とんでもない誤解が生ずる可能性もありますね。
 

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